二胡LESSON9
音程がきちんと取れないことがすごく悲しくて、ものすごく落ちこんだ1週間でありました。
子どものころから音楽教育を受けているわけではないわたくしとしては、「そもそも何が正確な音なのか知らなければ、自分で音程の間違いには気付けないし、そんな自分がずっと練習したって意味があるのだろうか」とこともあろうに、先生にショートメッセージを送って嘆きました。
そんなわけで、レッスンは慰めるというか、お説教というか、そんな話から始まりました。
もちろん「もう、やめる」とまで言ったわけではないのですが、先生は「こいつ、やめる気じゃねえだろうな」と思ったらしく、まず「俺、お前のショートメッセージ見た瞬間、すごく腹が立ったんだよね」と言われました。
そして、熱心に「バカなこと言うな、器楽学習なんて一朝一夕に完成するものじゃないんだ。長い年月の積み重ねなわけで、演奏家だって音程ズレルことあるんだよ、誰だって通る過程なのだから、徐々に直していくしかないだろう」と言ってくださいました。
この年でゼロからやろうっていうんだから限界があるのは当たり前なのですが、それは教わる方も教える方も分かってはいるものの、資質と理想の間に大きな溝のある人間には精神的にキツイですよね。
声楽なら大人でも何とかなるケースはあるものの、器楽はほぼ不可能ですから。
それでも、有る程度、人様(素人)に聞かせても笑われない演奏ができるレベルにはなりたいのですよ。
「そもそもお前、音程ずれたとき、さりげなく指ずらして修正していることがあるでしょう?それって、一応、音感ある証拠だと思うよ、何でそんなに絶望的に音感ないないって落ち込むわけ?」
確かに半音ずれりゃ、誰だって気付くでしょ(^^;
出したい音のプラスマイナスいくつかというレベルになってくると、絶対音感のないワタクシとしては、多分気付いていない…そう思うと怖いというか、傍から聴いたらさぞやバカな奴に見えることだろうと思えて情けない。
そして、厳格に言うと、古典音楽はピアノのような平均律の調律と若干異なるのです。
もっとも素人が単音だけ聞いて厳格に聴き分けられるものではありませんが…
そんな差が頭ではなく耳で聴いて分かる日が来るのだろうか…
「とりあえず、平均律のドレミとだいたい合っていれば、初級者としては上等、自分で気付いていない音程のずれなんて、多分、大したズレじゃないのよ、お前の場合は。練習していく過程でもっとはっきり分かるようになってくるから、難しく考えすぎずにとにかく練習しろ」と締めくくられました。
レッスンは、とにかく前のおさらいと、今度はその練習曲のスピードを上げなさいと言われました。