Category: 簡譜(数字譜)

小白船をアップできない理由

柳琴Lesson19の独り言の続きです。

「小白船」は朝鮮の童謡だと書きましたが、調べれば調べるほど、どうも違うようです。
原曲の作詞作曲は尹克荣(1903-1988)、1924年の作品らしい。
彼は中国の朝鮮族らしい。
(追記:その後、更に調べてみると、やっぱりソウル生まれの人らしいし、情報が錯綜して訳が分からなくなってきました。彼の国籍や血筋がどうであれ、著作権切れはしていないようなので、アップできないことにはかわりないんですが、中国語のウェブはお構いなしですけど。)

しかし、こうなってくると、死後何年だい?
おもいっきり著作権存続期間だよね?
あぁ、あちこちに楽譜や音源が転がっている(^^;
あーあ、わたくしもせっかくネットで見た譜面を二重奏用の数字譜に直してMIDIも作ってみたけど、公開できませんねぇ。
残念。
とぉっても綺麗なのに。
中国人はどうやら小学校でこれを習っているらしく、歌えるとか、思い出せば何とか歌えるとか、そんな人がちらほらいます。

柳琴LESSON14

相変わらずポジション移動の大特訓です。
「これがスムーズに速くできるようになれば、曲なんて教えなくても簡単に弾けるんだよね」と龍海先生。
まるで笛子の雪先生が「息が上手くコントロール出来りゃ、曲なんて教えなくても勝手に独りで吹けるんだよね」っていうのと同じ。
まぁ、一理あるでしょう。
ある程度、譜面が読めて、ある程度楽理を知っていて、ある程度音楽を聴いている人間だったら、基礎が完成すれば、曲は自分独りでも何とか演奏できるでしょうね。
(別にこれで飯食おうっていうんじゃないし…)

基礎練習
五音階と七音階をとにかくひたすら叩きました。
そして、先生からの注意事項。
「お前、第二ポジションに移動するときはまぁまぁなんだけど、第三ポジションに移る時、思いっきり琴が動くよ。琴が思いっきりゆれるから、正しい位置に指がこないのよ、分かる?」
おぉ~そうだったのか…
そう言われれば、第一ポジションだけで弾いているときは何とも感じないのだけど、第二、第三で弾いているときは、琴を上手く抱えられないんだよね(典型的な初学者)

それから、
「お前、手が大きいし、指も長いんだから、親指、もっと後ろに置いてもいいと思う」とのこと。
そうだよね。言われてみれば、子どもは手が小さいから、そうなってしまうのだろうけど、手が大きくて指がながいわたくしが彼らを手本にしちゃいけないわね。
でもさ、柳琴を弾く男性や、でかい女は少ないと思う…ので参考になりそうな人が思いつかない…


新疆民謡「手拉手」
ゆっくり弾いてみました。
「まぁだいたいOK」だと言われ、後は出来る限り速く弾け!原曲はすげー速いんだ!とのご命令が下りました。

ちなみに、これはMIDIデータを自分で作成しておりますので、ご参考にアップしましょう。
伴奏はわたくしが勝手に入れたので、原曲とずいぶんイメージが違っていたらすいません(^^;
(ワタクシ、原曲知らんのよ)
民謡って書いてあったから著作権法には触れないと思うのだけど…

手拉手
簡譜
MIDI

そして、やっと新しいことを教えてもらえました。
次はC調行こうってことで、ハ長調の音階を叩きました。
でもト調の五音階と七音階は「永遠に弾け」とのことです。
そらそうだ。どこまで上手くなってもこういうものは、三度のご飯を食べるように毎日やるものなのでしょう…

帰り道、龍海先生に質問しました。
わたくし:「著作権って音楽やってる学生は、どの程度意識しているんだろう。興味ないかな?」
龍海先生:「今の中国ではそうい意識は低いと思うけど、興味はあるんじゃないかな。それって法律に関係あるんでしょ?」

ということなので、音大や普通の小中高で「著作権法」の講義ができたら面白いのになぁと妄想したのでありました。
だってさ、この法律はレコード会社や出版社のためだけに存在するんじゃないよ。
日本だと1億人クリエーターの時代って言われているわけで、自分の権利をl守ると同時に、他人の権利も尊重して、皆にとって便利なしくみができればいいのにね。
中国だって、今は13億人クリエーターとは言い難いけど、とんでもないことになっているわけで…

きよしこの夜の笛子二重奏

日本では「清しこの夜」として広く知られる作品(賛美歌109番)の笛子二重奏です。
先週のレッスンで、先生にお願いして二重奏してもらった時の録音データ、本日、先生の許可をいただきましたので、興味のある方は、ケロログの記事http://www.voiceblog.jp/youli/1001528.htmlから試聴してみてください…
テンポが速めなのは、わたくしの息が続かないことを先生が考慮してくださったからです。
もう少し、ゆっくり吹ければ、美しく響くのになぁ。
イメージはウサギ並みに突っ走っていくのに、自分の腕前がカメのために、両者のギャップに苦しむ今日この頃です…

譜面は以下です。
きよしこの夜 楽譜

桃太郎

職場で「桃太郎」が流行っている…
(広めたのは童謡好きのわたくしと同僚…)

ももたろさん、ももたろさん~
しかし、鬼はこれといって悪いことをしたわけでもなさそうなのに、ただ鬼だって言うだけで、叩かれるのは気の毒だなと思いません?
ちなみに、全部歌うと結構残酷なので、三番くらいまでしか紹介されないみたいですね。
あ、そうそう、もともとの歌詞では、きび団子を「や~りましょう、やりましょう」と歌うみたいですが、中国の女の子には「あ~げましょう、あげましょう」と可愛らしい日本語で歌ってほしかったので、歌詞をわざと変えています。

そんなわけで、楽譜のおすそわけです。
桃太郎

西洋楽曲を東洋楽器で

G調(ト長調)の楽しい曲がないかなぁとごそごそファイルをあさったら、バッハのメヌエットのピアノ譜が出てきました。
バッハ好き~~~
そういえば、この曲、小学校の時にリコーダーで吹きませんでしたっけ?
ある意味、とっても簡単だものね(もちろん、ちゃんと演奏するには簡単な譜面ほど難しいものだけど…)。

ついでに簡譜(数字譜)を作成しましたので、おすそわけです。
バッハ メヌエットト長調

きちんと伝統を重んじて、東洋楽曲を東洋楽器できっちり奏でるのが基本なのはよく分かっているのですが、基本的に自分の好きな曲を好きな楽器で奏でてしまいたい、わたくしはそういう適当な性格です。

でも、もちろん、ちゃんと中国楽曲もやるときはやります(^^;
金蛇狂舞とか大好きだし~

柳琴LESSON10~G線上のカメ

バイオリンの名曲に「G線上のアリア」っていうのがありますね。
「G線上」とは、つまりバイオリンには、
高い方から
E線(ミ)
A線(ラ)
D線(レ)
G線(ソ)
4本の弦が張られていますが、そのG線で演奏する=G線上のアリア(オペラ等で歌われる独唱曲)ということです。

柳琴初心者の調弦はおそらくGDGDです(他にもFCFCの調弦とかいろいろあります)。
わたくしは、「G線上のアリア」はどんな楽器を使用したとしても弾けませんが、先日、ある譜面を眺めていた時、ふとある曲をG線上で弾いてみたい衝動にかられたのです。

「G線上の兎と亀」
ご存じ、あの童謡「兎と亀」(もしもしカメよ、カメさんよ、世界のうちにおまえほど~)です。
おお、ワンダフル!
小指の強化とポジション移動練習に最適!

当然、中国人の龍海先生はこの曲を聴いたこともありません…
この原曲は多分D調ですがシャープが多くて面倒くさいので、わたくしは勝手にG調に移調させて自分で簡譜(中国の民族楽器演奏で通常使用する数字譜)を作成しております。
どうぞ、入り用があればダウンロードしてください(笑)。
G線上の「兎と亀」
著作権切れなので問題ありません。

龍会先生は楽譜を見ながら「これ付点音符多いけど、大丈夫?」なんて言いながら、最後は「ゆっくりのテンポだったら問題なさそうだし、そんなに好きな曲なら、これ何度も弾いてポジション移動を練習して、付点音符は全部、トレモロで弾いてごらんよ」ということになりました。
そして、龍海先生、この曲の物語もよく分からないまま、かなりスローテンポで「兎と亀」を二胡で弾いてくださいました(ばんざーい)

お前、ちゃんと中国の古典楽曲を練習しろよと怒られそうですね。
でも、とりあえず、基礎は楽しくやりたいのよ、ワタクシ。

さて、以下レッスンメモです。
まずは、基本練習のG調音階
絶対音でいうとgからd3までの音をとにかくひたすらドレミファソラシドレミ…というように繰り返し弾きながら、だんだん速度を上げていく…
龍海先生曰く「出来るのであれば、どこまで速くしても過分ということはないので、やれるだけの速度まで上げてみなさい」とのこと。

恐怖のポジション移動6つの練習フレーズ
ポジションを移動するときに、どうしても数秒のズレが出て、リズムが狂います(泣)
遅れが出なくなるところまでスローテンポにしてもう一度。
そしてやはり加速していく…

ここで、龍海先生、超不機嫌モードに突入…

「その小指に力が入るの、みっともないから何とかしなさい!!!」
…ううう、そうなのです。薬指だけに力を入れるとどうしても小指が立ってしまうのです。
人間の手というものは、ご存じの通り薬指は独立しにくい構造になっているのですが、楽器をやられている方は訓練の末、かなり独立した動きが出来ていますよね。
笛子の先生第1号の松先生は、ご自身が薬指を動かす際にと小指が変な動きをしてしまうため、(笛子は小指使わないので影響ないのです)「これだけは子どものころからどうしてもなおらなくて、ボクのやり方を真似ちゃだめだよ」と恥ずかしそうに言っておられました。

「子どもの頃ピアノ、少し習ったって言っていたよね?それと同じ、ピアノを弾くときに小指はそんなに立っていないでしょう!!!」
わたくしが龍海先生の子どもだったら、多分、手を引っ叩かれていたに違いない…
赤の他人で遠慮が少しあってよかった(^^;
ちなみに龍海先生のお子さんは4歳からピアノやって、その道に進まれたとか。
龍海先生曰く「悪習慣は1日でも簡単に身につくけど、悪習慣をなおすのには数年かかるから、これを習慣にしてはいけません。だいたいの悪習慣は、力の入りすぎによるものだから、とにかく力を抜きなさい。」
でも、力抜いちゃうと、今度は全く弦を押さえられないんですけど…

「来週までに、その悪癖を直しこい!二度と私の前でその悪習慣見せないで!わかった?」と睨まれました…(うぅ怖いよう)

ちなみにこうも言われました。
「小指がつっぱっていようがいまいが、柳琴を弾くのに影響ないって言えばないけど、『難看』だ!」
「難看」って女性だったら男性に絶対言われたくない言葉ですよ~
くすん…
直訳すれば「醜い、みっともない、ぶざまである、不格好」

こんなに力が入っていると、絶対に将来、速弾ができないから今のうちになおしなさいというようなことも言ってましたけど、最大の理由は「難看」だということらしく、わたくしの乙女心(まだあったらしい???)がズタズタ…

後半は、お決まりの「きらきら星」と「一分銭」を龍海先生の二胡と合奏して、これもだんだん、出来るところまで速度を上げるというコース。

「基礎がきちんとできるようになったら、もう少し大きなきちんとした楽曲をあげようね、今はG調だけど、次はD調あたりをやって、その次にF調とかやれば、違いもよく分かるようになるしね」と、龍海先生は最後、優しくバイバイと言ってくれました。
いやはや、あの怖い顔は二度と見たくないなぁ。

【独り言】
調弦するときに、よく琴軸が緩むのですが、龍海先生が一言、「チョークぬると滑り止めになるよ」とおっしゃいました。
「チョーク」ってあの黒板に字を書く「チョーク」?
へぇ、チョークだったら確かスーパーに売っていたような気がするので(日本だったらスーパーには売っていなさそう)、さっそく見てこようかな。
今時、チョークって使うのかなぁ(あ、大学院では使ってたな。でも今時の講義はパワーポイントのプレゼンで済んでしまうよねぇ)
松脂とかがいるのかと思っていたけど、意外なもので代用できるんですね。

笛子LESSON20

基礎練習
まずは、ロングトーン、タンギング、オクターブ移動等
結果は相変わらず、高音の音色が汚すぎっ。
やはり、呼吸法がまずいのですよね。
あぁ、曲笛(D管やC管のような太くて長い管)は一生まともに吹けないかもしれない…
吹奏楽の経験もない人で大人になってからフルートを始めた人は日本には大勢いるはずなのに、彼らは一体、どうやって練習しているのだろう…

天鵝湖…下手くそだけど、何度もやる意義はあまりないので、とりあえずパスにして自分で復習しなさいとのこと

掀起你的蓋頭來…相変わらず、タンギングが綺麗に出来ていないところを指摘され、きちんと滑音になっていないと叱られる…再度来週も練習

青春舞曲…高音ばかりの舞曲なので、とにかく息苦しい…やはり高音ミで、すっころぶ。来週も再度練習

台湾島…いちおうパス(でも自分で時間のあるときにもっとなめらかに吹けるように、復習しなさいねとのこと)

新課題…金蛇狂舞 実はこういうおめでたくノリのいい曲は大好き。多分、中華街で聞いたことがある人は多いはず。でも、これ、何ゆえ途中で何度も拍子が変わるのかしらね(それが特徴といえば特徴なのですが)どこを弾いているのか分からなくなりそうなフレーズの繰り返しが中国チックですね。
あぁ、この曲は笛子の独奏ではなく、合奏が似合う…
(合奏だったら、ぜひ、打楽器を担当したい曲だなぁ)

そして、潔先生にお願いして、「きよしこの夜」をF管で二重奏していただきました。
これは、ピアノの譜面をもとに自分で笛子の二重奏用に簡譜(中国の古典楽器演奏に通常使用される数字譜)を書きました。
簡譜は、入用であれば、どうぞダウンロードしてください。(著作権切れ)
きよしこの夜(Silent Night/平安夜)笛子二重奏版
う~ん、演奏データそのものは、わたくしはともかく、笛子で飯を食っている潔先生の演奏なので、もしOKがいただけたら、ケロログにアップするかもしれませんが、今はとりあえず、アップできない…

主旋律は高音が多いため、わたくしが吹いたら多分、魅力が半減どころか9割減になることが目に見えていたので、セカンドパートを吹かせていただきました。
結局、5回くらいお付き合いいただきました。
先生、ありがとうございました。
いつまでたっても、きちんと呼吸できなくてもう悲しくて止めてしまいたい時が多々あるのですが、中音しか吹かなければ、綺麗な音が出るので、やっぱり止めたくないのですよ。
結局、とても楽しかったので、まだまだ当分、練習できそうです(^^;

【独り言】
日本では「きよしこの夜」といえばクリスマスの定番みたいな歌ですが、こっちの人はピンとこないみたいですね。
ご存じない人も結構います。
龍海先生は楽譜見てメロディを歌いながら「聞いたことねぇなぁ。でも綺麗な曲だね」と。
G弁護士に「これを中国語で歌ってくれなきゃ、手伝ってあげな~い」と拗ねてみたけど「知らないから歌えないよぉ」と拒否。
宗教色が濃いので、信者でない年配の方にはなじみのない曲なのかもしれません。
龍海先生はおじさんだからともかく、潔先生は20代の若いお嬢さんでG弁護士は30代前半のお姉さまだけど…???

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