笛子LESSON21

日曜日は、朝、練習時から、「音がおかしい」状態でした。
何がよくないのか、精神状態なのか、健康状態なのか、とにかく、息苦しくこんなに悪趣味な音、よく出せるなという感じで、自分で自分の音にヘドが出そうなくらい嫌気がしました(ここまで言わんでもって思うでしょ、でも思ってしまうのです。)

こういう状態をひきずってレッスンに行くのはよくないなぁと思ったので、一生懸命、気分転換しましたが、やはりレッスン時、先生に「何か、今日はものすごく音が悪いけど、体調が悪いのか」と聞かれました。

まぁ、そんなわけで、基礎練習ボロボロ。
先生には、「まぁ、頭ではどうすればいいか分かっているみたいだし、コツはつかんではいるみたいなので、後はそれを運用できるレベルに引き上げるには練習するしかないと思うよ。人より不器用なら人の倍練習するしかないわけで…」と言われました。
とにかく、人より肺活量ないうえに、初級者なので息のコントロールができず、ただでさえ少ない息をあっさり使い切ってしまうのが早過ぎて、高音が4拍ももたないことがしばしば。これはどう考えても、半年も専門的なレッスンをまともに受けてきた人間の平均値をはるかに下回ることのようで、管楽器演奏には致命傷。
いつになったら、よくなるのだろう。一生無理かもしれない(くすん)
速く深く息をたっぷり吸うことができない…
腹式呼吸が分からないのかという問題でもなく(それだけの練習はいつもしているし、理論的な知識もいろいろ詰め込みましたし、先生のお腹を触らせてもらって実際の感覚はよく分かっているつもりですし、自分でも高音が綺麗に出せた瞬間はありますがいつも継続して再現することができないのです。)なにせ、お腹の「不随意筋」を鍛えているのですから、基礎が全くない人間は今日明日、すぐに良くなるものでもない…この点、若い頃、ブラスバンドとかやって鍛えた人にとっては全く問題にならないのでしょうね。ちなみにわたくしは通常の腹筋は普通の人並みにちゃんとあるよ、問題はお腹の内側の自分の意志では動かせない不随意筋。

「青春舞曲」は高音ミが汚いし(1回目に到っては音が全然、出なかった)、スタッカートの力強さが足りないし、かなり苦しい状況下で嫌々吹きました。まぁ、一通り出来るということで、パス。(好きな曲が思った通りに吹けないのは悲しいですね)

「掀起你的蓋頭來」は、相変わらず、滑音が滑っていない…それ以外は、別にどうということもないので、滑音を別に練習しましょうということに。

「金蛇狂舞」これは大好きな曲なので、完璧にこなせるまで、付き合ってくれと先生に頼みました。これから、数か月、続けることになるかもしれません。
教科書に載っている譜面はシンプルなものなので、先生がいろいろ技巧を付け加えてくださいまして、好きな曲を練習しながら、基礎練も兼ねましょうということに。

それから、新しい練習フレーズが加わって、レッスン終了。
しかし、このフレーズ、短いくせにめっちゃ難しい。
まず、譜面がわたくしにとっては複雑すぎて、譜面どおりに歌えない…
レッスン時には歌えても、家に帰ったらきっと忘れると思ったので、先生のお手本演奏を録音させていただきました。

【独り言】
世の中のフルートや篠笛、ケーナ等の愛好者って、よほどお腹できちんと息が支えられるすごい人か、自分の音が汚くても耐えきれる、ものすごく神経が図太い人なんだと思う。練習曲を吹く時、先生が「あたしも譜面見たいから、隣に座るね」と言ってピアノの長い椅子に二人で腰掛けたのだけど、わたくしは思わず、「そんなに近くに座ったら、先生、絶対に気分悪くなりますよ、私の音、自分で聴いていても気分が悪くなるほど嫌だし、他人の音ならなおさらだと思う」と言ったら、先生は「関係ないわ、あたしなんて15年も自分の嫌な音を間近で聴き続けて鍛えられているから、安心しなさいよ」と言い、「笛子なんて、みな、こういうツマラナイ道を長く歩き続けないといけないものなのじゃないかしら」とのたまうではありませんか。へぇ…先生でも自分の音に嫌気がさしつつ、そんな音を聴きながらここまで来たって?本当かなぁ。
もっとも、この手の楽器は「音色の追求」が最も求められる楽器だと言われているので、どこまで上手くなっても、プロでもなかなか自分の音に納得がいかないみたいだし、かなしい楽器でもある…

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