退勤後、夜7時半、ゆう先性の職場のXX大学到着。
XX大と言えば、かつて同僚のN君がここの学生だったので、彼に講義スケジュールを教えてもらい、勝手に法律講義を聴講していました。
当時は門の出入りなんて全然、厳しくなかったのに、今は学生証とか関係者である証明書を提示しないと入れないんですね。
オリンピック以降こうなったそうです。
部外者は身分証明書等を提示して、名簿に名前を書いて、訪問理由とか言えば簡単に通してくれるみたいですけど面倒くさ…
日本の東大とか、早稲田とか、そんなに厳格じゃないよね~
さて、レッスン室は某大学のオケ練習室。
ひゃ~ごちゃごちゃ、楽器ケースとかごろごろ転がってるわ。
レッスンは結論から言いますと、完全に振り出しに戻りました。
やはり基礎って大事ですね。
間違った方法で練習しても、結局、最終的に上手くなりません。
回り道です。
すごく上手くなりたい人は、やはり柳琴をご専門に勉強したことのある方に正しい方法を習った方がよいと思います。
まずは、琴の持ち方から。
正確な持ち方は、過去記事(孟憲洪先生、孟醒先生のご意見)を参照してください。
(ここには重複して書きません)
これまで、柳琴ご専門の方3人にレクチャーをいただいたことになりますが、皆さん共通しておっしゃったのが
「あなたの左手首と指の型、まるで二胡を持つみたいね」
このブログを最初から見ている方はご存知かと思うのですが、柳琴は二胡より早く習い始めたんですよ。
だから、二胡の癖が柳琴に影響を及ぼしているわけではない筈なんです。
そうなってしまったのは、おそらく、その方が身体的に楽というか、持ちやすいのでしょうね。
また、最初に柳琴を教えてくださった先生の一番得意な楽器が二胡だったわけで、彼もあまり気にしなかったんじゃないかな。
中国楽器は二胡から入って、次に柳琴をやってみようかなという人は気をつけた方がいいかと思います。
二胡やバイオリンはほんと親指に全く負担のかからない楽器です。
バイオリンなんて、手を放してもOKというか、最初に手を放してみても持っていられるように指導を受けますよね。
その常識は、柳琴には通用しません。
最初は親指は疲れて当たり前、重くて当たり前くらいに思っていいものだと思います。
個人的に思うのは、やはり持ちにくい楽器です。
琴が傾いて落ちていかないように、あるいは親指が滑って琴の首が親指と人差し指の間に落ちてしまわないようにすることが、わたくしには本当に難しいです。
手の大きさ、手の形は人それぞれですが、自分の手が大きくて指が長いことをこれほど恨んだことはありません…
二胡とかはほんと便利な楽器ですよね。
手が大きかろうが小さかろうが関係ないし(千斤の位置調整で何とかなってしまう)、親指なんて力抜いてただそこに有ればいいだけだし。
綺麗な音色を出したければ、やはり琴は有る程度の傾斜が必要ですから、親指重くて当たり前。
(そのあたり、琵琶等とは違います)
【2010年11月9日追加】
確かに親指に全く負担がかからないというのはあり得ませんが、自分の身体に合ったちゃんとバランスの取れる位置や傾斜角度を把握すると、実は琴が急に軽く感じます…だから、これを読んだ方、すごく大変だからもう習うの諦めようと思う必要ないですよ。「柳琴きちんと持てますか5」でその経緯をお話します。
問題点1
で、重かったら、ポジション移動できないじゃんって思うでしょ。
でも、皆、ちゃんと移動してるんですよね、神業ですよね。
わたくしが正しい持ち方でポジション移動できない理由の一つ。
親指以外の指をすべて放して移動しようとするので、当然、親指だけの支えでは琴はバランスを失って傾きますから、琴を持っていられない。
解決策は、人差し指を線の上に保留して線の上をきちんと滑って移動すること(これ今まで、誰も指摘してくれなかった。。。)
問題点2
左手の押しが弱い。
柳琴触ったことのある人なら知っていると思いますが、線はかなりきつくはるので、最初は手が切れるんじゃないかと思うほど、痛いはずです。
よく、二胡初心者の方が、滑音とか手が痛いとかいいますけど、あんなもんじゃないです。
また二胡の場合、左手なんて力入れなくても音出ますが(っていうか、かなり力入れて線を押したらかえって音程上がっちゃってアウトだろ…)、柳琴の場合、まぁ力が弱くても音は出ますけど、本来の音ではありません。
もっと実のある音を出したければきちんと押さえましょう(汗)
孟憲洪先生は、かつてわたくしの膝にご自身の指を置いて、ポンポンとわたくしの膝を叩いて(セクハラじゃないですよ(笑))
「あなたの指はこんな程度の力でしょ、本当の音はこのくらい!」と指でドスドスと叩いてくださいました。
ゆう先生は、左手もっと鍛えようねとアドバイスしてくださいました。
まずは左手をグーに握って、パーにする、グーパーの50回繰り返を1セットとして、4セットはしましょうとのご命令。
器楽練習ってやっぱり体育会系なのですね。
ゆう先生が唯一褒めてくださったこと。
「あなた右手の問題はあまり深刻じゃないわね。」
ピックの軌跡をちょっと矯正したらずいぶんいい音になったから、その場所、忘れちゃだめよとのことです。
また、不思議なことをおっしゃいました。
「左手は基本的に技術の問題、真面目に練習すれば克服できるけど、右手は心の内側の問題があるから、ある意味、右手の方が難しい」
よく左手が音程、右がリズムって言いますけど、左が技術で右が心って言う例えは初めて聞いたなぁ。
レッスンメニューは本当に典型的な基礎です。
ドレミファソラシド、ドシラソファミレド レミファソラシドレ レドシラソファミレ…という音階練習を正しい姿勢で、正しい手型で行うこと。
その後、音階練習ばかりじゃツマンナイでしょうから、好きな童謡弾いてみるかってことで、「採蘑菇的小姑娘」を弾きました。
ゆう先生のご指摘。
わたくしは指使いが楽な方へ楽な方へ傾きがちなのですが、「線ごとに音色が違うので、できるだけ線を跨がず、音色の統一をこころがけて指法を考えなさい」とのこと。
ははは…そういうこと考えずにただ弾けりゃいいじゃん的に今まで弾いてきたからなぁ。
どっぷりと落ち込みモードです。
Posted in 柳琴 by , 2010年11月2日 11:57 AM コメントは受け付けていません。
やっと、新しい先生が見つかり、まずは会っていろいろ話して、レッスン引き受けてもらえるか、今後どうしたいか相談しましょうということになりました。
仮に、ゆう先生としておきましょう。
ゆう先生は音大出身じゃありません。
例えるなら、東京音大を蹴って東大に行っちゃったってところです。
現在、某大学で仕事をしながら、オケの指導とか演奏活動もしているのだとか。
アマチュアコンクールにはよく参加されるみたいで、受賞歴、いろいろ有るみたい。
先生は子どものころから楽団に参加していたので、もう楽団が生活の一部になっていると言っていました。
なんで音大に行かなかったのか。
「何か欠けているような気がしたから補いたかった」ということらしいです。
確かに二胡のナナ先生も言っていました。
「子どものころから音楽ばっかりの世界で生きてきたから、他のこと何も知らないのよね、私…」
音大の附属小中高と上がってきたら、「何か欠けているような気がする」と思うものなのでしょうか。
さて、ゆう先生は、この日、中阮を持って現れました(柳琴と中阮は基本がほぼ同じなので、ほとんどの人が両方できて、楽団の必要性などに合わせてどっちもこなす方が多いみたいです)
最初は中阮を持っているとは気づかなかったんですよ。だって、まるでスーツケースを引っ張って歩いているみたいに見えたんだもの。
つまり、旅行用スーツケースみたいな素材で、下に車輪がついているので、まるでスーツケースみたいにゴロゴロ引っ張れるのですね。
確かに中阮はもう、背負うにはちょっと負担が重すぎですからね。
「そのケース、便利そう~ワタクシも欲しい。」
でも、楽器屋で見たことない…(二胡のハードケースで両肩にかけられるタイプも、通常北京の楽器屋街では見つかりません。楽器屋一帯で聞いて回ったら、「そんな変なもんあるわけないだろ」と怒られたり(何で怒られなきゃいけないわけ???)、「お前バカじゃないの、別に一方の肩にかけられれば十分じゃん」みたいに笑われたり、散々でした。でもあるところにはあるもので、やっとこさ、手にいれました。)
この、中阮の便利そうなケース、先生は楽器を買う時に一緒に買ったそうで、単独で売っているものかどうかは分からないということです。
機会があったら、単独で売っているものなのかどうか聞いといてあげるとのことです。
さて、今週は二胡のナナ先生が腰を怪我したとのことで、お休みでしたので、柳琴再開に際して、週末はひたすら柳琴を弾きまくりました。
あぁ、長いこと、真面目に弾いていなかった…
毎日、各調の音階くらいは真面目に1時間弾いておくんだった(^^;反省。
手がもつれる…
しかし、多少、手がもつれても、音程が狂わないのがフレットのある楽器のいいところ。
さて、ゆう先生が面白いことをおっしゃいました。
「柳琴弾きには度胸のある人が多いのよね」
理由は、オケで高音パートを担当するので、主旋律とか担当しているときに、絶対にあやふやに突っ走るわけにいかないから、自然に度胸も付くのだとか。
そうなの???
そういえば、日本でもオーケストラの楽器別に、どういう楽器にはどういう性格が多いみたいな本が売っていたなぁ。中国民族楽器オケにも、担当楽器ごとに、性格、傾向を誰か分析してくれないかなぁ。
ゆう先生は見た目、可愛い系で、かわいい話し方するけど、しっかりしている。
もっとも自信のない人は舞台に立てないし、何かを表現することで人を楽しませたり感動させている人たちだから、表面的には普通そうに見えたり、大人しそうに見えても、実際、ちょっと変わっていたり、個性強いんだろうなと想像します。
ナナ先生もゆう先生も、何で皆、可愛くって賢いわけ?
ぶっちゃけ、演奏技術レベルが同じだったら、見た目が綺麗、可愛い方がより素敵な演奏に見えたりしますよね。結局のところ、舞台に立つ人は、演奏技術はすごくて当たり前、それ以外に見た目も実力のうちなのでしょうか。
レッスンのとき、ナナ先生は松脂が大好きだと言う話になりました。
子どもの頃、あまり裕福ではなかったナナ先生の両親は、松脂が少なくなってきて付けにくくなると、溶かしてまた丸い固形にしてナナ先生に渡してくれたそうで、その溶けて元通りになるのが不思議で面白いなぁと思ったナナ先生は、その後、松脂を見ると「かわゆい」と感じるようになったそうです。
(溶かして使うのは品質上よくないでしょうから、今は当然そんなことしないそうですけど)
もっとも、弦楽器やってる人は、使ったことのない松脂を見るといろいろ試してみたくなるという人は多いんでしょうね。
でも、ナナ先生、今使っているある松脂が好きと言っているわりには、メーカーも名前も覚えていないんですよ。
輸入物で、大抵、北京のどこの楽器屋でも売ってて、筒型で色がいろいろあるやつで、紅いのがいいって言ってるんですけどね。
箱が紅いの?それとも松脂自体が紅いの? ナナ先生のお気に入り、よくわかんねぇ…
いろいろな色があるっていうと、ドイツのピラストロだろうか???
Goldflex か Obligato かなぁ?
松脂自体がカラフルっていうなら、スーパーセンシティブ クラリティ スペクトラム?
(でも、これは、色が違うだけで、色によって性質違わないよね?)
じゃ、やっぱ、ピラストロ???
ちなみに、わたくしは、ベルナルデルだったりする。
ナナ先生は「これ、使ったことないわ~」としみじみ眺めて、しみじみとわたくしの弓に塗って、しみじみとわたくしの二胡を弾いた後、
「この松脂、悪くないわよ、いいけど、やっぱ、私は自分が今使っているものの方がいい感じ」とのご感想。
「で、人民元に換算するといくら?」とお尋ねになるので「190元~200元くらいじゃないですかね」と答えたら、「ちょっと高いわね、私が今使っているものは、200元しないけど、いいよ~」とのこと。
もし、おっしゃっている松脂がピラストロのオブリガードであるのならば、確かにベルナルデルよりは安いよね。
機会があれば、箱を見せてもらいたい…
ナナ先生は中国産もいろいろ試したけど、あんまり好きじゃないとのこと。
言えるのは、高価で品質がいくらよくても、二胡に合うかどうかはまた別問題だったりするし…
欲しい音がどういうものなのかによってもお気に入り度が違うだろうし…
粒子の粗さとか、ねばり感とか違うもんねぇ。
人によって使っている弦が違うから、ある人が好いって言っても、別の人が好いと感じるかどうか分かんないしね。
ちなみに、ナナ先生がよく使う弦とわたくしが使っている弦は同じだったりする。
FANGFANG専業用二胡弦 (青)(内外弦セット)中芸科技製
2、3ヵ月毎くらいに張り替える(日本で買うと多分1000円以上すると思う)
ちなみにナナ先生にいわせると、これよりもっと高い弦も使ってみたけど、これで十分だとのこと。
わたくし自身は、これより安い弦も高い弦も使ってみたことあるし、銀の弦も張ってみたこともあるけど、わたくしの腕では音色がどうこうっていう差は正直、出ないと思う(何で弾いても下手は下手~)。
じゃ、自分が弾きやすけりゃいいじゃん、チューニングしやすけりゃいいじゃんってことで、これをずっと使用しております。
じゃ、次は、ナナ先生にメーカーをきちんと確認して、同じもの使ってみようかなぁ…
本当は、新品の同じ弓を何本も使って、一度に数種類試してみたいんだけど(^^;
超カメモードの長弓に始まります。
弓を引く時、やや速度が変わってしまうので気をつけるように言われました。
王国潼「音階練習」
19 D調由上把位至下把位的音階模進練習
ナナ先生は本日より非常に音程に厳しくなりました(^^;
これまではだいたい合っていればOKだったのですが、その目的は場所をだいたい把握してもらうことにあったようで、今後は厳しく音程を追究するとのことです。
そんなわけで、ちょっと狂うと、低い、高い、とお叱りの声が飛んできました。これからは、一音一音、正確な音程で弾いて、それを繰り返し記憶するよう心がけるようにいわれました。また、第一ポジションのみ、第二ポジションのみで音階練習するようにも言われました。
31 D徵調五声音階模進練習二
三拍子なので、一拍目に重点をちゃんと置いて演奏しましょう~と言われました。理屈では分かっているものの、指使いに気をとられ、最後は自分でも何拍子で弾いているのかめちゃくちゃな状態。
「練習してないでしょ…」とお叱りの言葉。
まぁ、仕事している人間にしては練習している方だと思いますけど、現実には「できてない」状態でレッスンに来ているんだから、「練習してない」ってことなんだよね。もっとも、専門にやっている子は少なくても1日に5時間くらい練習するものでしょうから。大人であるわたくしにそこまでの時間はないのでどうするかと言えば、これはもう、子どもの5時間を2.5時間で集中してやるしかないんだけども、疲れているとなかなか…
70 F調上把位至中把位音型模進練習
F調はあまりなれていないので、酔っぱらい運転状態。徐々にDやGやC並みに弾けるようにしないとねぇ…
110 各調音型模進練習一
楽譜は、ポジション移動する場所は赤鉛筆でくっきり線を弾き、指使いを元の指使いを参考にしつつ、合理的だと思う指使いを青鉛筆で、でかでかと記入することにしました。ちょっとは譜面が見やすくなった感じ。
上記練習曲はすべて来週へ持ち越しです。
しかも、音程にもっと気をつけて弾くように言われました(^^;
もちろんチューナー見て参考にするしかないのですが、あくまでも参考にして、絶対に最後は耳で聴いて記憶しなさいと言われました。でも、記憶って薄れるものですよね。
一般論を言えば、記憶をとどめておくには、何度もやるしかないわけですよね。
例えば、外国語をマスターしたけりゃ、何度も聴いたり話すしかない。音程も同じようにこんな感じで応用できるものですかね?忘れかけた頃にもう一度聴く(練習する)ことの繰り返ししか、音程をよくする方法はないのでしょうか。
ちなみに、一日に2回、何も聴かずに、いきなりAの音を出そうと「あ~」と叫んでみるのですが、どうしてもG♯になってしまうのです。一発でAになったためしがない。どうせ、G♯になるだろうと踏んで、心の中で半音あげてみると成功することもあるのですが…
中央音楽院考級曲目
1級編
1 第一把位D、G、F調七声音階
F調は指使いをかえると上手くいきません。ボロボロ。
3 D調三四指音準校正練習
ときどき、気を抜くと開放弦のソと4指のソの音が微妙にずれます。これがきっちり合わないといけないんですよね。あ~
課題曲 「長城謡」 劉雪庵 作曲
レッスン時間残り5分で、とにかく弾いたら、
先生、「なんで、楽曲は何も教えていないのに、いつもそんなに上手なの?」と苦笑。
決して上手くはないのですが、スラスラ弾けるのは確かです。
「だって、ポジション移動ないもん」というのがわたくしの返事。
それと後は、楽曲はメロディがはっきりしているので、歌を覚えるのと一緒で自然に覚えちゃうってことなのだと思います。
だいたい、考級に出てくる曲というものは、長年、人々に好まれている楽曲なわけですからメロデイ覚えやすいですしね。
(実は、本人、原曲の歌は全然聴いたことないんですけど)
でも、完全には暗譜していないので、次回は暗譜でとの要求です。
15 D調上把位至中把位音型模進練習三 前回から持ち越し
とりあえず パス
36 G調不同節奏的模進練習 前回からの持ち越し
後ろに十六分音符等の短い音が来ると、その音が適当になりすぎていると注意されました。
意味のない音符はないのだから、きちんと弾きなさいと注意されました。
「だいたい弾けていたら普通の先生は、学生をパスさせちゃうと思うけど、ちゃんと専門にしたい人には、そんなあやふやな弾き方は通用しないから、細かいことだけど、いちいち注意するからね」との厳しいお言葉。ありがたや…
56 C調頓音模音練習
スラーとスタッカートは、とりあえず無視して練習するようにと言われました。
つまり、わたくしのような初級レベルの人間は、連弓で弾くと、例えば音程が狂っていても、気付かずにあやふやな音のままそのまま突っ走ってしまうので、分弓できちんと弾くことを目的にこの練習曲を弾くように言われました。
83、84、B♭調上把位模進練習
いつも7が低いと注意を受けました(^^;
「その方がメロディ的には綺麗に聴こえるのは確かだけど、楽譜に書いてある音とは明らかに違っているので、好きなように弾いてはダメ!」と言われました。
そうなんですよね、わたくし、よく勝手に自分が気持ちいいように作曲しちゃって、その違った音やリズムのまま弾いちゃうんですよね…(って単に楽譜読んでないんだろ、あんたってか???)
96 七声音階と琶音練習
ドミソド ミソドミ ソドミソ っていうやつです。これがDGCFB♭A調すべてございます。この部分は前半の初級レベルではなく後半の高レベルに分類されています。あ~難しい。(譜面そのものは簡単だけど…ちゃんと弾けるかという視点で見れば、ちゃんと弾ける人なんて相当、レベル高いだろ…)
「あなた、楽譜が綺麗過ぎよ、もっといろいろ書いていいんだから汚しなさい」と叱られました。この本、指使いがいちいち書いてあるので(場合によっては二段に分けて、異なる指法も書いてある)、あまり書き込みしないもんで…わたくしの楽譜はわりときれい。
で、一応、その指法の指示通り弾くべきものだと思っていたのですが、明らかにとても弾きにくいところが一か所あり、無理して弾いていたら、先生一言、「不合理な指法なんて無視しなさい。自分で合理的だと思うように変えてもいいのよ。その指法だと、あなたの手ではかなり無理があるでしょう…」。
なんだ…大先生の指使いを変えるなんておそれおおいかなと思っていたのだけど、かなり不合理な指法であれば、変えてもいいのね(^^;
【課題曲】
「山村初暁」
「全然、問題ないわ、これだったら、試験なんて軽くパスね」と言われて、これと言ったアドバイスなし。
「もしかして、こればっかり練習してたの?」と先生に聞かれ、「いえ、練習曲に疲れたら、その合間、合間に遊び弾いていただけです」と正直に答えました。
「やっぱり基礎練習は大切だってことが証明されたわね、ちゃんと基礎をやってれば、楽曲はすごく簡単に弾けるのよね」
まぁ…表現とかそういうことを抜きにして、弾けるかどうかっていうレベルだったら、本当にそうですよね。
で、毎日練習に疲れると、気分直しに何度も遊んで弾いていたため、当然、自然に暗譜してしまいました。
聴いた人間が感動してくれるかどうかっていうレベルでは「?」が100個くらい付きますけどね(笑)1級くらいの曲では誰も感動してくれないよなぁ。でも、大先生が弾けば、感動できるんだろうなぁ。
単にのどかな気分で弾いただけなので、龍海先生(わたくしの最初のニ胡の先生。仮名)だったら、さぞや不満だろうなぁ。
そういえば、龍海先生がよく言っていました。
「お話を聴かせるように弾きなさい。まずは、初めての聴衆である俺に何か伝えてみようと努力してみなさい。」
ううむ…そういう芸術の領域に達するまでにはあと何年必要なんだろう?
【余談】
これまで、出会った中国人の先生は、ピアノの朗朗さんをよく引き合いに出します。
「才能あっても、練習しなけりゃ、ただのバカ、彼は相当練習したんだから、あれだけの人になったのよ。あなたも相当練習すれば、絶対、上手くなれる。ニ胡は裏切らない!」
「朗朗だって、間違って弾くことはあるんだ。だから自信持て。」(ははは、すごい理屈だ)
まずは、長弓
超のろい亀速度の長弓の練習です。弓の根元と先で音に差が出ないように気をつけなさいと言われました。
DGCAFB♭調の音階です。
ポジション移動をもっと自然にと注意されました。
現在のポジション移動は、えいやって感じで移動している感じなのですわ。前もって準備して自然に、す~っとすべるように移動できないものかしら…
相変わらず、どの調も第3ポジションのとき、一発で正しい音がでない…あ、低いとか、あ、高過ぎたって思って、微妙に移動しないといけない。悲しい…
音程が深刻にひどいのはA調。三の指を大きく開く必要があるのに開かないのがいけないんでしょうね。さて、暇があったら指と指の間を広げてひっぱって遊ぶかな。
15 D調上把位至中把位音型模進練習三
まず、弓全体を使っていないから「音が小さい!」とつっこまれました。
「もっと大胆に弾きなさい、こんな感じで練習しているのだったら、練習にならない、時間の無駄」と注意されました。
確かにいろいろなことに気をとられていて、全然弓を使っておらず、ちまちま弾いていたんですね…
もしかすると近所迷惑だ~って文句言われたことがないのは、中国だからという理由だけでなく、音そのものがたいしたことない大きさの音だということだったのかもしれない…じゃ、隣の人に怒鳴りこまれるように努力してみよう…って違うか。
36 G調不同節奏的模進練習
様々なリズムが出てくるので、大変な練習曲です。
シンコペーションと三連符の段のところはちょっと、混乱しましたが何とか弾けるので、「普通、リズムが混乱しちゃって最後までまともに弾けない子が多いんだけど、あなた、がんばるわね」と褒めていただきました(^^;
印象的だったのが、ナナ先生の「休符って一番難しい音符よね」とのセリフ。
言われてみればそうかも。
ついつい、休まず先走ってしまったり、前の音をいつまでもひきずって、休んでいなかったり。わたくしは推弓の時になかなか止まれず、いつまでも引きずっているみたいですね。
55 C調不同節奏的模進練習
(36と基本的に同じ)
59 F調上把位音階模進練習二
61 F調上把位音階模進練習四
とにかく、まだきちんと音の位置を覚えきれておらず、音狂いまくり(^^;
77 B♭調上把位音階模進練習一
80 B♭調上把位音階模進練習一
(B♭調はボロボロ…)
練習不足を指摘されました…
それから、深刻な問題は6の音がいつも低過ぎること。指が伸びねぇ…
最後は「山村初暁」を数回通して弾いて終わり。
次回は暗譜していらっしゃいとのこと。
そうしないと、曲の弾き方を教えられないとのことです。
全体的に思ったこと。
ナナ先生、ますます怖く(厳しく)なってきたかも…
先生、確かに、この頃、よく喋るんだな~。
「見込みなかったら、こんな細かいことまでいちいち言わない」とおっしゃっていたので、叱られているうちはまだ希望ある???
Posted in 二胡 by , 2010年10月13日 8:30 AM コメントは受け付けていません。
3、「均一」とは、アップ、ダウン時の力が均一化されていることをいい、弾撥楽器の大部分がこの問題を抱えています。つまり、ダウンの時の音の強度がアップの時のそれを超えます。なぜなら、大多数の楽器のダウンは表板にそって、下へ向かいますから、腕が下へ向かう力以外に、さらに地球の引力が加わるからです。よって、調整しなければ、アップとダウンでは、強弱がつくこととなり、これは重要なポイントです。また、弾撥楽器のアップとダウン時、ピック又は付爪と弦との接触する部分に最終的に誤差が生じ、全く同じにはいきません。ですから、強弱の不均一はさらに深刻になり、これを俗に「陽明音」と呼んでいます。このような陽明音を是正するには、ピックと表板の3つの角度に注意しなければなりません。一つは、ピックと弦の角度です。角度が広ければ広いほど、音は鈍くなります。角度が狭くなれば狭くなるほど、音は鋭くなります。この角度は、広過ぎても狭すぎてもよくありません。30度ぐらいがいいでしょう。(個々の状況が異なるため、具体的には、自分でいろいろ試してみてください)。二つ目は、ピックと琴の表板の角度です。この角度も広過ぎはよくありません。垂直より少し斜めになるぐらいがよいでしょう。この角度も30度くらいがよいと思います。斜め過ぎれば、陽明音が出やすくなりますし、ピックの角度が弦と琴の表板の垂直振動を引き起こし、音楽の音色に大きな影響を及ぼします。ですから、この角度も初級者は注意しなければなりません。3つ目は、ピックの動作の軌跡と琴の表板の角度です。この角度も音の均一に影響を及ぼす主要なポイントです。この角度も30度で平行に近い方がよいと思います。このようにすることで、弦と表板が平行振動に近づき、効果的に陽明音の発生を防止し、音を均一に調整します。そのほか、このような状況を改善したければ、耳を澄まして、自己の状況に基づいて調整してください。
(例えば、“アップ”のとき人為的に力を加えて、できるだけ、“ダウン”と“アップ”時の弦との接触点をより近付けてみてください。)
また、例えば、二拍子だと強拍と弱拍の繰り返しが強弱強弱なわけですが、この特徴を利用して、音楽の強弱に合わせて、ダウン時に弱拍がくるように合わせて弾いてみると、心理的につかみやすいそうです。
孟醒:徐州師範大学音楽学院教師、中国民族管弦楽協会柳琴、阮専業委員会理事、徐州音楽家協会副主席。1978年出生。3歳から父孟憲洪に柳琴を習い、6歳から著名な音楽家王恵然に柳琴を師事。1996年中国音楽学院器楽系入学。2000年卒業後、徐州師範大学音楽学院の教職に就き、2001年 徐州師範大学音楽系民族楽器オーケストラを設立、指揮を担当。
「振り」とは、右手演奏過程において演奏者が最もおろそかにしやすい問題です。弾撥楽器のアップ・ダウンピッキングは、擦弦楽器のアップ・ダウンボウと同様、各楽器の基本動作を構成し、弾撥楽器のアップ・ダウンピッキングが十分に振れているかどうかということと、擦弦楽器のアップ・ダウンボウで、弓全体を使いきれているかどうかと同様、演奏者の基礎がしっかり固まっているかどうかということを評価する重要なポイントです。弾撥楽器において、アップ・ダウンピッキングが最大限度まで振れているかどうかということは、演奏者が本当に力を抜いているかどうか、本当に手首を使っているかどうか、手首の力で琴を弾いているかどうかの目安ともなります。手首を十分に振って琴を弾かなければ、音楽の強弱の完全なコントロールは出来ません。弾撥楽器の音量のコントロールは一般的に次の点からコントロールします。
1,振りの幅。腕を円心として、振りの幅が大きければ大きいほどよいですね。始めは、遅いスピードから練習して、できるだけ人為的に振ってみてください。慣れてきたら、自然に出来るようになってきます。
2,振りの速度。練習開始時は、遅いスピードから練習して、だんだん速くしていってください。
3,振っている腕の緊張度。先にも言った通り、振りといっても脱力の振りですから、脱力も振りの脱力で、相対的なものです。ですから、腕はとても脱力していて、脱力した腕、前腕、上腕を維持することで、振り全体の過程が比較的脱力します。もちろん、脱力を会得した後で、脱力の基礎の上にどのように合理的に相対的緊張を習得するか追究してください。初級レベルの方には、まず、先の二つの方法から振りをコントロールすることを会得するようアドバイスします。慣れてきたら、3つ目の方法で振りを学んでください。
では、「脱力」と「振り」を把握したら、完璧な音色になるでしょうか?
答えはNoです。次に弾撥楽器の右手技巧の3つ目、「均一」についてお話ししましょう。
(続く)
孟醒:徐州師範大学音楽学院教師、中国民族管弦楽協会柳琴、阮専業委員会理事、徐州音楽家協会副主席。1978年出生。3歳から父孟憲洪に柳琴を習い、6歳から著名な音楽家王恵然に柳琴を師事。1996年中国音楽学院器楽系入学。2000年卒業後、徐州師範大学音楽学院の教職に就き、2001年 徐州師範大学音楽系民族楽器オーケストラを設立、指揮を担当。
孟醒先生によりますと、右手のピックの演奏のコツは、次の点に注意する必要があるとのことです。それは「脱力、振り、均一」
まずは、「脱力」からお話しましょう。
「脱力」とは、右手が演奏中に上腕から前腕、手首、手の指まで、すべて、相対的に脱力することが大事です(注意しなければならないのは、相対的な脱力であって、絶対的な脱力ではないということです)。では、具体的にどのように脱力したらよいのでしょうか?
1、右手の腕全体 (上腕、前腕、手首、指を含みます)の力を抜き、手首を中心にして、随意に2、3回振り下ろしてみてください。
2、腕は、自然に垂直に下ろし、その後、上腕を動かさずに、肘を中心にして、前腕を自然にゆっくりと持ち上げ、手首(又は前腕)(注意:楽器の種類によって身体の接触場所も異なります)を琴に触れ、自然に、力を抜いた状態、つまり緊張のない状態を基準にします。
3、正確に力を抜いた手の型を保ち、手首を中心にしてゆっくりと、アップ・ダウンピッキングを練習してください。(動作は扇子で仰ぐときの動作に似ています)。注意しなければならないのは、楽曲の演奏中、終始一貫して力を抜くということです。もちろん、特定の曲のなかには、演奏家も従来の規則に反して緊張感をもって演奏し、思いもよらない効果を得ることもありますが、これは特定の楽曲の一部分にすぎず、また、緊張の方法も力を抜くという基礎の上に成り立っているものであり、相対的に力を抜いていると言ってもよく、絶対的な緊張というものではありません。ですから、一般の音楽演奏者は、まず、脱力を会得してください。脱力が自由自在にできるようになったら、脱力の基礎の上に緊張感を追究してみてください。
これを読んだ人からはこう言われるかもしれませんね。
「完全に力を抜いてしまったら、音はどうやって出すのですか。ましてや強弱の変化はどうやってつけるのですか」
そんなに先を急がないでください。どうぞ、右手演奏技巧の二つ目のコツ「振り」の説明を読んでみてください。
(続く)
孟醒:徐州師範大学音楽学院教師、中国民族管弦楽協会柳琴、阮専業委員会理事、徐州音楽家協会副主席。1978年出生。3歳から父孟憲洪に柳琴を習い、6歳から著名な音楽家王恵然に柳琴を師事。1996年中国音楽学院器楽系入学。2000年卒業後、徐州師範大学音楽学院の教職に就き、2001年 徐州師範大学音楽系民族楽器オーケストラを設立、指揮を担当。
Posted in 柳琴 by , 2010年10月5日 8:30 AM コメントは受け付けていません。
二日目午後は孟醒先生がいろいろ問題点を指摘してくださいました。
二胡と柳琴の手型は異なるので、二胡をやったことのある人の中には、うまく柳琴を抱えられない人もいるようです。
理由は、左手手首と親指の習慣にあります。
二胡の手型ですと、左手手首はやや曲がっていると思いますが、柳琴の手型はそうではなくて、左手手首はまっすぐです。
二胡の琴杆は虎口の中に完全に入ってしまうので、親指は脱力してさえいればいいわけですが、柳琴を弾く場合は、親指の腹の部分の最大面積を利用して琴を支える必要があります。
わたくしは、親指の指先で軽く琴を持とうとしていたため、親指がよく滑り落ちていきました。
この問題はもしかすると、ニ胡をやったことのある人が陥りやすいパターンかもしれません。
柳琴の傾斜ですが、琵琶と異なり、脚の上に垂直的に持つと音色が悪くなります。
琴の上に貼ってある白いテープは、好い音の出る軌跡を示していますが、ピックがこの上を通るように左手首を動かそうと思えば、やはり琴は斜めに持たなくてはなりません。孟醒先生ご自身はかなり斜めに構えますが、初級者にとっては、傾斜がきついと親指に負担がかかり過ぎるので、そこは自分の能力と相談する必要があるみたいです。
それから、わたくしには本当によくない癖がありまして、左手のMP関節が反対に折れてしまうのです。左手MP間接は山のように外側へ出ているべきところ、谷間のように反対側にくぼんでしまうのです。
孟醒先生がいうには、初級者にありがちな問題なのだけど、二種類の人はこれを正すのが困難だそうです。一つは、8歳以下の子ども。子どもの手は軟らかいですからね。もう一つは、手が大きすぎる人(わたくしですね)。琴は小さいけど手は大きいとなると、このように無理をしないと力を入れて弦を押さえられないから、これ、もう仕方がないみたいです。
孟醒先生は、基本的な手型と姿勢というものはあるけど、個人の身体条件は異なるので、全く同じにはなるはずもなく、基本の姿勢を自覚さえしていれば、何が何でも変える必要はないとおっしゃいました。
わたくしの手はおそらく柳琴を弾くのには向いていませんが、出来る限りで理想を追究してみればいいかなと。
孟醒先生は、林吉良先生(阮の演奏者)の次の言葉を引用しました。
「演奏時には決まった姿勢、コツというものはありません。なぜなら音楽は心で聴くものです。あなたの音楽を聴いたときに、とても素晴らしく、また非の打ちどころがなく、聴衆を共鳴させることができたのであれば、あなたの姿勢は間違っていません。つまるところ、姿勢・方法は、素晴らしい音楽のために準備するものなのですから。」
以上の問題点のほか、孟醒先生は右手技術のコツについても話してくださいました。この話は基本的に彼が以前に書いた文章と一致するので、そのまま引用させていただこうと思います。(以下、続く)
孟醒:徐州師範大学音楽学院教師、中国民族管弦楽協会柳琴、阮専業委員会理事、徐州音楽家協会副主席。1978年出生。3歳から父孟憲洪に柳琴を習い、6歳から著名な音楽家王恵然に柳琴を師事。1996年中国音楽学院器楽系入学。2000年卒業後、徐州師範大学音楽学院の教職に就き、2001年 徐州師範大学音楽系民族楽器オーケストラを設立、指揮を担当。
Posted in 柳琴 by , 2010年10月2日 8:30 AM コメントは受け付けていません。