塤(XUN)で遊んでみよう
えっと、とてもかわゆい鯉の絵が描かれた塤(XUN)がショーウィンドウに並んでいたので、つい買ってしてしまいました~
ところで、オカリナの愛好家はネット上に結構いるのに、XUNはそんなにいないですね。
いい音するよぉ~(悪魔のお誘い)
そこで、吹き方が分からないのに、西安や寧夏で衝動買いしてしまい、置物と化しているあなた!楽器は吹いてあげないと拗ねますよ。
そこでXUNの運指等をアップしてみました。
フルート、篠笛、尺八、笛子、洞蕭等のエアリード楽器が吹ける方、運指が分かりさえすれば、もう簡単に吹けちゃいます。準備段階の説明はスルーしてください。
【準備段階】
とりあえず、口にくわえてみても音がでないよう~と思ったアナタ!
そりゃそうです、これはオカリナのようにガバっと吹口を塞ぐものではありません。
お土産物売場のおじさんのように、下くちびるを吹き口にちょっと当てて、ふぅ~ってしているのに音が出ないよう~と思ったアナタ!
そうですねぇ、まずはペットボトルで練習してみてください。
子どもの頃に遊びませんでしたか?
水が余り入っていない方が音はでやすいような気がするので、半分くらい飲んでしまいましょう!(空にしてもいいけど)
ボトルの縁にちょっとだけ下くちびるを当てて、唇の真中をちょっとだけ開けて空気の通る道を作ってあげたら、後は口を横に引いてうっすら微笑んだ状態でふぅ~っと吹き口の向こう側の縁めがけて吹いてみてください。
音が出ない場合は、角度をいろいろ変えてみてください。
ある一定の角度のところで、「ぼわぁ~」という間抜けた音が出せたらそれで準備段階、合格です。
ペットボトルも案外いい音するよね。
何でも笛にしたがる人の気持ち、最近はよくわかります。
ちくわだって笛にできるしね。
たぶん、コーラのペットボトルもきちんと計算して穴を開けたらXUNになると思います。
それではペットボトルではなく、XUNに持ち替えてください。
全部穴を開けた状態では音がでにくいと思いますので、最初は全部穴を閉じた状態から音をだしてみてください。
【運指】
次の表をご参考にしてください。
中国の数字譜をご存じない方のために付け加えますと、1をド、2をレと読みます。
ドレミファ…というのは中国語で「唱名」、日本語で「階名」といいますが、日本の学校では固定式ド、即ちCをドだよと一律に教えがちなので、混乱しますね。数字譜はC調だろうと、G調だろうと、そのキーの根音を1(ド)と呼び、その音を出発点とした音階をド、レ、ミ、ファ、…と辿っていく移動式ドを採用しております。その楽器がC調であれば(いわゆる楽器として耐えうるものであれば、XUNの裏に制作者名と何調なのかが書かれているのが普通です。書いていない場合は、チューナーを使用するか、ピアノの音を聴きながら判断してください)、1の時に絶対音Cがでることになり、階名と音名が一致しますが、楽器がF調であれば、1=Fなので、階名と音名は一致しません。
【オクターブ】
エアリード楽器ですから、低音と高音の音の出し方は違います。高音になるにつれ息の速度をあげ、感覚的に若干息を遠くへ飛ばすような微調整が要ります。音を上げていってだんだん音がかすれてきた、出なくなってきたよと思ったら息のスピード、息が向かう先(低音は下に落とし込む感じ、高音は上に飛ばす感じ)に少し注意してみてください。また基本は腹式呼吸です。息のスピードをあげるには胸式呼吸では実現できません。お腹でしっかりと息を支えてください。
【半音】
エアリード楽器なのだから、息の強弱コントロールで半音出してくださいよ~
といいたいところですが、10穴のXUNですと運指表に普通にシャープやフラットがついていて、息のコントロールではなく指の技巧で半音が出せるようです。
そのうち、10穴をゲットしたら、感想を書いてみるかもしれません。
それでは楽しいXUNライフをお過ごしください~~~
オカリナのための楽譜等であれば、応用がきくと思います。
この間、書店で1オクターブで演奏できる曲集なんていうのも見かけました。
「きらきら星」あたりは軽過ぎてXUNの味が出ないかな。
XUNに似合うおススメの曲があれば教えてください。