柳琴LESSON40

退勤後、夜7時半、ゆう先性の職場のXX大学到着。
XX大と言えば、かつて同僚のN君がここの学生だったので、彼に講義スケジュールを教えてもらい、勝手に法律講義を聴講していました。
当時は門の出入りなんて全然、厳しくなかったのに、今は学生証とか関係者である証明書を提示しないと入れないんですね。
オリンピック以降こうなったそうです。
部外者は身分証明書等を提示して、名簿に名前を書いて、訪問理由とか言えば簡単に通してくれるみたいですけど面倒くさ…
日本の東大とか、早稲田とか、そんなに厳格じゃないよね~

さて、レッスン室は某大学のオケ練習室。
ひゃ~ごちゃごちゃ、楽器ケースとかごろごろ転がってるわ。

レッスンは結論から言いますと、完全に振り出しに戻りました。
やはり基礎って大事ですね。
間違った方法で練習しても、結局、最終的に上手くなりません。
回り道です。
すごく上手くなりたい人は、やはり柳琴をご専門に勉強したことのある方に正しい方法を習った方がよいと思います。

まずは、琴の持ち方から。
正確な持ち方は、過去記事(孟憲洪先生、孟醒先生のご意見)を参照してください。
(ここには重複して書きません)

これまで、柳琴ご専門の方3人にレクチャーをいただいたことになりますが、皆さん共通しておっしゃったのが
「あなたの左手首と指の型、まるで二胡を持つみたいね」
このブログを最初から見ている方はご存知かと思うのですが、柳琴は二胡より早く習い始めたんですよ。
だから、二胡の癖が柳琴に影響を及ぼしているわけではない筈なんです。
そうなってしまったのは、おそらく、その方が身体的に楽というか、持ちやすいのでしょうね。
また、最初に柳琴を教えてくださった先生の一番得意な楽器が二胡だったわけで、彼もあまり気にしなかったんじゃないかな。
中国楽器は二胡から入って、次に柳琴をやってみようかなという人は気をつけた方がいいかと思います。

二胡やバイオリンはほんと親指に全く負担のかからない楽器です。
バイオリンなんて、手を放してもOKというか、最初に手を放してみても持っていられるように指導を受けますよね。
その常識は、柳琴には通用しません。
最初は親指は疲れて当たり前、重くて当たり前くらいに思っていいものだと思います。
個人的に思うのは、やはり持ちにくい楽器です。
琴が傾いて落ちていかないように、あるいは親指が滑って琴の首が親指と人差し指の間に落ちてしまわないようにすることが、わたくしには本当に難しいです。
手の大きさ、手の形は人それぞれですが、自分の手が大きくて指が長いことをこれほど恨んだことはありません…
二胡とかはほんと便利な楽器ですよね。
手が大きかろうが小さかろうが関係ないし(千斤の位置調整で何とかなってしまう)、親指なんて力抜いてただそこに有ればいいだけだし。
綺麗な音色を出したければ、やはり琴は有る程度の傾斜が必要ですから、親指重くて当たり前。
(そのあたり、琵琶等とは違います)

【2010年11月9日追加】
確かに親指に全く負担がかからないというのはあり得ませんが、自分の身体に合ったちゃんとバランスの取れる位置や傾斜角度を把握すると、実は琴が急に軽く感じます…だから、これを読んだ方、すごく大変だからもう習うの諦めようと思う必要ないですよ。「柳琴きちんと持てますか5」でその経緯をお話します。

問題点1
で、重かったら、ポジション移動できないじゃんって思うでしょ。
でも、皆、ちゃんと移動してるんですよね、神業ですよね。
わたくしが正しい持ち方でポジション移動できない理由の一つ。
親指以外の指をすべて放して移動しようとするので、当然、親指だけの支えでは琴はバランスを失って傾きますから、琴を持っていられない。
解決策は、人差し指を線の上に保留して線の上をきちんと滑って移動すること(これ今まで、誰も指摘してくれなかった。。。)

問題点2
左手の押しが弱い。
柳琴触ったことのある人なら知っていると思いますが、線はかなりきつくはるので、最初は手が切れるんじゃないかと思うほど、痛いはずです。
よく、二胡初心者の方が、滑音とか手が痛いとかいいますけど、あんなもんじゃないです。
また二胡の場合、左手なんて力入れなくても音出ますが(っていうか、かなり力入れて線を押したらかえって音程上がっちゃってアウトだろ…)、柳琴の場合、まぁ力が弱くても音は出ますけど、本来の音ではありません。
もっと実のある音を出したければきちんと押さえましょう(汗)
孟憲洪先生は、かつてわたくしの膝にご自身の指を置いて、ポンポンとわたくしの膝を叩いて(セクハラじゃないですよ(笑))
「あなたの指はこんな程度の力でしょ、本当の音はこのくらい!」と指でドスドスと叩いてくださいました。
ゆう先生は、左手もっと鍛えようねとアドバイスしてくださいました。
まずは左手をグーに握って、パーにする、グーパーの50回繰り返を1セットとして、4セットはしましょうとのご命令。
器楽練習ってやっぱり体育会系なのですね。

ゆう先生が唯一褒めてくださったこと。
「あなた右手の問題はあまり深刻じゃないわね。」
ピックの軌跡をちょっと矯正したらずいぶんいい音になったから、その場所、忘れちゃだめよとのことです。
また、不思議なことをおっしゃいました。
「左手は基本的に技術の問題、真面目に練習すれば克服できるけど、右手は心の内側の問題があるから、ある意味、右手の方が難しい」
よく左手が音程、右がリズムって言いますけど、左が技術で右が心って言う例えは初めて聞いたなぁ。

レッスンメニューは本当に典型的な基礎です。
ドレミファソラシド、ドシラソファミレド レミファソラシドレ レドシラソファミレ…という音階練習を正しい姿勢で、正しい手型で行うこと。

その後、音階練習ばかりじゃツマンナイでしょうから、好きな童謡弾いてみるかってことで、「採蘑菇的小姑娘」を弾きました。
ゆう先生のご指摘。
わたくしは指使いが楽な方へ楽な方へ傾きがちなのですが、「線ごとに音色が違うので、できるだけ線を跨がず、音色の統一をこころがけて指法を考えなさい」とのこと。
ははは…そういうこと考えずにただ弾けりゃいいじゃん的に今まで弾いてきたからなぁ。

どっぷりと落ち込みモードです。

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