いつもは、時間をかけてわたくしに各音階を弾かせてチェックするナナ先生なのに、今回は1、2回弾いてすぐに次の調の音階へ。
もちろん、レッスンが2時間ではなくて1時間ということもあるのかもしれないけど、主として「音程が正確かどうか」ではなく「弾けるかどうか」という視点を確認するためだっようです。
最近、ものすごく心理的なコンディションが悪く、レッスン前日に「レッスン時間は1時間でお願いします。もう自分の狂った音を聴き過ぎて気分が悪いし、今は何が正しい音なのか全く分からなくなっているような状態なので…」と先生にメールしたこともあるのでしょう。
ナナ先生いわく
「あなた、音が分からないって言ってるけど、音階弾けてるし、多分、音が本当に分からないとか、技術的な問題ではなくて、心の問題だと思う」
その後、ナナ先生の長いお話が続きました。
これはわたくしの心の問題なので、ここでわたくしのドロドロした心理状態をぶっちゃけてもしょうがないので、スルー。
それと音楽を専門的にやってきた人のほぼ全員に言われていることなんだけど、
「音楽はもっと抽象的なものなのだから、他の学問と同じようにきっちり白黒考えちゃだめよ」
でもね…こうも狂い過ぎている音を皆、どうして平気で聴いていられるのだろうと不思議に思わなくもない。
結局、子どものころからやってきた人は、最初はたいした音階概念がないから、狂っていても気付かなくて平気で、その後、技術の進歩とともに音階概念もともなってくるので問題ないのだろうか?
全然、楽器をやったことがない人はニ胡をやっても、そもそも音階概念がないので、音が狂っていても平気なんだろうか?
別の楽器を極めた後で、ニ胡をやる人は音階概念がはっきりしているけど、ある楽器を極めた後でニ胡を習う人は器楽の勉強の仕方を知っているので、最初は音が狂っていても、いつかよくなることが信じられるし、進歩のスピードもずば抜けて速いだろうから、そんなに苦にならないのだろうか?
わたくしなんて最悪だ。
ちょっと別の楽器をかじったことがあるだけで、ある特定の楽器をそこそこ弾ける程度になる前にやめてしまっているので、中途半端な音階概念があるだけで(しかも、精密ではない)、自分や他人の狂った音が非常にうとましく聴こえるだけで、この先、よくなるということが信じられない。
先生だって、子どもの頃に弾いた曲を今でも弾いていらっしゃる。
その時々のレベルに応じた完成度というものがあって、パーフェクトということは音楽にはあり得ないということもわかるのだけど…
それでも、音やリズムの狂いにも我慢の限度というものがあったりしないのでしょうか。
ピアノだったら、ど下手くそなわたくしがカメモードで弾いても、まだ我慢ができるのですが(ミスタッチしなけりゃ音は狂わないもの)、ニ胡は我慢のしようがないほど狂う…
それが「ニ胡」を弾くってことなんだと言われればそれまでなんですが…
初級レベルの人が楽しく勉強し続けられるのって、やっぱり自分や周囲の環境が寛容なのでしょうか…
家族や友人に「どへたくそ」とかって言われないのかな?
多分、言われないんでしょうね。言われたら心を病む前に止めると思うし。
ワタクシの場合はお陰さまでそんなひどい人は周囲にいないので他人に言われることはないけど、いちばん身近な人間、つまり自分自身が毎日毎日「どへたくそ」って罵倒してるんですが…
この日は、課題の練習曲はひとまず放置しましょうと言うことになりました。
そして楽曲「民謡風」をぼちぼち弾きながら、音程を修正していきましょうということになり、少しずつ区切りながら、「練習の仕方」というものを教えていただきました。
話は変わりますが、確かに、第一~第三ポジションであれば自分で音の狂いに気付いていますが(だから気持ち悪くて吐き気がするのは上記のとおり)、第5ポジションくらいになってくると、実は音が本当によく分かりません。チューナーもちゃんと音を拾ってくれないのであっているのかどうか冗談抜きで分かってません。
指と指の間の間隔が狭過ぎて、ほぼ重なってしまうから距離感としては、つかみようもないし…
高音は普通の人でも聞きとりにくいものなのでしょうか?
それとも訓練が足りないだけ?
19 D調由上把位至下把位的音階模進練習
31 D徵調五声音階模進練習二
70 F調上把位至中把位音型模進練習
課題曲「民謡風」(検定2級の曲)
相変わらず、繰り越された課題を弾き続けていますが、相変わらず全く進歩がありません。
楽曲に至っては、最初の数小節で躓いて全然進めず、レッスンの間が1週間ではなく、火曜日から土曜日までと短かったせいもあって、ほとんど楽譜に書き込みもできないまま、レッスンに行ったのでした。
毎日、何度やっても進歩しない音階練習しているともう嫌気がさすのですね。
音階練習そのものが嫌って言うんじゃなくて(むしろ楽曲より好きですよ、単純だから)自分の音程の狂った変な音を聴くのがものすごく憂鬱なんですよね。
楽曲はぜんぜん、練習していないので、当然、レッスンで弾けるはずもなく…
いつも、楽曲はちゃんと弾けるのに、今回全く弾けないので、先生はかなりビックリしたみたいです。
弾けないけど歌うことはできるので、先生、また首をかしげる。
「曲がちゃんと分かっているのに、何で全く弾けないの???」
理由はきわめて簡単です。
「だってポジション移動だらけだから、移動するたびに音が狂うので、そこで止まってしまい、先に行けない」
(今までの1級の曲はポジション移動なんて全くないので、何も考えなくても音とリズムだけなら簡単にとれたただけのことです)
しかも、なんというか、譜面にわざわざふってある指法が、ワタクシ的にはほんと、弾きにくいんですよね。でも試験用の譜面は多分、指法変えちゃいけないんでしょ?
別に滑音等の特殊効果を狙っているのでなければ、わざわざ移動しなくていいところでもポジション移動させたがっているような気が…
ここまで、確かに通常の何倍速かで突っ走ってきたのですが、このあたりからはもう、そう簡単には技術のアップが望めそうにありません。
もしかすると、「ここがもう、自分の限界点なのかな」ぐらいに思うほど、落ち込む日もあり、落ち込むぐらいなら、もう練習しないほうがマシって感じもしなくもありません…
友人に言わせると、「諦めるのが早過ぎ」なんだそうですが…
確かに、あんなに「持てない、持てない」と騒いでいた柳琴も1年経った今頃になってやっと「なんだ、簡単に持てるじゃん」ということが分かったのだから、ニ胡ももう少し我慢すれば、多少のコツがわかるようになるのかもしれないけど。
Posted in 二胡 by , 2010年11月10日 1:13 PM コメントは受け付けていません。
腰を痛めたナナ先生、腰が痛いにもかかわらず、お時間が出来たので1時間レッスンをしてくださることになりました。
19 D調由上把位至下把位的音階模進練習
31 D徵調五声音階模進練習二
70 F調上把位至中把位音型模進練習
出来は散々。
「前からの繰り越しなので、出来ていて当然でしょ!何で出来てないの!」と本当に叱られました。
いや、一応、毎日数時間弾いているのですが…本当に効率が悪いのだと思います。
また、チューナーを見て練習しているので、チューナーなしで演奏することに自信がないんですね(要は自分の耳が当てにならない)
だから、ポジション移動するたびにいちいち止まってしまう。
実際、微妙に音程がずれるので何度も直す必要ありますし。
ちょっとのズレだったら、さりげなく移動して直せばいいのでしょうけど、瞬時に直せないので結局、止まる…
これらが、スムーズに弾けないと、絶対に先に行けないから、パスさせるわけにいかないとのナナ先生のきついお言葉。
また、「楽譜通りに音を拾えばいいってもんじゃないでしょう。もうこのレベルまで来たら練習曲といえども、その旋律感をきちんと表現しなさい」とも叱られました。
最後の楽曲、「長城謡」に至っては、もう早くレッスン終わりたいがために投げやりに弾いてしまい(すみません…もう本当に自分の音のすべてに嫌気がさしていたのです…)先生には「何で、ものすごい速いスピードで弾くの?音はちゃんと弾けているんだから、もっと楽曲らしく美しく弾きなさい!」と叱られました。
楽譜の速度より速いだろうとは自覚していたものの、まさか倍速以上になっているとは思っていなかった…
多分、もういやいや弾いているのが先生にはバレバレだったと思うレッスンでした。
【松脂の話、その後】
ナナ先生のお気に入りはやはりピラストロでした。色がいろいろで定番と言えば、ピラストロじゃないかと思っていたんですよね。
でも、オブリガードではなくトニカでした(^^;
「中がキラキラしているよ~」と先生。
ほんとだ、キラキラしてるね。
これはピラストロのトニカ弦(つまりナイロン弦)に適しているものなので、二胡弦でもいいのかなと思っていたのですが、粘度の問題なのかな???
ある方はピラストロの松脂の粘度の印象は、
ゴールドフレックス > クロムコア > オリーブ > オイドクサ > トニカ
という気がするとおっしゃっていました。
で、わたくしの印象としては、やはりベルナルデルは、かなり「さらさら」しているので、人によっては引っかかりが悪くて弾き辛いかもしれませんが、それに比べてピラストロのトニカはずいぶん引っかかりがよいと思います。
ベルナルデルは日本の夏に使用するのがいいのかも。
肝心の音色が変わったかと問われれば、変わりましたね。
あくまでも、わたくしの印象ですが、爽やかな感じから暖かみのある音色になりました。
粘度と引っかかり具合からくる差なのかもしれません。
【余談】
なぜか、二胡の高音の調子が悪くなりました。
先生に「駒変えた?それとも、二胡本体を倒したりしたの?」と尋ねられましたが、そんなことはありません。
「皮の問題かな、季節の変わり目だし、天気悪いからねぇ」と言われました。
そんなわけで、本人の気持ちもどっぷり落ち込みモードだし、二胡そのものの音も悪いし、どうしようもなく、最悪な音が部屋に立ちこめている今日この頃です。
Posted in 二胡 by , 2010年11月3日 10:56 AM コメントは受け付けていません。
レッスンのとき、ナナ先生は松脂が大好きだと言う話になりました。
子どもの頃、あまり裕福ではなかったナナ先生の両親は、松脂が少なくなってきて付けにくくなると、溶かしてまた丸い固形にしてナナ先生に渡してくれたそうで、その溶けて元通りになるのが不思議で面白いなぁと思ったナナ先生は、その後、松脂を見ると「かわゆい」と感じるようになったそうです。
(溶かして使うのは品質上よくないでしょうから、今は当然そんなことしないそうですけど)
もっとも、弦楽器やってる人は、使ったことのない松脂を見るといろいろ試してみたくなるという人は多いんでしょうね。
でも、ナナ先生、今使っているある松脂が好きと言っているわりには、メーカーも名前も覚えていないんですよ。
輸入物で、大抵、北京のどこの楽器屋でも売ってて、筒型で色がいろいろあるやつで、紅いのがいいって言ってるんですけどね。
箱が紅いの?それとも松脂自体が紅いの? ナナ先生のお気に入り、よくわかんねぇ…
いろいろな色があるっていうと、ドイツのピラストロだろうか???
Goldflex か Obligato かなぁ?
松脂自体がカラフルっていうなら、スーパーセンシティブ クラリティ スペクトラム?
(でも、これは、色が違うだけで、色によって性質違わないよね?)
じゃ、やっぱ、ピラストロ???
ちなみに、わたくしは、ベルナルデルだったりする。
ナナ先生は「これ、使ったことないわ~」としみじみ眺めて、しみじみとわたくしの弓に塗って、しみじみとわたくしの二胡を弾いた後、
「この松脂、悪くないわよ、いいけど、やっぱ、私は自分が今使っているものの方がいい感じ」とのご感想。
「で、人民元に換算するといくら?」とお尋ねになるので「190元~200元くらいじゃないですかね」と答えたら、「ちょっと高いわね、私が今使っているものは、200元しないけど、いいよ~」とのこと。
もし、おっしゃっている松脂がピラストロのオブリガードであるのならば、確かにベルナルデルよりは安いよね。
機会があれば、箱を見せてもらいたい…
ナナ先生は中国産もいろいろ試したけど、あんまり好きじゃないとのこと。
言えるのは、高価で品質がいくらよくても、二胡に合うかどうかはまた別問題だったりするし…
欲しい音がどういうものなのかによってもお気に入り度が違うだろうし…
粒子の粗さとか、ねばり感とか違うもんねぇ。
人によって使っている弦が違うから、ある人が好いって言っても、別の人が好いと感じるかどうか分かんないしね。
ちなみに、ナナ先生がよく使う弦とわたくしが使っている弦は同じだったりする。
FANGFANG専業用二胡弦 (青)(内外弦セット)中芸科技製
2、3ヵ月毎くらいに張り替える(日本で買うと多分1000円以上すると思う)
ちなみにナナ先生にいわせると、これよりもっと高い弦も使ってみたけど、これで十分だとのこと。
わたくし自身は、これより安い弦も高い弦も使ってみたことあるし、銀の弦も張ってみたこともあるけど、わたくしの腕では音色がどうこうっていう差は正直、出ないと思う(何で弾いても下手は下手~)。
じゃ、自分が弾きやすけりゃいいじゃん、チューニングしやすけりゃいいじゃんってことで、これをずっと使用しております。
じゃ、次は、ナナ先生にメーカーをきちんと確認して、同じもの使ってみようかなぁ…
本当は、新品の同じ弓を何本も使って、一度に数種類試してみたいんだけど(^^;
超カメモードの長弓に始まります。
弓を引く時、やや速度が変わってしまうので気をつけるように言われました。
王国潼「音階練習」
19 D調由上把位至下把位的音階模進練習
ナナ先生は本日より非常に音程に厳しくなりました(^^;
これまではだいたい合っていればOKだったのですが、その目的は場所をだいたい把握してもらうことにあったようで、今後は厳しく音程を追究するとのことです。
そんなわけで、ちょっと狂うと、低い、高い、とお叱りの声が飛んできました。これからは、一音一音、正確な音程で弾いて、それを繰り返し記憶するよう心がけるようにいわれました。また、第一ポジションのみ、第二ポジションのみで音階練習するようにも言われました。
31 D徵調五声音階模進練習二
三拍子なので、一拍目に重点をちゃんと置いて演奏しましょう~と言われました。理屈では分かっているものの、指使いに気をとられ、最後は自分でも何拍子で弾いているのかめちゃくちゃな状態。
「練習してないでしょ…」とお叱りの言葉。
まぁ、仕事している人間にしては練習している方だと思いますけど、現実には「できてない」状態でレッスンに来ているんだから、「練習してない」ってことなんだよね。もっとも、専門にやっている子は少なくても1日に5時間くらい練習するものでしょうから。大人であるわたくしにそこまでの時間はないのでどうするかと言えば、これはもう、子どもの5時間を2.5時間で集中してやるしかないんだけども、疲れているとなかなか…
70 F調上把位至中把位音型模進練習
F調はあまりなれていないので、酔っぱらい運転状態。徐々にDやGやC並みに弾けるようにしないとねぇ…
110 各調音型模進練習一
楽譜は、ポジション移動する場所は赤鉛筆でくっきり線を弾き、指使いを元の指使いを参考にしつつ、合理的だと思う指使いを青鉛筆で、でかでかと記入することにしました。ちょっとは譜面が見やすくなった感じ。
上記練習曲はすべて来週へ持ち越しです。
しかも、音程にもっと気をつけて弾くように言われました(^^;
もちろんチューナー見て参考にするしかないのですが、あくまでも参考にして、絶対に最後は耳で聴いて記憶しなさいと言われました。でも、記憶って薄れるものですよね。
一般論を言えば、記憶をとどめておくには、何度もやるしかないわけですよね。
例えば、外国語をマスターしたけりゃ、何度も聴いたり話すしかない。音程も同じようにこんな感じで応用できるものですかね?忘れかけた頃にもう一度聴く(練習する)ことの繰り返ししか、音程をよくする方法はないのでしょうか。
ちなみに、一日に2回、何も聴かずに、いきなりAの音を出そうと「あ~」と叫んでみるのですが、どうしてもG♯になってしまうのです。一発でAになったためしがない。どうせ、G♯になるだろうと踏んで、心の中で半音あげてみると成功することもあるのですが…
中央音楽院考級曲目
1級編
1 第一把位D、G、F調七声音階
F調は指使いをかえると上手くいきません。ボロボロ。
3 D調三四指音準校正練習
ときどき、気を抜くと開放弦のソと4指のソの音が微妙にずれます。これがきっちり合わないといけないんですよね。あ~
課題曲 「長城謡」 劉雪庵 作曲
レッスン時間残り5分で、とにかく弾いたら、
先生、「なんで、楽曲は何も教えていないのに、いつもそんなに上手なの?」と苦笑。
決して上手くはないのですが、スラスラ弾けるのは確かです。
「だって、ポジション移動ないもん」というのがわたくしの返事。
それと後は、楽曲はメロディがはっきりしているので、歌を覚えるのと一緒で自然に覚えちゃうってことなのだと思います。
だいたい、考級に出てくる曲というものは、長年、人々に好まれている楽曲なわけですからメロデイ覚えやすいですしね。
(実は、本人、原曲の歌は全然聴いたことないんですけど)
でも、完全には暗譜していないので、次回は暗譜でとの要求です。
15 D調上把位至中把位音型模進練習三 前回から持ち越し
とりあえず パス
36 G調不同節奏的模進練習 前回からの持ち越し
後ろに十六分音符等の短い音が来ると、その音が適当になりすぎていると注意されました。
意味のない音符はないのだから、きちんと弾きなさいと注意されました。
「だいたい弾けていたら普通の先生は、学生をパスさせちゃうと思うけど、ちゃんと専門にしたい人には、そんなあやふやな弾き方は通用しないから、細かいことだけど、いちいち注意するからね」との厳しいお言葉。ありがたや…
56 C調頓音模音練習
スラーとスタッカートは、とりあえず無視して練習するようにと言われました。
つまり、わたくしのような初級レベルの人間は、連弓で弾くと、例えば音程が狂っていても、気付かずにあやふやな音のままそのまま突っ走ってしまうので、分弓できちんと弾くことを目的にこの練習曲を弾くように言われました。
83、84、B♭調上把位模進練習
いつも7が低いと注意を受けました(^^;
「その方がメロディ的には綺麗に聴こえるのは確かだけど、楽譜に書いてある音とは明らかに違っているので、好きなように弾いてはダメ!」と言われました。
そうなんですよね、わたくし、よく勝手に自分が気持ちいいように作曲しちゃって、その違った音やリズムのまま弾いちゃうんですよね…(って単に楽譜読んでないんだろ、あんたってか???)
96 七声音階と琶音練習
ドミソド ミソドミ ソドミソ っていうやつです。これがDGCFB♭A調すべてございます。この部分は前半の初級レベルではなく後半の高レベルに分類されています。あ~難しい。(譜面そのものは簡単だけど…ちゃんと弾けるかという視点で見れば、ちゃんと弾ける人なんて相当、レベル高いだろ…)
「あなた、楽譜が綺麗過ぎよ、もっといろいろ書いていいんだから汚しなさい」と叱られました。この本、指使いがいちいち書いてあるので(場合によっては二段に分けて、異なる指法も書いてある)、あまり書き込みしないもんで…わたくしの楽譜はわりときれい。
で、一応、その指法の指示通り弾くべきものだと思っていたのですが、明らかにとても弾きにくいところが一か所あり、無理して弾いていたら、先生一言、「不合理な指法なんて無視しなさい。自分で合理的だと思うように変えてもいいのよ。その指法だと、あなたの手ではかなり無理があるでしょう…」。
なんだ…大先生の指使いを変えるなんておそれおおいかなと思っていたのだけど、かなり不合理な指法であれば、変えてもいいのね(^^;
【課題曲】
「山村初暁」
「全然、問題ないわ、これだったら、試験なんて軽くパスね」と言われて、これと言ったアドバイスなし。
「もしかして、こればっかり練習してたの?」と先生に聞かれ、「いえ、練習曲に疲れたら、その合間、合間に遊び弾いていただけです」と正直に答えました。
「やっぱり基礎練習は大切だってことが証明されたわね、ちゃんと基礎をやってれば、楽曲はすごく簡単に弾けるのよね」
まぁ…表現とかそういうことを抜きにして、弾けるかどうかっていうレベルだったら、本当にそうですよね。
で、毎日練習に疲れると、気分直しに何度も遊んで弾いていたため、当然、自然に暗譜してしまいました。
聴いた人間が感動してくれるかどうかっていうレベルでは「?」が100個くらい付きますけどね(笑)1級くらいの曲では誰も感動してくれないよなぁ。でも、大先生が弾けば、感動できるんだろうなぁ。
単にのどかな気分で弾いただけなので、龍海先生(わたくしの最初のニ胡の先生。仮名)だったら、さぞや不満だろうなぁ。
そういえば、龍海先生がよく言っていました。
「お話を聴かせるように弾きなさい。まずは、初めての聴衆である俺に何か伝えてみようと努力してみなさい。」
ううむ…そういう芸術の領域に達するまでにはあと何年必要なんだろう?
【余談】
これまで、出会った中国人の先生は、ピアノの朗朗さんをよく引き合いに出します。
「才能あっても、練習しなけりゃ、ただのバカ、彼は相当練習したんだから、あれだけの人になったのよ。あなたも相当練習すれば、絶対、上手くなれる。ニ胡は裏切らない!」
「朗朗だって、間違って弾くことはあるんだ。だから自信持て。」(ははは、すごい理屈だ)
まずは、長弓
超のろい亀速度の長弓の練習です。弓の根元と先で音に差が出ないように気をつけなさいと言われました。
DGCAFB♭調の音階です。
ポジション移動をもっと自然にと注意されました。
現在のポジション移動は、えいやって感じで移動している感じなのですわ。前もって準備して自然に、す~っとすべるように移動できないものかしら…
相変わらず、どの調も第3ポジションのとき、一発で正しい音がでない…あ、低いとか、あ、高過ぎたって思って、微妙に移動しないといけない。悲しい…
音程が深刻にひどいのはA調。三の指を大きく開く必要があるのに開かないのがいけないんでしょうね。さて、暇があったら指と指の間を広げてひっぱって遊ぶかな。
15 D調上把位至中把位音型模進練習三
まず、弓全体を使っていないから「音が小さい!」とつっこまれました。
「もっと大胆に弾きなさい、こんな感じで練習しているのだったら、練習にならない、時間の無駄」と注意されました。
確かにいろいろなことに気をとられていて、全然弓を使っておらず、ちまちま弾いていたんですね…
もしかすると近所迷惑だ~って文句言われたことがないのは、中国だからという理由だけでなく、音そのものがたいしたことない大きさの音だということだったのかもしれない…じゃ、隣の人に怒鳴りこまれるように努力してみよう…って違うか。
36 G調不同節奏的模進練習
様々なリズムが出てくるので、大変な練習曲です。
シンコペーションと三連符の段のところはちょっと、混乱しましたが何とか弾けるので、「普通、リズムが混乱しちゃって最後までまともに弾けない子が多いんだけど、あなた、がんばるわね」と褒めていただきました(^^;
印象的だったのが、ナナ先生の「休符って一番難しい音符よね」とのセリフ。
言われてみればそうかも。
ついつい、休まず先走ってしまったり、前の音をいつまでもひきずって、休んでいなかったり。わたくしは推弓の時になかなか止まれず、いつまでも引きずっているみたいですね。
55 C調不同節奏的模進練習
(36と基本的に同じ)
59 F調上把位音階模進練習二
61 F調上把位音階模進練習四
とにかく、まだきちんと音の位置を覚えきれておらず、音狂いまくり(^^;
77 B♭調上把位音階模進練習一
80 B♭調上把位音階模進練習一
(B♭調はボロボロ…)
練習不足を指摘されました…
それから、深刻な問題は6の音がいつも低過ぎること。指が伸びねぇ…
最後は「山村初暁」を数回通して弾いて終わり。
次回は暗譜していらっしゃいとのこと。
そうしないと、曲の弾き方を教えられないとのことです。
全体的に思ったこと。
ナナ先生、ますます怖く(厳しく)なってきたかも…
先生、確かに、この頃、よく喋るんだな~。
「見込みなかったら、こんな細かいことまでいちいち言わない」とおっしゃっていたので、叱られているうちはまだ希望ある???
Posted in 二胡 by , 2010年10月13日 8:30 AM コメントは受け付けていません。
中秋節休暇第3日目、徐州にて。
別の記事をみていただければ分かるのですが、この間、柳琴の孟憲洪先生のお宅にいました。
でも、2日目は先生はお仕事、息子さんの孟醒先生も私用があって、わたくしの面倒を見てあげられないと言うことで、突如、孟醒先生の師範大の学生さんがわたくしと遊んで(?)くださることになりました。
休暇中、呼び出されて気の毒なDJ君。。。
孟醒先生はDJ君は二胡奏者で、もうすぐ日本へ留学するし「これは、お互いにいい話相手になるだろう」ということで呼び出したらしい。
DJ君の二胡は老紅木で、とってもいい音がしました。
意外だったのが、二胡の弦が途中で切れてしまって(最近、いろいろ忙しくて二胡を弾いていなかったので、この程度弾いただけで切れると思ってなかったなぁとDJ君は言っていました)交換したのですが、彼、普段はすごい安い弦、使ってるんですよね。
初心者はいい音が出ないからやめた方がいいといわれているあの弦です。
でも、そんな安物の弦でも上手い人が弾くと別にそんなにひどくない音色なんだね。
ついでにいうと、わたくしのようなど素人が、そうとは知らずに弾かせてもらっていたときに、音色が嫌だなとか、弾きにくいとは実は全然思わなかったんだよね。
二胡そのものの性能と状態がよいせいなのかなぁ。
それとも単に、わたくしの耳が悪いだけかな…
ちなみに、孟憲洪先生が普段使っている柳琴弦も安い弦です(上海の某メーカの安い弦はよくないけど北京の某メーカの安い弦は結構いいと言っていました)
相変わらず、わたくしの右手ボーイングは「脱力」できていないので、注意されました。
本人は充分、脱力しているつもりなんだけどねぇ…
これ以上、力抜いたら、音でないじゃん。
どんな人からも「緊張し過ぎ」といわれるので、そうなんでしょうね。
結局のところ、どの先生もおっしゃるように、左手がどんなに速く動かせるようになっても、音が正確に出せるようになっても、右手がきちんとマスター出来ていないと、いい演奏はできないそうなので、先生によっては他のことは何もさせずに半年も右手の長弓ばかりさせるんでしょうね。
それじゃ、ツマンナイので、最近じゃ、そういう教授法は流行らないでしょうけど。
最初の10分は長弓で心を落ち着かせて、そのあと、1時間半ぐらいは音階練習、最後の20分で曲というのが、最近のわたくしの定番レッスンなんだけど、みんなはどうなんだろうね。
準備体操の長弓
いつもの速めのスピードはこのまま練習し続ければOK、レッスンではもう弾かなくてもよろしい、次からはものすごくゆっくり弓を使って練習しなさいということになりました。あぁ…超のろい亀スピードなので、手がこわばる…音が切れそう…これを均一にしろってか???
準備体操2 音階練習
DGCFAB♭の音階を第三ポジションまで一通り弾く
一時間目 「二胡音階練習」王国潼編著 人民音楽出版社
7.D調上把位模進練習一
9.D調上把位至中把位模進練習一
14.D調上把位至中把位音型模進練習二
27.G調上把位模進練習二
28.G調上把位至中把位模進練習一
32.G調上把位至中把位音型模進練習二
39.C調上把位音階模進練習一
41.C調上把位音階模進練習三
43.C調上把位音階模進練習五
58.F調上把位音階模進練習一(前回からの持ち越し)
59.F調上把位音階模進練習二(前回からの持ち越し)
77.B♭調上把位音階模進練習一
どうやら、わたくしは弓を引く時の出だしだけ、若干速めで、押すときは正常な速度のようなのです。引く時と押す時でスピードが違えば当然、音に妙な強弱がつきますよね。
均一になるように注意が必要です。
また、スラーを弾くと、右手と左手の動作に微妙なズレができて、音がぼやけます。
クリアに音をだしなさい、右手と左手はちゃんと協調しないとだめよと注意を受けました。
二時間目 中央音楽院考級曲目3級
とりあえず、目標とする級と時期、課題曲を決めました。
選択必須練習曲 とりあえず「アルペジオと分散和音練習曲」か「F調ポジション移動練習曲」にしましょうということになる。
選択練習曲 「自然ハーモニスク練習曲」
「ハーモニスクなんて簡単だから、これいっちゃわない?」とナナ先生に薦められ、わたくしも「じゃ、習ってみたいから、そうしちゃおう!」と安易に決まりました。
選択必須楽曲 「良宵」
選択楽曲 「花歓楽」
つまるところ、先生のお考えでは、快弓は当分、避けようということなのです。
やはり教える人によって考え方がだいぶ違うものなのですね。
龍海先生(仮名。わたくしの最初の二胡の先生)は、基礎が固まってきた段階で、「賽馬」をわたくしに教えるつもりで、何度か、わたくしの前で弾いてくれました(この曲も同じ級です)。つまり、有る程度の段階で快弓を教えてしまうつもりだったのでしょう…ナナ先生は後回しにする方針なのですね。
やっぱり右手の技巧は左手の技巧に比べると習得が難しいってことなのかな???
ナナ先生は選択楽曲に「蘇南小曲」を薦めたかったみたいなんだけど、知らないのでパス~。
その次にナナ先生お勧めの「花歓楽」にしました。
これは、わたくしの好きな江南絲竹「歓楽歌」の変形なので、覚えやすいかなぁと思っただけ(怠け者…)
今回は、どういう風に進めていこうかという話がほとんどで何も弾いておりません。
次はデタラメでも何でもいいから、やれるところまで、通して弾いてきなさいとのことです。(え???ナナ先生も大胆ですね、最初だから、かなりめちゃくちゃでもいいということらしい)
もちろん、わたくしの今の実力では、音、狂いまくることは必須(^^;
とりあえず、別に今すぐ受けるわけじゃないので、音はぼちぼち合えばいいってことにしよう。
おまけ 中央音楽院考級曲目1級
いきなり3級の曲は無理なので、1級の曲でも弾きましょうということで、陳振鋒作曲「山村初暁」 楽曲。
楽曲の弾き方をぼちぼち教えてあげるからということで、簡単だから、次回これはちゃんと弾いていらっしゃいと言われました。
ちなみに、試験対策だけすると応用の利かない「生煮え」状態になるものなのですが、ナナ先生は「私の学生はそんな目に会わせない、あたしが付いている限り安心しなさい!」とのことで、基礎は基礎、試験は試験との別メニューです。
ちなみに、先生いわく、「あなたはちょっと特殊なケース」。
こういう教え方は通常しないそうです。
理由の一つは、趣味の人は通常、そこまで一生懸命にならない、なる必要もないし…二つ目は、中国人であれば、将来的に教えてあげられる時間がいっぱいあるので急ぐ必要がない、三つ目は、今のところわたくしの飲み込みが早いので、このままやらせてみようと思ったということらしいです。
今回は、今後のことについて話した時間の方が長かったです。
「将来、中央音学院の二胡考級を受けてみたいと思うのですが、3級ぐらいだと何年かかるでしょうか…もちろん練習時間や個人差があるので決定的に何時間とは答えられないとは思うのですが…(中央音学院の3級はその他の試験の4級、5級レベルですが…」
と恐る恐る質問してみたところ、
「これまでの経緯からみたところ、2年も3年もかからないと思うわよ」と前向きなお返事をいただき、2つの方法があると思うけど、これからどうするかという話になり、
1、今までどおりの基礎練習と試験対策を同時進行
メリット、早くから準備できる。早くからレベルの高いものに触れて感覚を養うことができる。
デメリット、とにかく負担が重い。
2、今までどおりの基礎練習を引き続き行い、だいだい固まってきたかなと思った頃、試験対策を始める。
メリット、負担が軽い
デメリット、いつ、試験対策が始められるかどうか、はっきりしたことは言えない。
結局、1でお願いしますと答えました。
まぁ、無理そうだったら、そのときに調整しましょうか、という感じ。
そして、ナナ先生「だったら1時間じゃ足りないわよね、この先、私、もっとたくさん喋るわよ、きっと」とおっしゃるので、
「では、1時間半か2時間ぶっ続けでレッスンお願いしてもいいでしょうか?」
と返したら、
「ははは、あなたの集中力が持続できるなら、それでいいけどね」
というわけで、試しに次からは2時間ぶっ続けてみようということになりました…
大丈夫かな…でも二胡って別の楽器と違って全然疲れないから、ほんと、助かるよね。
龍海先生(仮名。最初の二胡の先生)もそうだったけど、たとえ現状で無理そうでも「やってみたいなら、がんばってみればいいじゃん、協力するよ~」と楽観的なんですな、中国人の場合。。。
で、話がついたところで、基礎練習へ突入。
前菜 DGFACB♭調の音階
メインディシュ 「二胡音階練習」王国潼編著 人民音楽出版社
7.D調上把位模進練習一
9.D調上把位至中把位模進練習一
14.D調上把位至中把位音型模進練習二
27.G調上把位模進練習二
28.G調上把位至中把位模進練習一
32.G調上把位至中把位音型模進練習二
39.C調上把位音階模進練習一
41.C調上把位音階模進練習三
43.C調上把位音階模進練習五
58.F調上把位音階模進練習一(前回からの持ち越し)
59.F調上把位音階模進練習二(前回からの持ち越し)
77.B♭調上把位音階模進練習一
上記7の付点音符、乱れまくりのわたくしにナナ先生は
「あなたの付点音符の“理解”は正しいけど、実際の“音価”は間違っているわよね…」
ははは…先生、一生懸命、慰めてくださってありがとう…
弓の使い方がよく分かっていないので、八分音符で元の位置まで戻れないことが、リズムが狂う原因なのでしょうね。
付点音符は出来るだけ弓を短く使って、八分音符は速く弓を返す、これができな~い。
そしてナナ先生は、こういう感じ、とお手本を見せてくれた後、「がんばって練習してきなさい」と言いレッスン終了であります。
つまり、今回、7以外は聴いてもらう時間がなかった。
来週へ持ち越しです。
デザート 先生のアドバイス
「前回も言ったけど、性格は音に現れるのよね。今まで、いろんな子に教えてきたけど、全部、音色に性格って反映されるのよね」
(それは本当にそのとおりだと思っています…)
「あなたの場合、 結果として“弾けない”のではなくて、むしろ数か月の初級レベルにしては音程合っている方なのに、最初から“弾けないかもしれない”とおびえながら、あきらめて弾いているでしょう?直しなさいね、その悪い癖!」
というようなことを言われました。
前から不思議に思っていることなのですが、自分の本当の心の内は、会社関係等一般的なお付き合い程度の人には完璧に隠し通せますし、場合によっては家族や友人も知らなかったりしますが、自分の音を知っている人に対しては、付き合いが浅くても誤魔化しがあまりきかないような気がします。何故なんでしょう?
自分をよく理解してくれている人のことを「知音」といいますよね。
中国春愁戦国時代、琴の名手、伯牙(はくが)には、鐘子期(しょうしき)という友人がいて、彼は伯牙が奏でる琴の音を聴くだけで、それを奏でる伯牙の考えや、細かな感情の動きまで読み取って誤ることが無かったと言います。
多分、わたくしの音色って、どんよりした曇り空色かも…