先日、早めに柳琴のレッスンに行ったら、先生がまだ外から戻ってこないって言うんで、楽器店の中をうろうろ歩いていたら、この子に出会いました。
魚形の塤
塤といえば、普通はタマゴ形かなと思いますが、この子は魚形。
吹き口が魚の頭近くの上方にあって、指孔はお腹の表と裏にあるので、これを抱えて演奏する時の恰好はまさにクマが魚を食べているかのようです…
あぁ、かわいい、かわいすぎる、と思ってこの子を手にとってちょこっと吹きました。
そしたら、先生が戻ってきたので、一旦この子のことは忘れてレッスンに戻ったのですが、魚の声が気になる、気になる…
魚がわたくしに「息を吹き込んで」って頼むのさ~
しょうがねえなと思って、レッスンの合間に店主に「この子、高いのか?」と聞いたら店主、考え込んで「あんたは友達だから、まけてやってもいいぞ」とおっしゃる。
「吹いてみるか?」と店主が言うのでお言葉に甘えて、再度吹くと、魚が大喜びで「ワシを連れて帰ってよ~」と甘えてくる。
「愛いやつじゃのう」と思ってじっと見つめていると店主が「最低価格の150元でどうだい?」ともちかけてきた。
隣にいた龍海先生、ぼそっと「その楽器、今の音を聴いたところでは音階、正確だし、お前、ちゃんと吹きこなせそうだからいいんじゃない?」みたいなことをおっしゃる。
それを聴いた魚、また大喜びで「ほれ、ほれ、おじさま方もこう言っていることだし、ワシを連れて帰りなよぉ」と手の中で訴えかけてくる。
そんなわけで買っちゃいました…
ガサツなわたくしは、適当にカバンに放り込んで持ち帰るつもりだったのですが、魚が壊れないようにと、龍海先生がマメに新聞紙に包んで、どこかかからビニールの袋を探してきて入れてくださいました。
魚いわく「一生、あんたについていくから、しっかり息を入れてくれよ」
う~ん、変なもん、しょいこんじゃったなぁ。
あ、こいつにまだ名前付けていないな。どうしよう。
職場の同僚には後日「また買ったのぉ?これで何個目?浪費よ、浪費!」
と言われましたが、魚に懇願されたら、手を振りほどいて(魚だからヒレか?)独りで家に帰れないよう(^^;
そんなわけで、魚形のC調塤は、今日も机の上で「飯(わたくしの息)食わせろ」とバタバタ騒いでいます。
まぁ、息ぐらい、お安いご用ですわ。
こういう話、アブナイ?
Posted in 塤 by , 2009年12月3日 8:30 AM コメントは受け付けていません。
えっと、とてもかわゆい鯉の絵が描かれた塤(XUN)がショーウィンドウに並んでいたので、つい買ってしてしまいました~
塤(XUN)のお顔~
塤(XUN)の背中~
ところで、オカリナの愛好家はネット上に結構いるのに、XUNはそんなにいないですね。
いい音するよぉ~(悪魔のお誘い)
そこで、吹き方が分からないのに、西安や寧夏で衝動買いしてしまい、置物と化しているあなた!楽器は吹いてあげないと拗ねますよ。
そこでXUNの運指等をアップしてみました。
フルート、篠笛、尺八、笛子、洞蕭等のエアリード楽器が吹ける方、運指が分かりさえすれば、もう簡単に吹けちゃいます。準備段階の説明はスルーしてください。
【準備段階】
とりあえず、口にくわえてみても音がでないよう~と思ったアナタ!
そりゃそうです、これはオカリナのようにガバっと吹口を塞ぐものではありません。
お土産物売場のおじさんのように、下くちびるを吹き口にちょっと当てて、ふぅ~ってしているのに音が出ないよう~と思ったアナタ!
そうですねぇ、まずはペットボトルで練習してみてください。
子どもの頃に遊びませんでしたか?
水が余り入っていない方が音はでやすいような気がするので、半分くらい飲んでしまいましょう!(空にしてもいいけど)
ボトルの縁にちょっとだけ下くちびるを当てて、唇の真中をちょっとだけ開けて空気の通る道を作ってあげたら、後は口を横に引いてうっすら微笑んだ状態でふぅ~っと吹き口の向こう側の縁めがけて吹いてみてください。
変な顔ですみませんね~
音が出ない場合は、角度をいろいろ変えてみてください。
ある一定の角度のところで、「ぼわぁ~」という間抜けた音が出せたらそれで準備段階、合格です。
ペットボトルも案外いい音するよね。
何でも笛にしたがる人の気持ち、最近はよくわかります。
ちくわだって笛にできるしね。
たぶん、コーラのペットボトルもきちんと計算して穴を開けたらXUNになると思います。
それではペットボトルではなく、XUNに持ち替えてください。
全部穴を開けた状態では音がでにくいと思いますので、最初は全部穴を閉じた状態から音をだしてみてください。
【運指】
次の表をご参考にしてください。
8穴運指
9穴運指
中国の数字譜をご存じない方のために付け加えますと、1をド、2をレと読みます。
ドレミファ…というのは中国語で「唱名」、日本語で「階名」といいますが、日本の学校では固定式ド、即ちCをドだよと一律に教えがちなので、混乱しますね。数字譜はC調だろうと、G調だろうと、そのキーの根音を1(ド)と呼び、その音を出発点とした音階をド、レ、ミ、ファ、…と辿っていく移動式ドを採用しております。その楽器がC調であれば(いわゆる楽器として耐えうるものであれば、XUNの裏に制作者名と何調なのかが書かれているのが普通です。書いていない場合は、チューナーを使用するか、ピアノの音を聴きながら判断してください)、1の時に絶対音Cがでることになり、階名と音名が一致しますが、楽器がF調であれば、1=Fなので、階名と音名は一致しません。
【オクターブ】
エアリード楽器ですから、低音と高音の音の出し方は違います。高音になるにつれ息の速度をあげ、感覚的に若干息を遠くへ飛ばすような微調整が要ります。音を上げていってだんだん音がかすれてきた、出なくなってきたよと思ったら息のスピード、息が向かう先(低音は下に落とし込む感じ、高音は上に飛ばす感じ)に少し注意してみてください。また基本は腹式呼吸です。息のスピードをあげるには胸式呼吸では実現できません。お腹でしっかりと息を支えてください。
【半音】
エアリード楽器なのだから、息の強弱コントロールで半音出してくださいよ~
といいたいところですが、10穴のXUNですと運指表に普通にシャープやフラットがついていて、息のコントロールではなく指の技巧で半音が出せるようです。
そのうち、10穴をゲットしたら、感想を書いてみるかもしれません。
それでは楽しいXUNライフをお過ごしください~~~
オカリナのための楽譜等であれば、応用がきくと思います。
この間、書店で1オクターブで演奏できる曲集なんていうのも見かけました。
「きらきら星」あたりは軽過ぎてXUNの味が出ないかな。
XUNに似合うおススメの曲があれば教えてください。
Posted in 塤 by , 2009年9月14日 11:34 AM コメントは受け付けていません。
この一輪ざしの花瓶のようなものは、実は笛です。
またまた怪しい笛を買ってしまいました。
考古学者の考証によると、塤は先史時代に生まれたものだそうで、初めて出土したものは西安の半坡遺跡からとのこと。
ものすごーく長い歴史がある笛のようです。
聴くところによると、プロの演奏者は26音、二つのオクターブ以内の全部の半音と倍音一つを吹くことができるそうですが、わたくしはドから高いドまでしか出せません(^^;
しかし、遊んでいて、きつめに穴スレスレのところを吹くと、殺人的な超高音を出せることに気付きました。
(演奏には使えないね)
ペットボトルの口を吹いてぼわ~~~とかいう音を出す要領で音を出せばいいだけなので、だいたい音がだせます。
高くない楽器なので、遊んでみてはいかがでしょうか…
最近、変な笛シリーズになってきてしまった。
仕事の話をしなくては。
Posted in 塤 by , 2009年5月17日 8:30 AM コメントは受け付けていません。