Category: 二胡

二胡Lesson14

奥様がご病気のため、入院したとのことで、劉海先生は故郷に帰ってしまいました。

そんなわけで、先生は「先を急ぐなら別の先生を探しなさい、私は少なくとも半月は帰ってこれないし、今は何とも言えない」というショートメッセージをいただき、考えた末、新しい先生探しに乗り出しました。

とりあえず、元の先生の不在の間だけ面倒見てくれるという先生がいないだろうか、という感じで友人に相談したところ、おかげさまで、簡単に先生は見つかりました。
現在、音大の現役4年生という若い女性であります。

受けた感じは、さすがという感じ。
技術を分かりやすく言語化してくれるという感じの話し方に感服しました。
お若いのに…わたくしなんて、外国人に日本語教えるとき、ほんと、こんなふうに科学的に説明してあげられない(もっとも、わたくしは語学教育を専門にしているわけではないから、教学方法そのものを知らないっていうことも原因ではありますが…)

新しい先生(以下、ナナ先生としましょう)は、わたくしの右手の運弓がよくないことを指摘され、わたくしもいつか直すべきだとは思っていたので、徹底的に直していただきました。

ナナ先生もこの先、1年以上、教えるつもりの学生ではないし、一応、一月くらいの短期学生だということもあって、どういうふうにレッスンをすすめていこうか悩むところでありまして、この日はとりあえず、徹底的に右手の運弓訓練と、ポジション移動を含む音階練習を教えていただきました。

わたくしも別に曲を弾きたいとは全然、思わないんですよね。
曲なんて基礎ができていなければ、話にならないし、何よりも下手な自分の演奏を聞きたくねぇって感じです。
適当でよければ、第一ポジションだけで弾ける曲なら何だって弾けますけど(^^;
(譜面は読めるんで…そういう問題じゃないから、嫌なんだよね)

日本で言ったら、東京芸大とかの学生さんに相当するんですよねぇ、と思っていたので、何か怖そうだと思っていたのですが、人のど下手くそな演奏を我慢強く聞いてくれるものなのですね。
もちろん、先生である以上、生徒を育てる目的があるわけですから、忍耐強くないとやっていられないと思うのですが、ほんとすごいなぁと思います。
だって、音程、狂いまくってるよ、ワタクシ…
それなのに「だいたいは、合っているから、もっと練習していこう」って言えるのはすごいなぁとしか言いようがない。
自分の親だったら、笑われるだけなのになぁ。
親でも褒めようがないことを、龍海先生もそうだったけど、ナナ先生も大真面目に褒めてくれるので、なんか、音楽の先生ってほんとすごいなと思うのでありました。

もちろん、教えるということでお金をもらっている以上、客(生徒)に逃げられないように優しくしておこうという側面が全くないとは言えないでしょうけど、多分、彼らは単純に、自分の生徒が上手くなるのが嬉しいって感じなのですよね。

すごいとしか、いいようがない…

レッスン終了後、龍海先生にショートメッセージで「新しい先生、見つかった、こんなこと、あんなこと教わった」と報告したら「新しい先生の言うこと良く聞いてちゃんと練習しろよ」と返事が返ってきました。
一応、龍海先生が北京に帰ってきたら、龍海先生のところに戻るつもりですが、いつお帰りになるか分かんない…

先生同士が師弟関係や兄弟姉妹弟子関係にない場合、生徒があっち行ったり、こっち行ったりは歓迎されないものなのでしょうけど(先生によって教え方や奏法が異なるため、生徒が混乱に陥ったりするし)、どちらの先生もよくしてくださって、ほんと、幸せ者です。

二胡LESSON13

D調のおさらい
G調の音階など
おまけのようについている小さな練習曲(多分、童謡)を初見で流しました。

今回は、弾くより、話していた時間の方が長いかも。
この先、何年も中国にいるつもりはないというところが、先を焦っている理由の一つなのですが、実は先を急いでいるのは、わたくしよりも先生の方だったのかもしれません。
日本に帰ってから、今のような1対1の形態で、1週間に1時間強、必ずつきあって教えてくださる中国人の先生を見つけるのは困難でしょうからね。
(お金次第なのかもしれませんが…)

先生としても、中途半端で後で使い物にならなくなるような教え方ではなく、後で、どんな先生が引き継いでも「とりあえず習ったことあります」と胸張って言えるレベルまで、責任持って教えてあげたいということのようです。
(先生、本当にいい人だなぁ…)

そんなわけで、先生いわく「完成していなくても、まぁまぁ出来ているというレベルですべてパスさせるから、引き続き時間のあるときに、パスした課題も繰り返し、練習しろよ」

ところで、八分の三拍子の練習曲を初見で弾きました。
楽理的な意味は分かっているのですが、リズム狂いまくりました…(^^;
途中で無意識に拍子変更しそうになる自分がこわい。
先生が隣で歌ってくださらなかったら、全く弾けなかったと思います。

二胡LESSON12

一通り、今まで習ったことをおさらいしました。
練習曲等をどんどん弾いていって、とりあえず、弾けているものは、1回でパス。
どうしようもなく、リズム又は音程が狂った場合、狂った箇所だけ、やり直し、そんな感じ。

そして、G調の全部の指を使って、外線と内線を行ったり来たりする練習曲になりました。

弾き終えた後、あまりの音程のひどさに自分でも可笑しくて、先生に思わず、「へへへ…」と笑いかけてしまいました。
つられて「ははは…」と呆れる先生。
「自分で分かってるだけ、救いようがあるわけだから、気にするな、とにかく練習して慣れれば、そのうち治る」とだけ言ってくださいました。

そして、次のページをめくって、「これは予習した?」と聞くので、「今の練習曲があまりひどいので、そればっかりやっていて時間なくて全然見ていません」と答えたら、じゃあ、来週はここからねということになりました。

だんだん、練習曲も長めになってきて、「練習曲といえども、それなりに曲らしく面白くなってきたね~」と先生はご機嫌。

つーか、この寒陽先生の本の練習曲、技術を習得させるために、わざわざ難しいメロディーを弾かせるように作られているわけだけど、ちゃんと弾くと、何か面白いんだよね。
楽しい理由の一つは、変なメロディーなので弾きにくいけど、弾けたときは、例えばジグソーパズルが完成した時のような達成感が味わえること。
もう一つの理由は、曲にタイトルが無い分(単に音型なんたらかんたら練習曲とあるだけ)、自分で勝手に物語を創作したくなるというか、そういう空想遊びが楽しいかな。

二胡LESSON11

教則本に載っている練習曲を前から順番に弾いていきました。

でもほとんど1回弾いただけで、次へ次へと進んでいきました。
音狂ってるけど、あまり言うと弾けなくなるので、あえて何も言わない先生。
最後に「どこそことどこそこの音が高めだった」という程度。

落ち込みがちなわたくしに「本人は毎日、自分の音を聴いているから、何とも思わないかもしれないけど、他人から見れば、少しずつ前進しているから、あせらずにちゃんとやりなさいよ。やり続ければ、前には進むんだから」というようなことをおっしゃりました。
そういえば、昔、笛子の先生にも同じことを言われたなぁ。

要するにわたくしは、いい大人で、この歳までいい音楽を聴いてきたわけで、理想だけはものすごく高いため、自分の音に嫌気がさしてしまうのですね。
観賞用の基準と自己評価の基準を分けて持っていれば、楽しくお稽古できるんでしょうけど、そこができていないので、初期の見るもの聴くものが珍しくて楽しい時期を過ぎた後は、どんなに努力しても技術がついてくるわけないので、苦しいだけ。
落ち込んで、もう10年たってもダメだろうと勝手に判断してやめてしまう、これの繰り返しなんだろうな。

とりあえず、柳琴も二胡もまだやめていないのは、先生がほんと楽しそうに弾くので、それを見ていて、つられているというか、先生に騙されているというか…
先生の技術より話術がすごいなと思うのでした(いや、先生の二胡もほんと上手ですが)。

これも柳琴同様、「曲は音楽的に表現しなさいよ、どうして指の練習みたいに弾くかな~」と言われました。
これは、もはや、技術の問題以前の、心の問題ですね…

自分の聴くぐるしい音を聴きながら、心の中に素敵なものを描くなんて芸当はできない。
ちなみに、わたくし、もともと想像力に乏しいとかそういうことはないんです。
(子どもの頃から美術の成績は努力しなくてもやたら良かったし、作文や朗読はいつも褒めてもらえたし、小学校では演劇部員でした。)
そして自分の内面にないものは、外へ出しようがない(しくしく)

課題
左手…親指が時々、無意味に立っている(時々、小指を使う使わないに関係なく無意味に緊張している)
運弓…内弦と外弦を速く交互に返すと焦って時々、弓が浮いてしまう。
音程…ときどき微妙に狂う

二胡弾きさんに聞いてみたいこと100

今週は先生が北京不在のため、レッスンお休み。
そんなわけで、100の質問みたいに、常日頃、人に聞いてみたいことを書いてみました。

1. お名前は?

2. 性別は?

3. 何年代生まれですか?

4. 二胡歴は?

5. 二胡を習い始めたきっかけは?

6. 好きな二胡演奏家は誰?

7. 前項の回答の理由は?

8. 好きな二胡教育者は誰?

9. 前項の回答の理由は?

10. 携帯の着メロに二胡音楽を使用していたりする?

11. やっぱり賽馬をカッコ良く弾きたいですか?(あるいはもう十分、カッコよく弾いている。)

12. 一番好きな二胡の独奏曲は何ですか?(自分が弾けなくても回答可)

13. 前項の回答の理由は?

14. 一番好きな中国民族オーケストラ曲は何ですか?

15. 前項の回答の理由は?

16. 自分が曲を弾く場合、得意なジャンルは何ですか?

17. 自分が曲を弾く場合、苦手なジャンルは何ですか?

18. これから、弾いていきたいジャンルは何ですか?

19. あなたの今の先生は中国人?日本人?

20. 前項で中国人と答えた方、先生はどの程度日本語ができますか?前項で日本人と答えた方、先生は中国語がどの程度できますか?

21. 今の先生は何人目?

22. 今の先生は演奏家で演奏活動の傍ら、教えている方ですか?それとも楽器屋等で働く傍ら教学も担当している方? あるいは普段は全然関係ない仕事をしていて、土日だけ二胡を教えている方?

23. あなたの音は先生に似ていると思いますか?

24. 先生は厳しいですか?

25. 先生とあなた、どちらの手が大きいですか?

26. 先生に手(あるいは手以外)を叩かれたことありますか?

27. 個人レッスンとグループレッスン、どっちが好きですか?

28. どんな教本を使用していますか?

29. 前項で回答した教本の特徴は?

30. 初めて二胡で弾いた曲らしい曲は何ですか?(練習曲を除く)

31. あなたの母語は何ですか?

32. 前項で日本語と回答された方、中国語はどの程度できますか?あなたの母語が日本語ではない場合、日本語はどの程度できますか?

33. 中国語が分かる方に質問です。二胡をやっていて、中国語ができてよかったと思うことはありますか?中国語が分からない方は、これから習ってみたいですか?

34. 数字譜と五線譜、どっちが好き?

35. 五線譜から数字譜に書き換えることができますか?

36. 自分のメイン二胡の材質は?

37. メイン二胡は北京式それとも蘇州式、上海式?

38. なぜ、前項で回答されたものをメイン二胡にしていらっしゃるのですか?

39. 使用している弓は北京式?上海式?

40. 前項を選んだ理由は?

41. メインの駒の材質は?

42. 駒を自分で作ったりしますか?

43. 二胡を分解してみたことがありますか?

44. マイ二胡はどの国のどの都市で買いましたか?

45. 外国で二胡を買われたことのある方、日本に持ち帰るに際し、CITES(輸出許可)はどのように取得されましたか?

46. CITES取得に何日かかりましたか?

47. ニシキヘビではない皮製の二胡を弾いたことがありますか?

48. 好きな弦のメーカーは?

49. 弦はどのくらいのペースで張り替えますか?

50. 銀の弦を使用したことがありますか?

51. 前項で有ると答えた方、どうでしたか?

52. 絹弦を使用したことがありますか?

53. 前項で有ると答えた方、どうでしたか?前項でないと答えた方、試してみたいですか?

54. サブ二胡の材質は?

55. ずばり二胡は何把持ってる?

56. 新しく二胡を買うとしたら、どんな材質のものが欲しいですか?

57. 前項の回答の理由は?

58. マイ二胡に名前とか付けちゃってたりする?

59. 前項で「はい」と答えた方は、そのお名前と由来は?

60. マイ二胡は男性、それとも女性?

61. 千斤は何を使っていますか?

62. 駒から千斤まで何センチ?

63. 弦高は何センチ

64. 肘から中指の付け根まで何センチですか?

65. 手を思いっきり広げると小指から親指まで何センチ?あるいはピアノで何度くらいとどく?

66. チューニングは何を用いてどのように行いますか?

67. 松脂はどこのものを使用していますか?

68. 前項の回答を選んだ理由は?

69. 二胡バックは何色ですか?肩ひもは1本それとも2本?

70. 弦に松脂が付かないように布をかけられることと思いますが、どのようなものを使用していますか?メーカーがくれたカバー?タオル?自分の手作り?

71. 防音室を持っていますか?

72. 前項で「いいえ」と答えた方、どのような防音対策をしていますか?「はい」と答えた方、差し支えなければ、どのようなタイプの防音室?

73. 立って演奏することはよくありますか?

74. ずばり何時間練習しますか?

75. 他に習ったことのある楽器は?

76. 二胡以外に擦弦楽器をやったことのある方に質問です。その楽器をやった経験があることと二胡の上達スピードに関係があると思いますか?

77. 絶対音感がありますか?

78. 相対音感はいかがですか?

79. 他人の演奏を聞いていて、音程を外すと気になりますか?

80. ずばり自分の演奏の音程はあっていますか?

81. リズム感は有る方ですか?

82. ビブラートは得意ですか?

83. 速い曲と遅い曲、どっちが得意?

84. 練習するとき、常にメトロノームを使用しますか?

85. 練習に入る前の指ならしに、何を弾きますか?

86. 二胡を自作したことがありますか?

87. 前項で「はい」と答えた方、出来はいかがでしたか?前項で「いいえ」と答えた方、これから作ってみたいですか?

88. 何調が好きですか?

89. 前項の回答の理由は?

90. よい音を出すために必要なことは何だと思いますか?

91. 二胡のほか、板胡、四胡、京胡の演奏ができたりしますか?

92. 前項で「はい」と回答された方、二胡を始める前にやっていたのですか、それとも有る程度二胡をマスターしてからそちらも勉強したのですか?80で「いいえ」と答えた方、この先、やってみたいですか?

93. 「要拉好琴先做好人」(二胡で良い演奏がしたければ、まず良い人になることだ)とは誰が言ったセリフ?

94. ピアノ等の西洋楽器と重奏するのは好きですか?

95. 自分の今の実力は置いといて、「XXのような音を出したい」という願望はありますか?有る場合、XXには何が入りますか?

96. 演奏時の見た目(技術には直接関係のない表情や手の動き)にはこだわる方ですか?

97. 来世は幼い頃から二胡をやりたいですか?つまりピアノやバイオリンのプロ奏者が往々にして3、4歳から始めているように、二胡をやりたいですか?

98. ずばり、二胡の魅力は何でしょう?

99. 何の楽器を弾く異性に憧れますか?

100. 将来、二胡で何がしたいですか?

二胡LESSON10

先生が用事があって急に故郷に帰るそうなので、その前に木曜日の夜の平日レッスンとなりました。
ぎょぇ~
練習時間短すぎて、練習曲のできを恥ずかしすぎて先生に聴かせられないよう(^^;

と言っても、やるしかしょうがない…

先生はいつ戻ってくるかはっきりしたことが言えないそうなので、たくさん宿題をくれました。
恐ろしいスピードで進んじゃったよ。

だって、もうG調を教えてくださった。(といっても、ちょっと指の位置を変えるだけなので、他の民族楽器をやったことのある人間にとっては、理論上、別に戸惑うほどの問題ではないが…)
とにかく、練習曲はもっと速く弾けるようにしましょう~ということであります。
速く弾くと音程が狂いやすいので、もう、「え~ん」って感じですよ。

問題点は相変わらず
「音頭と音尾がはっきりしていない。どうしてそんなに眠っているような弾き方するの?開放弦のときにちゃんと練習したでしょう?それを思い出して!」
という先生に対して
「最初の音の音程に自信が持てないので、そんなにクリアな音が怖くて出せないんです…」
と言ったら呆れらました。
「短期間にこれだけ音程を合わせられるのだから、お前、出来る方よ、そんなにズレていないから思い切って弾け~!」
とのご命令が下りました(^^;

すいません…これは先生の「リップサービス」なのか、「これまでの先生の生徒さんがよほど音程に関してひどかった」のか、どっちでしょう?
多分、前者でしょうね。
あぁ、ピアノ習いたくなってきた。
だって、調律が狂っていない限り、ほとんど狂いのない音が出るのですから(^^;
(もっとも、寸分の狂いのない音というのも、芸術的には如何なものかという問題もありますが)

先日、10年以上、二胡やっているという方の録音を聴いたのですが、正直、10年でもこの程度かと思いました。
語学でも10年近く中国にいるわたくしの中国語が「この程度」なので、音楽も一緒なんだなとつくづく思いました。
逆にすごくセンスのある人は、3年くらいでも「おっ、やるじゃん」という感じですものね。

これはプライドを捨てて、適切な練習をしまくるしかないのでしょう。

二胡LESSON9

音程がきちんと取れないことがすごく悲しくて、ものすごく落ちこんだ1週間でありました。
子どものころから音楽教育を受けているわけではないわたくしとしては、「そもそも何が正確な音なのか知らなければ、自分で音程の間違いには気付けないし、そんな自分がずっと練習したって意味があるのだろうか」とこともあろうに、先生にショートメッセージを送って嘆きました。

そんなわけで、レッスンは慰めるというか、お説教というか、そんな話から始まりました。
もちろん「もう、やめる」とまで言ったわけではないのですが、先生は「こいつ、やめる気じゃねえだろうな」と思ったらしく、まず「俺、お前のショートメッセージ見た瞬間、すごく腹が立ったんだよね」と言われました。
そして、熱心に「バカなこと言うな、器楽学習なんて一朝一夕に完成するものじゃないんだ。長い年月の積み重ねなわけで、演奏家だって音程ズレルことあるんだよ、誰だって通る過程なのだから、徐々に直していくしかないだろう」と言ってくださいました。
この年でゼロからやろうっていうんだから限界があるのは当たり前なのですが、それは教わる方も教える方も分かってはいるものの、資質と理想の間に大きな溝のある人間には精神的にキツイですよね。
声楽なら大人でも何とかなるケースはあるものの、器楽はほぼ不可能ですから。
それでも、有る程度、人様(素人)に聞かせても笑われない演奏ができるレベルにはなりたいのですよ。

「そもそもお前、音程ずれたとき、さりげなく指ずらして修正していることがあるでしょう?それって、一応、音感ある証拠だと思うよ、何でそんなに絶望的に音感ないないって落ち込むわけ?」
確かに半音ずれりゃ、誰だって気付くでしょ(^^;
出したい音のプラスマイナスいくつかというレベルになってくると、絶対音感のないワタクシとしては、多分気付いていない…そう思うと怖いというか、傍から聴いたらさぞやバカな奴に見えることだろうと思えて情けない。

そして、厳格に言うと、古典音楽はピアノのような平均律の調律と若干異なるのです。
もっとも素人が単音だけ聞いて厳格に聴き分けられるものではありませんが…
そんな差が頭ではなく耳で聴いて分かる日が来るのだろうか…

「とりあえず、平均律のドレミとだいたい合っていれば、初級者としては上等、自分で気付いていない音程のずれなんて、多分、大したズレじゃないのよ、お前の場合は。練習していく過程でもっとはっきり分かるようになってくるから、難しく考えすぎずにとにかく練習しろ」と締めくくられました。
レッスンは、とにかく前のおさらいと、今度はその練習曲のスピードを上げなさいと言われました。

二胡LESSON8

調整に出していたMY二胡が帰ってきました。

「お金は?」って先生に聞いたら、「いらない」って。
「でも、自分のところで制作したものでなければ、普通は代金とるでしょ?」と突っ込んでみたら、「友人だからご飯おごっただけ」とのこと。
う~ん。
中国ってやはり人間関係で動いているのですね。

今回、二胡の千斤(上駒)はわたくしの腕の位置に合っていました。
「俺の小指の上のあたりがお前の小指の第一関節なんだよな。。。俺はそんなに高い位置じゃ正確に弾けない」と言われました。
ははは。

先日、潘家園(骨董市です)の楽器屋でも、古典式の蕭(長いたて笛)を試し吹きさせてもらったときに、お店のお兄さんにも言われました。
「俺でも指がとどかないのに、よくそんなところまで指が届くね…何か別の楽器やってるの?」
へへへ。
「ウドの大木」と言われ、哀しい少女時代を過ごしましたが、40を前にして、生まれて初めて「大きくてよかった」と心から思いますよ。
何の苦労もなく、指がどとどくし、何より楽器と一体化して共鳴してくれる身体はでかい方がいいですから。
しかも、日本だとカルチャーセンター等で中国楽器をやられる方は大部分が女性でしょうけど、中国だと女性だというだけで、「優雅でいいね~」みたいに言ってもらえますし。

さて、注意された点ですが、左手に大きな問題はないけど、弓をもつ右手が硬すぎ。
もっと力抜けとのこと。
先生がこういう感じだと手首をゆらゆらさせるのを見て思わず「魚の尻尾みたいですねぇ」と言ったら、大笑いされました。

先生と一緒に弾いてもらったら、自分がびみょーに音程狂っているのがよく分かって哀しかったです。
練習するしかないんでしょうね。

さて、わたくしは子どもではないし、音大受験するわけでもないし、先生も「速成」を目指しているので(お互いに納得済)、もうスラーの練習にいってしまいました。
スラーと線の移動が混ざった変な練習曲をいっぱい弾いております。

そして、練習曲の合間に、知っている童謡などを、遊び弾きしていいよと言われています。
(先生はわたくしが童謡を自然に暗譜してしまっているのをよくご存じ…)

二胡LESSON7

さっさと記録しておかなかったので、思い出しながら書いております。

ちょいと蛇皮がゆるいと指摘されていて、ひどくなってからでは遅いので今のうちに調整しましょうということになりました。
調整には多分1週間かかるとのこと。
その間、手元に二胡がないと練習できないので、先生はバイト先の楽器屋から黒檀の二胡を借りてきてくださり、自分の二胡が戻ってくるまでこれで練習していなさいと渡してくださいました。

わたくしの二胡は先生のお友達の家に行ってしまいました~
どうやって調整するのか見たいなと言ってみたのですが、「これは営業秘密だから見せてくれないよ」とのこと。
残念。

紫檀の二胡に慣れているせいで、黒檀の別の味が何とも奇妙な感じ。
しかも、先生も言っていたように、楽器屋も先生にほいほい貸してくれるだけあって、いわゆる「よい楽器」じゃないんです。
外線と内線の音色の差がありすぎるような…先生も高音も風邪気味な音だよな、って言っていました。

ま、自分のいとしい子ではないだけに、後で千斤巻きなおしたり、線を替えてみたり、駒を変えてみたりして音色の変化を観察してみました。
おまけに、下のねじ外して中を見てみたり、ちょっと無茶しちゃいました(^^;
へへへ、元通りにしたからいいじゃん。

レッスンですが、相変わらず、音階の練習ばかりやっております。

二胡の再入出国

さて、二胡のCITESをどうやって取得するかは以前書きましたが(二胡の持ち帰りとCITES北京)、その後のお話でございます。

【中国北京首都空港からの出国】

二胡は携帯して、機内持ち込みにしました。わたくしはCA(ANAとの共同運航)に乗ることが多いのですが、チェックイン時に何も言われませんでした。
出国空港は北京首都空港の3号楼、税関はセキュリティチェックや出国審査後になりました。
CITESは全部で5枚綴りですが、うち1枚はこれを発行したお役所が保有しているので、交付時は4枚でした。
そして出国税関は中身を確認してすべての書類にハンコを押すと(このハンコがないと日本入国時に問題になるので気をつけた方がいいかも)、輸出税関としてCITESの1枚を持って行きました(残りは正本と控2枚の計3枚)

【日本羽田空港から日本入国】

入国審査を通り、荷物を受け取ると最後が税関ですよね。
税関検査の際に携帯品申告に二胡と書き、「ワシントン条約で制限されている二胡を持っているのですが、どこで手続をしたらよいのでしょうか」と言ったら、「ここでいいですよ」と言われ、CITESの正本を抜き取っただけで、後は中身も確認してもらえませんでした(^^;
え?中見なくていいのぉ?って感じで拍子ぬけ。
手元には2枚残りました。

【日本成田空港から中国へ出発】

一度日本に持ち込んだ二胡をどうしたら持参の上、今後、日中を行ったり来たりできるかについては、日本からの出国時に外国製品持ち出しの手続きをすれば、再入国時にまたCITESを取得しなくても問題ないという回答をあらかじめ成田税関からいただいていたので、そのようにしました。

出国時、出国審査の前に税関がありますので、そこに行って、事情を説明し、外国製品持ち出し届を書き、中身を確認してもらいハンコをもらいます。
この書類は次ぎの日本入国時に必要になるのでとっておきましょう~
このとき、一応、手元に残っているCITES綴りの2枚は持参していました。
日中を頻繁に行き来し、毎回、楽器持参なので、「演奏家なんですね」と肯定調で確認されてしましました。
違うんですけど…

チェックイン時に、CAのカウンタでは「それはもしかして楽器?」と目ざとく見つけられ、CITESのことでも聞かれるのかと思ったら、手荷物にできるかどうかという問題だったらしく待たされました。
最終的に「持ち込んでいただいてもいいですけど、搭乗時に断られるかもしれませんので、その時はご理解を」と言われました。
「え?そこで断られたら、この二胡はどこへもっていかれるんですか?」と聞いたら「普通の荷物と同じです」と言うじゃありませんか。
これ、皮が貼ってあるのよ、そんな気圧の管理してないところに入れたら、壊れるじゃんかと思いつつも、冷静に考えてみると日本人のお姉さんだから杓子定規なこと言っているだけで、中国人だったらダメって言わないだろうと思っていたので、あっさり「そうですか」と了承しておきました。
ここで揉めても、何だし。
現に飛行機の中では、誰からも、その荷物何とかしろよとは言われませんでした。
だって、ちゃんと上の荷物棚に入るもの。

【北京首都空港入国時】

税関はぜんぜん厳しくないので、フツ―に歩いて行くだけですり抜けていってしまいますので、どこかで何か言う必要が全くございません(^^;
日本の税関はほんと厳しいですよね。

次の日本入国時のときに、また、ご報告いたします。

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