死板

中国語で「快板」といえば、要するにAllegroでして、速く演奏しなければなりません。
Moderateは中板、Lentoは慢板、Adagioは柔板といいます。
なんで速度をあらわす言葉が「板」なのかといいますと、わたくしが聞いた話では、民族音楽って板を鳴らして拍子をとるでしょ、だからなんだとか。
(本当かどうかは皆さん自分で調べてちょうだい)

じゃあ、「死板」はどういう意味なんでしょ?
わたくしが音楽のお稽古の先生によく言われる言葉のひとつです。
辞書を引くと意味は次の通りです。

(1)活気がない.生気がない.
(2)融通がきかない.一本調子である.
小学館日中・中日辞典 第2版

どの楽器のどの先生にも言われてきたことなので、これがわたくしの演奏の特徴、つーか欠点なのでしょう。
淡々と譜面に書かれた音符だけを再生してるわけやね。

実は今まで言われ続けてきたにもかかわらず、この間までちゃんと辞書を引いて調べたことがなくて、なんとなく「元気ない」「つまらない」という意味なんだろうなぁと思っていました。だいたい想像していたとおりの意味だったわけですが、あまりにも同じことを言われつづけるので、ここらでちゃんと聞いてみた方がいいかなと思って、潔先生に思いきって質問してみました。
「『siban』ってちなみにどういう漢字ですか?実はこの中国語の意味をよく理解していないんです。具体的にどういう概念なのか、どうしたらいいのか、別の言い回しで表現してもらえませんか」

先生、う~んと考えた末、
「生きる死ぬの『死si』と竹板(竹のカスタネット)の『板ban』よ。水が一滴、上から落ちてくるとするでしょ、下につくと同時に上へ跳ね上がる感じ。こういう感じで吹いてみたら死板にはならない。」

わはは。演奏家の例えは面白いね。
「死板」の反対語は何だろう?
「精彩」かなぁ?

柳琴LESSON14

相変わらずポジション移動の大特訓です。
「これがスムーズに速くできるようになれば、曲なんて教えなくても簡単に弾けるんだよね」と龍海先生。
まるで笛子の雪先生が「息が上手くコントロール出来りゃ、曲なんて教えなくても勝手に独りで吹けるんだよね」っていうのと同じ。
まぁ、一理あるでしょう。
ある程度、譜面が読めて、ある程度楽理を知っていて、ある程度音楽を聴いている人間だったら、基礎が完成すれば、曲は自分独りでも何とか演奏できるでしょうね。
(別にこれで飯食おうっていうんじゃないし…)

基礎練習
五音階と七音階をとにかくひたすら叩きました。
そして、先生からの注意事項。
「お前、第二ポジションに移動するときはまぁまぁなんだけど、第三ポジションに移る時、思いっきり琴が動くよ。琴が思いっきりゆれるから、正しい位置に指がこないのよ、分かる?」
おぉ~そうだったのか…
そう言われれば、第一ポジションだけで弾いているときは何とも感じないのだけど、第二、第三で弾いているときは、琴を上手く抱えられないんだよね(典型的な初学者)

それから、
「お前、手が大きいし、指も長いんだから、親指、もっと後ろに置いてもいいと思う」とのこと。
そうだよね。言われてみれば、子どもは手が小さいから、そうなってしまうのだろうけど、手が大きくて指がながいわたくしが彼らを手本にしちゃいけないわね。
でもさ、柳琴を弾く男性や、でかい女は少ないと思う…ので参考になりそうな人が思いつかない…


新疆民謡「手拉手」
ゆっくり弾いてみました。
「まぁだいたいOK」だと言われ、後は出来る限り速く弾け!原曲はすげー速いんだ!とのご命令が下りました。

ちなみに、これはMIDIデータを自分で作成しておりますので、ご参考にアップしましょう。
伴奏はわたくしが勝手に入れたので、原曲とずいぶんイメージが違っていたらすいません(^^;
(ワタクシ、原曲知らんのよ)
民謡って書いてあったから著作権法には触れないと思うのだけど…

手拉手
簡譜
MIDI

そして、やっと新しいことを教えてもらえました。
次はC調行こうってことで、ハ長調の音階を叩きました。
でもト調の五音階と七音階は「永遠に弾け」とのことです。
そらそうだ。どこまで上手くなってもこういうものは、三度のご飯を食べるように毎日やるものなのでしょう…

帰り道、龍海先生に質問しました。
わたくし:「著作権って音楽やってる学生は、どの程度意識しているんだろう。興味ないかな?」
龍海先生:「今の中国ではそうい意識は低いと思うけど、興味はあるんじゃないかな。それって法律に関係あるんでしょ?」

ということなので、音大や普通の小中高で「著作権法」の講義ができたら面白いのになぁと妄想したのでありました。
だってさ、この法律はレコード会社や出版社のためだけに存在するんじゃないよ。
日本だと1億人クリエーターの時代って言われているわけで、自分の権利をl守ると同時に、他人の権利も尊重して、皆にとって便利なしくみができればいいのにね。
中国だって、今は13億人クリエーターとは言い難いけど、とんでもないことになっているわけで…

笛子LESSON24

雪先生はずっとある方(ピアノ)の全国ツアーに参加していたのですが、先日、北京に戻ってきました。
しかし、久しぶりに見ると不在の間、面倒をみてくださっていた双子のお姉さまと全然趣味が違うんだよなぁ。
お姉さまはジーンズにスニーカーって感じの大学生みたいな感じだったのですが、雪先生のオシャレはますますパワーアップして、金のブーツとコート羽織って、フランス人形だねぇってくらい大げさなつけ毛まつ毛で登場。
これは笛を持っていない、浜崎あゆみ?

レッスンメモです。

基礎練
高音が相変わらず、お腹と口のコントロールが甘過ぎて、高音ミ以降はダメダメ。
これで速くタンギングなんてしたあかつきには、口元ゆるすぎて雑音入ってきちゃう…
いい加減、高音を奇麗に出さないと、恥ずかしいよねぇ。


もちろん、年末に人前で吹かなくてはならない「金蛇狂舞」を重点的に見ていただきました。
そして新しい課題はハザク民謡「美麗的姑娘」

タイトルを日本語に訳せば「きれいな娘さん」?
「きれいなおねーさんは好きですか」っていうCMみたいだな…

譜読みがきちんとできるようにと、雪先生はわざと初見でわたくしに吹かせる(又は歌わせる)のですが、結果はダメダメ。
リズム狂う狂う。
結局、耳で聞かないとよーわからんという…(大人の趣味のお稽古にありがちなタイプですね)

「もう一個くらい宿題だそうか?」という雪先生に、首をぶんぶん振って「む・・・無理です!最近仕事が忙しすぎて…」と遠慮したのでした。

柳琴LESSON13

先週は仕事が忙しくて、ほとんど練習できませんでした。

と本当のことを言ってレッスン開始。
まぁ、先生もわたくしが本当にちゃんと仕事をしていることをご存じなので、さほど怒りはしませんが、新しいことを教えてもらえないのは超悲しいです。

とにかくきちんとポジション移動ができないと先へは進めないので、ひたすら五音階(ドレミソラド)を刻む練習曲の特訓であります。
「どうして中国古典はファとシがないんですかねぇ」
と龍海先生に聞いたら、「民族音楽だからそういうもんだよ」と。
(しかし、現代の中国の民族楽器は大幅に改良されていますので、12平均律の曲を弾くことに何の問題もありません。)

その五音階練習曲に加えて、今度は七音階練習曲もやりました。

「単に規則的に音階を刻んでいるだけだから、暗譜する必要全然ないし、簡単な筈なんだけど」と首をかしげる龍海先生、あなたはわたくしをまだ完全に理解してないですね…
頭で物事を考えないわたくしは、聴いて感覚を覚えないとだめなんですよ…
ドレミファ、レミファソ、ミファソラ、っていうふうに繰り返しているだけって言われる方が難しい…
ららららら~とあなたが正しく歌ってくれた方がわたくしの飲み込みも早かったりする(^^;すんません。
左脳が働かねぇんです。

ポジション移動の練習なので、2回ほど手の位置を変えなくてはならないのですが、ぼーっとしていると、譜面に使用する指の番号が書いてあるにもかかわらず、違う指で押さえてしまって、最後の音で「う…指が足りない」という事態に陥ります。

何度も「あれれ、指が足りなくなった」というバカなわたくしに呆れた龍海先生は、「ここで、4の指を使わずに3の指で押さえてるから指が足りないんだ」と指摘してくださり、そして指摘されたにもかかわらず3の指と4の指を間違い続け、「4の指ってこの指だけど、分かってる?」と実際に上から指を押さえられました。
ほんと、すいません…(^^;

大バカ者のわたくしは、本日は延々とこの音階を叩き続けてレッスンは終了したのでありました。

多分、普通の人だったら数か月でもっといろいろなことができるようになっているんだろうけど、相変わらずこんな感じです。

【独りごと】
帰り道、龍海先生とバス停まで一緒に歩いたのだけど、彼は「時間どおりに晩飯食わないと、身体に悪いんだよな」とつぶやきました。
わたくしの面倒をみていると、毎週日曜日は6時半から7時半までレッスン、何だかんだで8時頃に楽器店を出て、家に着くのは9時近く。
う~ん。それってわたくしへの抗議???
しかし、そういうことは店主に文句言ってよ~~~わたくしは別に早くレッスンに行ってもいいんだよ。
で、龍海先生はあわてて「いや、お前がレッスンに来るのは別にいいんだけどね」と言い訳なさった。
店主に時間どおりに退勤できないなら、残業代とか飯代出せってこと?それともレッスン時間変えろとかいうこと?
わたくしがそれとなーく店主に言った方がいいのかな?
店主と龍海先生の関係や、先生の待遇よくわかんないし…

笛子LESSON23

今週は仕事が忙しくて、練習あまりできませんでした…

と素直に先生に言って、レッスンを受けるというより、その場で練習状態へ突入…
すんません。

基礎練習
相変わらず、高音で息が続かないのですわ。

低音と中音はあなた、別に問題ないのよね、と先生、おっしゃった後、高音は口の形が壊れないようにちゃんと支えて、お腹できちんと息を支えなさいと結局、いつもと同じことを言われ続けているだけだったりする…とにかく息をやたら速く使い切ってしまうので、綺麗な高音を長持ちさせることができない。
もう、年寄りにはこれが限界なんちゃうかな(悲)
…とぼんやり思っていると、「私だって未だにパーフェクトじゃないわ、永遠の課題なのよ」と先生。
はぁ…ほんと笛子って悲しくなるほど残酷な楽器ですわね。

課題曲:
「金蛇狂蛇」を一フレーズずつ、お手本を吹いていただき、それに続けて吹くということを2回ほどしていただきました。

そして、恐怖の装飾音だらけのわけのわからん民謡調練習曲。
最後のトリルは「まるで鳥がさぁーっと飛び立っていくみたいな、そんな感じで吹いてみなさい」と先生がおっしゃったにもかかわらず、わたくしはまるで雛が初めて飛び立つかのように、ふらぁ~っと飛んだかと思ったら、ぼとっと地上に落ちてしまいました(あたた)

【独りごと】
潔先生いわく、来週は全国ツアーに行ってしまった妹が北京に帰ってくるから、先生代役はこれで最後、次からは妹にチェンジするわねとのこと。
潔先生、優しくって好きだったけど、残念だなぁ。
うぅ…厳しい雪先生が帰ってくるよう。

しかし、先生はまるで少女マンガのネタのような双子の姉妹です。
一方はボーイッシュな恰好が好きで服は地味目、もう一方はちゃらちゃらした女の子全開なファッション大好き。
一方はちょっとのんびりした喋り方で癒し系キャラ、もう一方は早口で勝気なお姫様キャラ?
顔と声だけは本当にそっくり。
でも、きくところによると、双子だから身体のつくりはほとんど同じなのに、例えば「花舌」(要するにフラッター(巻き舌)ですわ)ができるようになるまでの時間には大きな差があったりして不思議ですね。
もちろん、曲の解釈だって双子でも違います。
双子で同じ顔、同じ身体、同じ声、同じ教育を受けて、同じ時期に同じように笛子を習っても、人間、同じにはならないんですね(あたりまえって言えば当たり前なのですが…)
そうやって考えてみれば、わたくしが陸春齢大先生と双子だったと仮定して、同じ身体をもっていたとしても、同じ音は出せないってことだわさ。
音楽を奏でることというのは、魂の問題なのかなって気もします。

柳琴Lesson12

相変わらず、ポジション移動の練習。
ポジションを異動する時、やはり音に間が空いてしまう…

先生も言うべきことは言ったから、「後はとにかく練習しなさいよ」とのこと(^^;
そうだよね、練習するしかないんだわさ。
16分音符が5音階を刻んでいくような、そういう典型的な練習曲です。

お決まりの小曲合奏。
「1分銭」の変奏曲。
この原曲は、子どもが道でお金1分を拾って、それをお巡りさんに届け出て、いいことしたね、っていう歌です。
「これの原曲をネットで聴いたよ、やはり最初と最後はかなり曲に手が加えられているんだね」とわたくしが言ったところ、龍海先生は「そうそう、そうなんだよね」と言ったかと思うと、その場で全部、歌ってくださいました(^^;
先生も実は童謡好き???
本当に20代から50代まで幅広く知られている歌でして、1分でお菓子等が買えた時代(社会主義革命時代?)から歌われているんですよね。
いまどき1分では何も買えません(元の下の単位が角で、角の下が分です。)
龍海先生いわく「このご時世、1分のお金も道に落ちてねぇよなぁ」

締め括りは「さくら さくら」
龍海先生から「もっと大きく手を動かせない?」と要求され「いや、これ以上、手を挙げると弦にひっかけちゃいそうで怖い」とワタクシ。
いや、挙げるところは挙げて、その次にちゃんとした位置に戻せばいいんだよとのこと。
うーん、難しい。

そして、相変わらず「美」を追求する龍海先生…
思うに、龍海先生、この曲の最後の数小節のメロディを自分はしょっちゅう忘れるし、わたくし自身も本来、童謡のような調子のよい曲が好きなので、「さくら さくら」は別に何度も弾きたいと思うような曲ではないのに、必ず、最後にわたくしにこれを弾かせるんだな。
今日は、隣にいた店主が、板で拍子をとってくれたので、日本古曲が中国チックに聴こえました。

そして、龍海先生は、ダウン奏法時の表現に加えて、アップの時にも、ここで、この位置まで手を挙げると「綺麗」に見えるというようなことを教えてくださいました。
ううむ・・・難しいよ。

「この曲の歌詞はさくらが満開だという景色以外はあまり意味はないんだよね?」とお尋ねになるので「まぁ、そうです」と答えたら、「うーん、じゃあ、多少、首を楽器の方へ傾けると綺麗かもね」だって。

うーん、音楽を習っているのか、演劇を習っているのか、よーわからん(^^;
いずれにしても、全体的にいかに表現するかっていう、技巧には直接関係ない話を少ししてくださいました。
先生の手は男性なのでまぁ、そこそこ大きいですが、別にすごく大きいというわけでもなく、指も長くないし、形や色も全然綺麗じゃないけど(すみません、本当のことなので)、指の形や長さに恵まれているわたくしよりも、演奏中だけは綺麗に「見える」んですよ、不思議だねぇ。

上手く弾ければ、手の恰好なんてどうでもいいじゃん、って思う人も大勢いるのだろうけど(もちろん、技術的な意味で変なのは絶対にダメですけど)、龍海先生はそれじゃ許してくれないんだろうなぁ。
「人を楽しませてなんぼ」「人に感動してもらってなんぼ」でしょう、という視点からは、見た目も考えなさいってことなんですよね。
笛子の先生第一号の松先生(若い男性)も同じことを言っていたので、これは現代の音楽やる人の共通の認識なのかなぁ…
2ちゃんねるで、演奏中の見た目の悪いアーティストの話題があったのですが、演奏すごくても演奏中の見た目の恰好悪い人って結構いるんですね…
皆、ぼろくそ言ってますね…巨匠ならしょうがなく許されるけど、そうでないなら、ちったぁ、考えろよってことみたいですね。

まぁ、柳琴を人前で弾けるようになるまでには、相当時間がかかるので、ゆっくり研究してみたいと思います

【独りごと】
そういえば、わたくしは足を組んで琵琶の構えに近い姿勢でないと、柳琴をうまくかかえられないんだけど、この組む足も人によって違うよね。
柳琴や阮はそもそも足を組む人は少ない感じがするし、組むにしてもやはり右足を上にする人の方が多いのかなぁ。
やはり、身体のでかい女に柳琴や月琴のような可愛らしい楽器は向かない感じがする…

帰り際に、龍海先生が「お前のそのスカート、何族の衣装なの?」とお尋ねになったので「何族かは知らないけど雲南省だよ」と言ったら「ふーん」って。
そういえば、バスを降りたときに道を聞かれて、説明してあげたんだけど、わたくしの言葉が訛っているせいで「中国人、じゃないよね?」みたいに不思議な顔をされたのだと思っていましたが、スカートのせいもあったのか。
外人だか、何族だか分からなかったのかぁ???
あぁ、こんどの課題曲は新疆の曲なので、今度は新疆風のスカートにしてみようかな~~~

笛子Lesson22

1週間前のボロボロ状態より復活!
1週間前、どうしてあんなに音がこの世の終わりのように儚くボロボロだったのか…

今思うと、唇が荒れていたからだと思います。
笛を吹かない人は、「え?たったそれだけ」って思いますよね?
それが大違いなんですよ…
わたくしは昔から唇の皮がすぐガサガサになる質です(栄養不足かと小学校の先生に心配されたこともあります)。
特に冬は輪をかけてひどくなり、加えてここは北京、乾燥がすざましいのです。
荒れた唇の皮を無理にめくってしまうと当然、唇が若干、腫れます。
昨年は笛なんて吹かなかったから、何気にいつも唇の皮をむいておりましたが、もうやめようと思います。
ただでさえ、コントロールが効かないのに、ますます口がコントロールできなくなってしまう…
傍からはたいして腫れていないように見えても、ちょっとでも唇の厚さが変わると、「いつもと違う」ためにものすごく焦ります。
先週は理由が分からず「なんで、なんで???」と本当に困りました。

恐ろしいです…

以下、レッスンメモ

「金蛇狂舞」 職場の忘年会で吹いてしまおうなどと大それたことを考えてしまい、先生に特訓してもらう予定です。

「よく分からない題名のない練習曲」
とにかく、旋律のリズムが難しい…1小節先生がお手本で吹いたのを真似ると言う感じで、手とり足とり教えていただきました。
ほんと、情けない中年です。
子どもだったら、親か先生に殴られているか、本人もここまで出来ないと嫌になって早々に投げ出してしまっているところですが、真面目な大人が必死にやっていることなので、先生も「しょうがないなぁ」って感じなのだと思います。

新課題
上記、練習曲の亜流みたいな、やはりわけのわからない練習フレーズ…
装飾音符キライ…

徹底的に装飾音符を練習するようなメロディなので、訳が分からない。
家で独りで練習しているときに忘れてしまわないよう、先生に録音をお願いたしました。
あ、先生でも気を抜いて、1か所雑音がちょびっと入ってしまったところがあったりして。
ご本人も「はは、雑音入っちゃった(てへ)」と言っておられました。
そんなに難しいフレーズなら、わたくしが吹いて変な音の5個や6個入ったって、愛嬌だな(居直る…)

魚形塤

先日、早めに柳琴のレッスンに行ったら、先生がまだ外から戻ってこないって言うんで、楽器店の中をうろうろ歩いていたら、この子に出会いました。

魚形の塤

魚形の塤

塤といえば、普通はタマゴ形かなと思いますが、この子は魚形。
吹き口が魚の頭近くの上方にあって、指孔はお腹の表と裏にあるので、これを抱えて演奏する時の恰好はまさにクマが魚を食べているかのようです…

あぁ、かわいい、かわいすぎる、と思ってこの子を手にとってちょこっと吹きました。
そしたら、先生が戻ってきたので、一旦この子のことは忘れてレッスンに戻ったのですが、魚の声が気になる、気になる…

魚がわたくしに「息を吹き込んで」って頼むのさ~
しょうがねえなと思って、レッスンの合間に店主に「この子、高いのか?」と聞いたら店主、考え込んで「あんたは友達だから、まけてやってもいいぞ」とおっしゃる。
「吹いてみるか?」と店主が言うのでお言葉に甘えて、再度吹くと、魚が大喜びで「ワシを連れて帰ってよ~」と甘えてくる。
「愛いやつじゃのう」と思ってじっと見つめていると店主が「最低価格の150元でどうだい?」ともちかけてきた。
隣にいた龍海先生、ぼそっと「その楽器、今の音を聴いたところでは音階、正確だし、お前、ちゃんと吹きこなせそうだからいいんじゃない?」みたいなことをおっしゃる。

それを聴いた魚、また大喜びで「ほれ、ほれ、おじさま方もこう言っていることだし、ワシを連れて帰りなよぉ」と手の中で訴えかけてくる。

そんなわけで買っちゃいました…
ガサツなわたくしは、適当にカバンに放り込んで持ち帰るつもりだったのですが、魚が壊れないようにと、龍海先生がマメに新聞紙に包んで、どこかかからビニールの袋を探してきて入れてくださいました。
魚いわく「一生、あんたについていくから、しっかり息を入れてくれよ」

う~ん、変なもん、しょいこんじゃったなぁ。
あ、こいつにまだ名前付けていないな。どうしよう。

職場の同僚には後日「また買ったのぉ?これで何個目?浪費よ、浪費!」
と言われましたが、魚に懇願されたら、手を振りほどいて(魚だからヒレか?)独りで家に帰れないよう(^^;

そんなわけで、魚形のC調塤は、今日も机の上で「飯(わたくしの息)食わせろ」とバタバタ騒いでいます。
まぁ、息ぐらい、お安いご用ですわ。

こういう話、アブナイ?

柳琴LESSON11

日曜日、笛子のレッスンが4時に終了。柳琴のレッスンは六時半から。家に帰るより、その足で柳琴の先生が勤めている楽器屋まで行った方が効率的なので、1時間ほど、笛子のレッスンを受けている音楽教室で時間を潰しました。
もともとピアノの部屋が空いていて使ってもいいよと言われていたのですが、飛び入りでピアノの生徒さんが練習したいというので、譲りました。
そんなわけで、ピアノ室の外に座って柳琴を抱えて、音をなるべく出さずに左手の練習を繰り返していました。
ピアノ室へ入る子どもの好奇の目…
そらそうだ。チャイナカラーの服を着た「あんたいつの時代の人よ」というようなおばちゃんが柳琴を抱えているのですから。
ピアノ室から出てきた4歳くらいの男の子が嬉しそうに「おばちゃん、ボク、ピアノを勉強してるの」と言って楽譜を見せてくれたので「どんな曲を習っているの?」と聞いたら、その頁を見せてくれました。…すげえ―簡単だけど、これが嬉しいんだなぁ、とちょっとうらやましく思いました。「がんばってね」と言ってあげたら、恥ずかしそうに逃げて行きました(^^;

さて、笛子ボロボロ状態を引きずらないように、柳琴を抱えて、楽器店到着。
龍海先生不在。
待っている間、店の中の楽器を見物。
また、楽器買っちゃいました(その話はまた後日)

以下、レッスンメモです。

相変わらず、ポジション移動の練習をみっちりしました。
龍海先生いわく「もっと早く弾けるように、家でもっと練習しなさいね」
でも褒めてもくれました。
「お前、小指が立つ変な癖、あっさりなおしたね、正直、こんなに簡単に改善できるとは思っていなかった」
そりゃ、前回、あなたが超怖かったからですよ…
見捨てられるかと思ったもの。
また、弦を押さえて離した後、普通に力を抜けば、そうならないことに気付いたからでもありますが。

そして、複雑な音階練習とポジション移動の練習曲に一通り付き合ってくださいました。
とりあえず、どの指を使うのか、どの弦を使うのかという笛子には全く出てこない表示を読むのが苦手なので、本当に手とり足とり頭の整理に付き合ってくださいました。
楽譜に間違えそうな指使いのところを赤ボールペンでマルつけて、ポジションを異動するところに、縦に線を引きました。
細いボールペンであまり綺麗に線が引けなかったので、ぐりぐり何度も線を引いていたら龍海先生に「お前、譜面をそんなにぐちゃぐちゃにしたら、余計に見づらいだろう」と呆れられました。
(いえ、わたくし的には問題ないのですが…部屋がごちゃごちゃで、モノが探しにくいだろうと人に言われて、いや自分的にはそれなりに何処に何があるか承知しているというのと同じ理屈ですね)
どうも、わたくしは行動がザツなようで、譜面をめくる時も、えいやってひっぱって破いてしまい、龍海先生に「おいおい…」って顔されたしなぁ。

そして、お約束の二胡と柳琴の合奏「きらきら星変奏曲」「一分銭」。
これらはとにかく、速く弾くことが目的。

最後は「さくら さくら」
実は、本音を言うとわたくしは自分が弾く「さくら さくら」が好きじゃない。
なぜなら、自分の音が悪過ぎてイメージとのギャップがありすぎてものすごく気分が悪いから。簡単でスローテンポの曲ほど音そのものが悪いとどうしようもない。
でも、龍海先生はほめてくださいました。
何を褒めてくださったのか。
「表現がよかった」と。

V(^^)V 

あなたが、「みっともない格好で弾くな」って再三言うから、琵琶奏者のDVDを見て「見た目」だけでも少し真似してみたのよ。
ちなみに何度も見るほど好きな琵琶のコンサートDVDというのは、涂善祥さんが数年前に愛知厚生年金会館で行ったコンサートのDVD「白帝幻想」で、喜多郎さんが特別出場されているものです。このDVDの売り上げは中国民族楽器教育等の事業に使われることになっているようです。このなかで一番好きな曲は、NHKシルクロードのテーマ曲、これは琵琶、シンセ、バイオリンやチェロと合奏している形態をとっていて、ステージそのものがとても綺麗です。

わたくしは涂善祥さんの表現の仕方がとても好きです。涂善祥さんも喜多郎さんも見た目そのものは客観的にハンサムとは言い難いとは思いますが(失礼なことをいってすみません)、でも、演奏時は超カッコいいと思います。千年以上、恋し続けられそうな気がしますね。琵琶演奏というものは感情表現豊かですし、柳琴のコンサートDVDなんてちまたでは売っていないので(そもそも生産しない?)、その点、よく似ている琵琶は視覚的な「表現」の参考にしやすいかなと思って購入したのですが(大きさも音も違いすぎますけど)、こんなにこのDVDにハマるとは正直、予想外でした。

【独り言】
G調の音階をすらすらと弾けて、ポジション移動も余裕でできるようになったら、龍海先生は「金蛇狂舞」を教えてあげてもいいと言ってくれました。
わーい。
でも、どれくらい先になるだろう…(おい、がんばれよ>自分)

笛子LESSON21

日曜日は、朝、練習時から、「音がおかしい」状態でした。
何がよくないのか、精神状態なのか、健康状態なのか、とにかく、息苦しくこんなに悪趣味な音、よく出せるなという感じで、自分で自分の音にヘドが出そうなくらい嫌気がしました(ここまで言わんでもって思うでしょ、でも思ってしまうのです。)

こういう状態をひきずってレッスンに行くのはよくないなぁと思ったので、一生懸命、気分転換しましたが、やはりレッスン時、先生に「何か、今日はものすごく音が悪いけど、体調が悪いのか」と聞かれました。

まぁ、そんなわけで、基礎練習ボロボロ。
先生には、「まぁ、頭ではどうすればいいか分かっているみたいだし、コツはつかんではいるみたいなので、後はそれを運用できるレベルに引き上げるには練習するしかないと思うよ。人より不器用なら人の倍練習するしかないわけで…」と言われました。
とにかく、人より肺活量ないうえに、初級者なので息のコントロールができず、ただでさえ少ない息をあっさり使い切ってしまうのが早過ぎて、高音が4拍ももたないことがしばしば。これはどう考えても、半年も専門的なレッスンをまともに受けてきた人間の平均値をはるかに下回ることのようで、管楽器演奏には致命傷。
いつになったら、よくなるのだろう。一生無理かもしれない(くすん)
速く深く息をたっぷり吸うことができない…
腹式呼吸が分からないのかという問題でもなく(それだけの練習はいつもしているし、理論的な知識もいろいろ詰め込みましたし、先生のお腹を触らせてもらって実際の感覚はよく分かっているつもりですし、自分でも高音が綺麗に出せた瞬間はありますがいつも継続して再現することができないのです。)なにせ、お腹の「不随意筋」を鍛えているのですから、基礎が全くない人間は今日明日、すぐに良くなるものでもない…この点、若い頃、ブラスバンドとかやって鍛えた人にとっては全く問題にならないのでしょうね。ちなみにわたくしは通常の腹筋は普通の人並みにちゃんとあるよ、問題はお腹の内側の自分の意志では動かせない不随意筋。

「青春舞曲」は高音ミが汚いし(1回目に到っては音が全然、出なかった)、スタッカートの力強さが足りないし、かなり苦しい状況下で嫌々吹きました。まぁ、一通り出来るということで、パス。(好きな曲が思った通りに吹けないのは悲しいですね)

「掀起你的蓋頭來」は、相変わらず、滑音が滑っていない…それ以外は、別にどうということもないので、滑音を別に練習しましょうということに。

「金蛇狂舞」これは大好きな曲なので、完璧にこなせるまで、付き合ってくれと先生に頼みました。これから、数か月、続けることになるかもしれません。
教科書に載っている譜面はシンプルなものなので、先生がいろいろ技巧を付け加えてくださいまして、好きな曲を練習しながら、基礎練も兼ねましょうということに。

それから、新しい練習フレーズが加わって、レッスン終了。
しかし、このフレーズ、短いくせにめっちゃ難しい。
まず、譜面がわたくしにとっては複雑すぎて、譜面どおりに歌えない…
レッスン時には歌えても、家に帰ったらきっと忘れると思ったので、先生のお手本演奏を録音させていただきました。

【独り言】
世の中のフルートや篠笛、ケーナ等の愛好者って、よほどお腹できちんと息が支えられるすごい人か、自分の音が汚くても耐えきれる、ものすごく神経が図太い人なんだと思う。練習曲を吹く時、先生が「あたしも譜面見たいから、隣に座るね」と言ってピアノの長い椅子に二人で腰掛けたのだけど、わたくしは思わず、「そんなに近くに座ったら、先生、絶対に気分悪くなりますよ、私の音、自分で聴いていても気分が悪くなるほど嫌だし、他人の音ならなおさらだと思う」と言ったら、先生は「関係ないわ、あたしなんて15年も自分の嫌な音を間近で聴き続けて鍛えられているから、安心しなさいよ」と言い、「笛子なんて、みな、こういうツマラナイ道を長く歩き続けないといけないものなのじゃないかしら」とのたまうではありませんか。へぇ…先生でも自分の音に嫌気がさしつつ、そんな音を聴きながらここまで来たって?本当かなぁ。
もっとも、この手の楽器は「音色の追求」が最も求められる楽器だと言われているので、どこまで上手くなっても、プロでもなかなか自分の音に納得がいかないみたいだし、かなしい楽器でもある…

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