問:なぜ笛を吹くのか

答:朝起きるとそこに笛があるから。

さて、先週の土曜日、わたくしは笛子の雪ちゃん先生に「長期休暇」を願い出ました。
金曜日の夜、自宅で練習中にお先真っ暗のような気がして、そもそも体力のないわたくしに管楽器は無理だったんじゃないかという疑問がふつふつとわいてきて、信じられないくらいおいおい泣いてしまいました。
果たして趣味なのにこんなに悲観して情緒不安定になる必要があるのか…!?

そもそも何で吹いているんでしょうね。
単純に楽しいから、だったのだけど。
ちょっと吹けるようになると欲が出てくる。
数年先には、誰か、例えばピアノか琴、あるいは琵琶とかと一緒に合奏したいよ。
そうするとですね、こんな音とリズムでいいわけないだろうという現実と向き合わないといけません。
音楽教室の事務の先生(とはいえ、たいていの楽器はど素人並みにできます)にも、「そんなに気にしなくても、数か月で、あれだけ音が出りゃ十分よ、普通、まともに音が出ないわよ」って慰められても、自分で自分の音に耐えきれないといいますか。
他の初心者の音を聴いたことがないので理想が高すぎっていうのもあるのかもしれません。
ある意味、上手い人の音しか身近で聴いたことがないので…

だいたい、学生時代にブラスバンド部にいましたって人なら、中年になってから管楽器を押し入れから出してきたってどうにかなるだろうけど、わたくしみたいに鍵盤楽器と弦楽器しか触ったことのない人間にはものすごい冒険でしょう。
声楽とかやっているなら、まだ呼吸の基礎があるから救われるものの…

しかし、日本では楽器の売れ具合からして、フルート人口がものすごく多いそうじゃないですか。でも皆が皆、学生時代にブラバンしていたとは思えないので、おそらくど素人からはじめた人がかなりいるのではないかと推測できます。
自分で自分の音に嫌気がささないのかな?
もっとも、プロの演奏家だって、どこまでも音色を追求するといいますから、どうしたらその「嫌ンなっちゃう音」を我慢し続けられるのでしょうか。

この壁、乗り越えられるか、このまま永久にお休みしちゃうか…
しかし、基礎練は1日やらないと見事に腕(呼吸機能?)が落ちるので、長期休暇とは言ったものの、やはり気づくと毎日やっている自分がいるわけで、だったら、ちっとも休暇じゃないので、変な癖がつかないようにやはり休まず、先生に見てもらい続けるのがいいのかなと今、休暇願を撤回しようかどうか、非常に悩んでいるところです。

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