二胡LESSON11

教則本に載っている練習曲を前から順番に弾いていきました。

でもほとんど1回弾いただけで、次へ次へと進んでいきました。
音狂ってるけど、あまり言うと弾けなくなるので、あえて何も言わない先生。
最後に「どこそことどこそこの音が高めだった」という程度。

落ち込みがちなわたくしに「本人は毎日、自分の音を聴いているから、何とも思わないかもしれないけど、他人から見れば、少しずつ前進しているから、あせらずにちゃんとやりなさいよ。やり続ければ、前には進むんだから」というようなことをおっしゃりました。
そういえば、昔、笛子の先生にも同じことを言われたなぁ。

要するにわたくしは、いい大人で、この歳までいい音楽を聴いてきたわけで、理想だけはものすごく高いため、自分の音に嫌気がさしてしまうのですね。
観賞用の基準と自己評価の基準を分けて持っていれば、楽しくお稽古できるんでしょうけど、そこができていないので、初期の見るもの聴くものが珍しくて楽しい時期を過ぎた後は、どんなに努力しても技術がついてくるわけないので、苦しいだけ。
落ち込んで、もう10年たってもダメだろうと勝手に判断してやめてしまう、これの繰り返しなんだろうな。

とりあえず、柳琴も二胡もまだやめていないのは、先生がほんと楽しそうに弾くので、それを見ていて、つられているというか、先生に騙されているというか…
先生の技術より話術がすごいなと思うのでした(いや、先生の二胡もほんと上手ですが)。

これも柳琴同様、「曲は音楽的に表現しなさいよ、どうして指の練習みたいに弾くかな~」と言われました。
これは、もはや、技術の問題以前の、心の問題ですね…

自分の聴くぐるしい音を聴きながら、心の中に素敵なものを描くなんて芸当はできない。
ちなみに、わたくし、もともと想像力に乏しいとかそういうことはないんです。
(子どもの頃から美術の成績は努力しなくてもやたら良かったし、作文や朗読はいつも褒めてもらえたし、小学校では演劇部員でした。)
そして自分の内面にないものは、外へ出しようがない(しくしく)

課題
左手…親指が時々、無意味に立っている(時々、小指を使う使わないに関係なく無意味に緊張している)
運弓…内弦と外弦を速く交互に返すと焦って時々、弓が浮いてしまう。
音程…ときどき微妙に狂う

4 Responses to “二胡LESSON11”

  1. くるみ より:

    二胡で曲想つけるの難しいです。
    てか、如何やったら曲想がつくのかを1つ1つ教えて貰わないと出来ません。
    木曜がレッスンなのに まだ前回の録音を聞きながらの やり直しをしてないので
    今日から慌てて練習してます。

    音の始まりの具合 伸ばしている間の強弱 音が終わる時の音量や切れ具合、
    と 1個の音に対してだけでも色々注意する所があるので大変なのに
    その音から次の音へ入り具合まで調節しなくちゃならないので
    ホント弦楽器は注文の多い料理店!

    上手い方は当たり前だと思って説明を飛ばしてしまう事も多いので
    こっちから根掘り葉掘り尋ねて 短いフレーズ(音5~6こ位でも)を
    時間内にきっちり出来るようにしてみるのも取っ掛かりになりますよ。
    まあ、先生の性格にもよりますが。<根掘り 葉掘り

    音程が『微妙』に狂うくらいなら良いじゃないですか!
    そんなの何度も気をつけて弾いていれば指の幅が落ち着いて治ってきますよ~。
    左手親指は私も よく立ってて注意されますが、
    親指の力を抜いて 付け根を竿から離しておくと立ち難くなります。

    で、内面に無いものを取り込むのが音楽の習得なので
    最初は外から借りてくれば良いんです。
    好きな演奏家に成りきって弾くなんて「ごっこ遊び」はされませんか?
    〇〇さんの演奏で超スローモーバージョンとか(笑)

    二胡は雑音が出易い楽器ですけど 駒とか音濾(駒の下にあるフェルト)とかは
    楽器のコンディションで変えてらっしゃいますか?
    ご存じだとは思いますが、
    駒の材質とか高さとかは直接音色にも影響しますし
    雑音が減ると弾き易くなることもありますよ。

  2. 游鯉 より:

    くるみさん、こんにちは~

    いつもコメントありがとうございます。

    わたくしの二胡は、どんな日でも、もともと雑音が出にくい、弾く人にわりとやさしい楽器だと思います。
    わたくしと先生以外の人が弾くのを聴いたことがないので、他の初級者がどう思うかは分かりかねますが、先生に言わせると、「ほんと、こんな可愛い子に会ったことない」という程、よく鳴るみたいです。

    一度、調整してもらった際に、1週間預けることになり、代わりに黒檀の二胡を貸してもらいましたが、これが言うことを聞かない雑音の多い楽器でして、なぜ、そうなのか知りたくて、駒やフェルト等をとっかえひっかえ、千斤も何度も巻きなおし、挙句の果てにちょっと分解までして、いろいろ実験させていただきました。

    だから、わたくしの楽器そのものの音は、誰が弾いてもある程度は、マシなんじゃないかと。
    ただ、わたくしが弾くのと、先生が弾くのとでは、当然ですが雰囲気はずいぶん変化します。

    技術面で、運弓がしっかりできていないので、音にメリハリがなく、左手がしっかり位置を覚えきれていないので、音程が狂う点が聞き苦しい直接的な原因だと思います。

    そして、わたくしの場合、理想が極端に高過ぎるので、すぐ嫌気がさしてしまい、そういう状態で弾くのでますます、音が悪くなり…の悪循環なのだと思います。

    「音程狂ってることが分かっているだけマシ、一番怖いのは音程狂ってるくせに全然気づいていないことなのだから、とにかく練習しろ」と先生は慰めてくれるものの…

  3. くるみ より:

    黒檀は非常に乾きの遅い材質らしく 楽器になってからも徐々に乾燥が進み
    なかなか安定しないらしいです。
    その所為で琴筒の板が接着面からはがれたりする事も。

    ジャー・パンファンさんが黒檀二胡を使われる為 日本では黒檀を選ぶ初心者が多いのですが
    最初は結構躾けるのが大変な様です。
    もちろん弾きこんでいけば良い音になるんですけどね。

  4. 游鯉 より:

    そうか…黒檀は最初の付き合いが難しいのですね。
    日本人、黒檀が好きな人、多そうだなとは思っていました。

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