松脂の話
レッスンのとき、ナナ先生は松脂が大好きだと言う話になりました。
子どもの頃、あまり裕福ではなかったナナ先生の両親は、松脂が少なくなってきて付けにくくなると、溶かしてまた丸い固形にしてナナ先生に渡してくれたそうで、その溶けて元通りになるのが不思議で面白いなぁと思ったナナ先生は、その後、松脂を見ると「かわゆい」と感じるようになったそうです。
(溶かして使うのは品質上よくないでしょうから、今は当然そんなことしないそうですけど)
もっとも、弦楽器やってる人は、使ったことのない松脂を見るといろいろ試してみたくなるという人は多いんでしょうね。
でも、ナナ先生、今使っているある松脂が好きと言っているわりには、メーカーも名前も覚えていないんですよ。
輸入物で、大抵、北京のどこの楽器屋でも売ってて、筒型で色がいろいろあるやつで、紅いのがいいって言ってるんですけどね。
箱が紅いの?それとも松脂自体が紅いの? ナナ先生のお気に入り、よくわかんねぇ…
いろいろな色があるっていうと、ドイツのピラストロだろうか???
Goldflex か Obligato かなぁ?
松脂自体がカラフルっていうなら、スーパーセンシティブ クラリティ スペクトラム?
(でも、これは、色が違うだけで、色によって性質違わないよね?)
じゃ、やっぱ、ピラストロ???
ちなみに、わたくしは、ベルナルデルだったりする。
ナナ先生は「これ、使ったことないわ~」としみじみ眺めて、しみじみとわたくしの弓に塗って、しみじみとわたくしの二胡を弾いた後、
「この松脂、悪くないわよ、いいけど、やっぱ、私は自分が今使っているものの方がいい感じ」とのご感想。
「で、人民元に換算するといくら?」とお尋ねになるので「190元~200元くらいじゃないですかね」と答えたら、「ちょっと高いわね、私が今使っているものは、200元しないけど、いいよ~」とのこと。
もし、おっしゃっている松脂がピラストロのオブリガードであるのならば、確かにベルナルデルよりは安いよね。
機会があれば、箱を見せてもらいたい…
ナナ先生は中国産もいろいろ試したけど、あんまり好きじゃないとのこと。
言えるのは、高価で品質がいくらよくても、二胡に合うかどうかはまた別問題だったりするし…
欲しい音がどういうものなのかによってもお気に入り度が違うだろうし…
粒子の粗さとか、ねばり感とか違うもんねぇ。
人によって使っている弦が違うから、ある人が好いって言っても、別の人が好いと感じるかどうか分かんないしね。
ちなみに、ナナ先生がよく使う弦とわたくしが使っている弦は同じだったりする。
FANGFANG専業用二胡弦 (青)(内外弦セット)中芸科技製
2、3ヵ月毎くらいに張り替える(日本で買うと多分1000円以上すると思う)
ちなみにナナ先生にいわせると、これよりもっと高い弦も使ってみたけど、これで十分だとのこと。
わたくし自身は、これより安い弦も高い弦も使ってみたことあるし、銀の弦も張ってみたこともあるけど、わたくしの腕では音色がどうこうっていう差は正直、出ないと思う(何で弾いても下手は下手~)。
じゃ、自分が弾きやすけりゃいいじゃん、チューニングしやすけりゃいいじゃんってことで、これをずっと使用しております。
じゃ、次は、ナナ先生にメーカーをきちんと確認して、同じもの使ってみようかなぁ…
本当は、新品の同じ弓を何本も使って、一度に数種類試してみたいんだけど(^^;
スーパーセンシティブのバイオリン用のは私にはちょっと粘りが無さ過ぎの様に思えました。
このシリーズの色違いはチェロだとかコントラバスだとか楽器の種類による色分けなので
他のは二胡には合わないそうです。
バイオリンの人に聞いたら 気温によって松脂を使い分けてる、って言ってました。
その人は夏は冷蔵庫に入れておかないと溶けてしまうロシア製の松脂を持ってて
冬場の戸外で演奏する時には重宝するって言ってました。
私はナナ先生お勧めの ふんわりな弓を試してみたいです。
自分の使った事の無い弓を見掛けたら試してみてるんですが
結構ガッチリした感じのばかりで
残念ながらショートケーキみたいなのには行き当たりません。(^o^;)
スーパーセンシティブ、そういう色分けだったのですか…
試したことことなかったもので、知らなかった~。
じゃ、これはナナ先生のとは違いますね。
バイオリンをちょっとだけかじった大昔、ピラストロ使ってたんですけど、これは、弦によっていろいろ出してますよね。
ピラストロの箱の赤っぽい色というと、二胡の弦と何か違うよねぇ…と思うので、結局、ナナ先生の言っているのは何だろ、って感じなんです(笑)。
日本の夏は気候的にべとべとしているので、ベルナルデル持ってるんですよね(ほんと、さらさらだよね)。台湾の人がこれと二胡合うと思うと言っていたこともあって今、使っているわけなんですが。
知り合いの楽器屋の店主は、バイオリン用よりやっぱり二胡は二胡用に作った中国製が一番好きって言ってますけど、音大の学生さんは輸入もののバイオリン用好きですよね。
わたくしは、中国製の高めの松脂試したことありますが、何となく好きになれませんでした。
弓ですが、たくさん試したことないので、単にわたくしが前に使っていた弓が重すぎただけなのかもしれませんよ(^^;
今はこれに慣れてしまったんで、重いのは多分、持てないだろうなぁ。
実は試してみたいのが、普通よりも長さが長い弓。
(わたくしは腕が人に比べるとずいぶん長いので、物理的には問題ないはず)
何か、思いっきり腕伸ばして弾いてみたいんですよね。
山野楽器のサイトに松脂の簡単な説明がありました。
://www.yamano-music.co.jp/docs/hard/ginza5s/ac_pineresin.html
私は十三堂のを使っていますが 弾き方や楽器の特徴で松脂の好みは変わりますね。
>>弾き方や楽器の特徴で松脂の好みは変わりますね。
そうですよね。
ほぼ、同じものを使ってみても同じ感想を持つとも限らない…
一般論として弟子は師匠の影響を受けて、弾き方が似るとか、好みが似るとかあるのでしょうけど。
日本人、中国人の違いに関係なく、粒子が大きい方が(中国製の二胡用の松脂にそういうのが多いみたいですが)二胡っぽい音になって好きと言う方と、粒子が細かい松脂は済んだ明るい音になって好きという方、に分かれるみたいですね。
わたくしの二胡はアフリカ紫檀と花梨でして、基本的に明るく鳴るので、後者を追究したほうがいいかななんて思っているのです。
確かに松脂ってお菓子みたいでかわゆいので、いろいろ集めたくなるのですが、すぐになくなるものではないので、ころころ変えるわけにもいかず…松脂を2回も譜面台から落下させてしまったのに、割れないんですよね(端がちょっと欠けただけ)割れやすいはずなのに、割れないってことは、松脂がワシを追い出すなよと抵抗しているのかなぁ???
厳浩敏(?)さんはコンサート前には3日で松脂一つ消費されたそうです。
という事で、「松脂変えたければ練習しろ」って事かも。(^m^;)
昔は竿と琴筒の境目辺りに松脂をつけて演奏中に松脂が切れない様に
していた人もいるそうなので、使い方も色々ですね。
アフリカ紫檀(血紫檀)の駒が好きで 時々先生が何処かから持ってきてくれるのを
お店で買い占めてます。
知り合いにも あげたり譲ったりするんですが皆これが使い易いのを知りません。
まあ ここら辺では扱ってないし ネットでも売って無いんで知らないんでしょうけど。
雑音が抑えられるし 好きな音になるので重宝してます。
楽器は老紅木とインド紫檀ですが どちらでも良い音です。
因みにインド紫檀の駒は無いか先生に聞いてみましたが
流石に こちらは木が無くなってきてるだけに駒も無い様です。
くるみさん、こんにちは~
厳潔敏(多分、この方のことだと思うのですが)先生はコンサート前に松脂1個消費ですか…
ふふふ、じゃ、あと数カ月で無くなるようにがんばります!!!
次はナナ先生とお揃いにしたいし!!!