Category: 二胡

ニ胡自習練習メモ1

今日本にいますので、レッスンはお休み。
自習状態であります。

やったことメモ

中央音楽院海内外考級曲目(1-6級)

3級部分 12.活指練習(王国潼 曲)
これは前回、あまり練習していなかったんで、この休み中にちゃんと練習しておかなきゃね。

4級部分 2.両手配合練習
前回、良宵を先生の前で弾いた時、どうも右手と左手のタイミングが合わないときがあって、変な間が空くと指摘されたので、先生は両手を上手く合わせるための練習曲を選んでくださったのだと思います。
しかし、これ、DVDで模範演奏観ましたが、バイオリン曲みたいなノリですね。しかもはえ~
現在、一応、通して弾けますが、スピードは模範演奏よりかなり遅いです(^^;

楽曲
相変わらずの良宵でございます。ノンビブラートなので、全然雰囲気でませんが、それでもそれなりに美しく聴こえるように修行中。
ああ、音程狂うんだよな…

【余談】
どうもわたくしは心の問題を引きずっていて、パフォーマンスが悪いので、ヤマハムックシリーズ「演奏者勝利学実践ノート」(辻秀一)という本を買って読んでみました。
もっとも、これは演奏家を目指す音大生の方とかが読む本なのでしょうけど、部分的にでも何か役に立たないかなと思って。
実はメンタル・トレーニング関係の本は昔、よく読んだんですよ。
だから、基本的に内容はかぶっているんだけど、対象者を「演奏家を目指す人」に特化していることで、他の本にはない面白さがありました。

そして、龍海先生(わたくしの最初のニ胡の先生)もナナ先生(わたくしの今のニ胡の先生)も言ったセリフがあって、思わず笑ってしまった。
やっぱり、これ、大事なことなんだろうな。

「いつでも本番、どこでも本番」
いつでも本番だと思って弾いていれば、いざっていうとき何ともない(ごもっとも…)

「演奏するとは人に聴いてもらうこと」
演奏することは楽しむこと、そして演奏する喜びをみんなに伝えること(ごもっとも)

「自分を信じる」
根拠があってはじめて自信が持てると考えている限り、自信を持つことは非常に困難。根拠の前に自分を信じようと決めることが大事(ごもっとも…)

実際、ニ胡を持って数か月の時の技術より、今の方がより多くのことができるようになっているにも関わらず、どよ~んとしているワタクシ。
しかしながら、やはり有る程度のハードルを超えないと(有る程度の楽曲が弾けないと)、明るい未来が見えてこないんだよなぁ…

ニ胡LESSON36

まずは外弦内弦の長弓
次に音階、D調、G調、C調、F調 (最近はB♭とAはやっていない…とりあえず、この4つの調を確実にしましょうということになっています)

中央音楽学院 考級1-6級
48頁「活指練習」

前回のレッスンが月曜日のよる7時半で、今回のレッスンが土曜日の10時、あまり練習できなかったということもあり、つっかえつっかえ…
そんなわけで先生も「あまり練習していないなら、聴いても仕方ないから、もういいわ」とスル―されてしまいました。
ははは…だめじゃん。

楽曲は「良宵」

技術的な注意点はそりゃもう、いっぱい。

最初の3小節、ミソラドレ~ で、すでにアウト!!!
音程とリズム合ってりゃいいってもんではない…らしい(^^;
(譜面的にはなんてことない第一ポジションの四分音符なのにね~)
弦を換えるときはもっと自然に!
上記の原因により、全体的な印象としては、音がブツ切れでメロディーになっていない。
ははは~

4、8、9小節目の開放弦ソと内弦四指のソのつながりが、なめらかではない…
17や25小節のソミ(同じ指の滑音)は音程が狂って元の位置まできちんと戻っていない…(^^;
45小節目の8度のドが続く一発目、音程が狂って一発でオクターブ高いドになっていなくて、とっさに指ずらしてごまかす(^^;
(ごまかそうとできるだけマシ???でも誤魔化すスピードが間に合っていないので他人は気付くだろう)

一言で言うなら「音符の羅列にはなっているけど、音楽になっていない」
(^^;(^^;(^^;(^^;(^^;~~~~~

先生に「で、自分はどんな感じに思ってる?」と聞かれたので、正直に
「聴くに堪えられないし、自分ももかなり気持ち悪い」と答えました。

「まぁ、そこまで言わなくても…」と慰められましたが、もしかすると、そういう意味じゃなくて「何を考えて弾いてるか、何を表現したいのか」と聞いたのかな?
確かに音符を弾こうとしかしていなくて、何も考えていないんで…
もちろん、この曲の背景は知っているし、先生方が書かれた解説や、具体的な注意点はちゃんと勉強して「基本的にはどうあるべきか」という参考情報は知っているのだけど…知っているのは当たり前で、知っているからといって美しく弾けるものでもない…
一応、譜面は書き込みで真っ赤だし、音源は何人かの演奏家のものを何百回と聴いていて、頭でっかちにはなっているのだけど、心は全然、美しく弾こうと思っていないんだよね。
というか、弾けるわけないじゃんと思っているかもしれない…
(おそらく、このコンプレックスがわたくしの上達の最大のネックなんだろうな)
他人が聞いたら多分、すっごい粗っぽいというか投げやりな「良宵」に聴こえるんだろうな。
強弱記号を無視して機械的に打ち込んだ音で、たまに音程狂ったり、たまに不必要な0.1秒の間が入るような感じをイメージしていただければ、わたくしの演奏に近いかも(^^;

子どもと違って、人生長いんで、観賞用の耳が発達し過ぎているし(ついでに言えば大人は自分に対して客観的評価もできるし)、そういうところ辛いよね。
自分が下手くそって分かるっていうのも、落ち込むんじゃなくて、やる気につなげられるのであれば、悪くはないのだろうけど。

先生も確かにわたくしの学習進行のスピードが早過ぎるから、「音楽」にしろっていう要求は高過ぎるのかもしれないけど、それではこの先、曲は演奏できないから、だんだんそういうこと考えて弾きましょうねと注意されました。
音階弾いているときも、音程があってりゃいいってものではなく、「音楽的に」弾きなさいと言われ、例えばこんな風、とお手本まで見せていただきました。
確かに、単調なドレミファソラシドでも、ビブラートのような技巧を全く使わなくても、美しく響くのですよ、先生の音階は。

さて、来週から1ヵ月くらい日本に帰るので、レッスンお休みで、自主トレです。。。

【余談】
これまで、いろんな楽器を少しずつかじってみて、様々な先生に共通して言われてきたことがあります。
「音符を弾くな、音楽を奏でろ!」
もうちょっと言い方を易しくしたところで

「心で弾きなさい」

これ、かなり難しいです…
多分、子どものころ、親に心から褒められたことないんで、何ごとに対しても自分もいつかはできるとは思えないんですよね。
ひねくれているんです。
先生に言わせると素直に運転していれば、す~っと進むのに、変にブレーキかけて進む流れに逆らっているような気がしてならないとのこと。
そのくせ、弾きたい欲求だけはものすごく強いし、理想もかなり高い…
楽器演奏する前にカウンセリングに行った方がいいのかもしれない…

ニ胡LESSON35

えと、自分で考えて練習してごらんと言われていたのですが、う~ん、何やっていいのか分かんない。
お正月や先生の院試等と重なって、一応、レッスン期間にかな~り間が空いております。
この間、引き続き、過去やった練習曲等、何度も弾いてみたりしました。
それからtrを一応教えてもらっているので、、とりあえずドレドレ、レミレミ、ミファミファ、ファソファソ、をゆっくりしたスピードから始めて、最後は一秒間に6回は繰り返せるぐらいを目指してひたすら弾いてみました(もちろん、そんなに速くは今も弾けない…)。
音が均一にならないし、速く弾こうとすればするほど音程狂ってくるし…

楽曲は、思い切って「良宵」を自分で勉強してみました。
もちろん、譜面自体はさほど難しいものではないし、ゆっくりした曲なので、音符をさらって最後まで弾けることは弾けますが…
ビブラートかけられないし(今の技術レベル、耳の敏感度で、勉強しても仕方ないから、先生も教えてくれないし、自分でもやってみようとは思わない)、trも不均一でめちゃくちゃ、音程狂うところいっぱいあるし、もう(^^;ひでえや、こりゃって。

でも、一応、この間なんもしていなかったわけではないので、いちおう、先生に「こんなん、やってました」と聴いていただきました。
先生は「何も教えていないのに自分で一応、音符をさらえるところまでできたんだから、よしよし」と褒めていただきました。
引き続き、技巧をたしていきましょうね、ということになりました。
まともに「良宵」か弾けるまで、あと、何年、かかるんだろう…

それはそれとして、これは考級課題曲の一つなので、そのうち、他人様でも我慢して何とか聴けるだろうというレベルにしないといけないんですよね…

余談
この歳で、この環境で、普通の境遇で、ずば抜けた才能ないのに、ここまで執着して努力できるってすごいね、と先生に褒められました。
普通は、わたくしぐらい不器用で耳の悪い人(音程のズレを聴き分ける力が弱い人)は、結構、1年続かずにやめちゃうんだろうね。
「多くの天才がただの凡人で終わってしまうのは、結局、すぐに何でも出来てしまって、あなたみたいに努力できないからだとも思うよ」と先生に言われました。
確かに、努力できるっていう才能はあるかも(^^;

ニ胡LESSON34

実はこれは年末最後のレッスン記録です。
さぼっててアップできませんでした。

出ている課題は相変わらず同じなのです。
中央音楽学院 考級1-6級

23頁 快速弓段練習
37頁 F調換弦練習

先生よりかなり早めにレッスン室に来てしまったので、一人でもくもく練習しておりました。
そして、先生は来た時、外でちょっと聴いていたらしいのです。
「だいぶよくなったじゃない、少なくとも迷わず最後まで通して弾けるようになったよね。」と褒めていただき、
「ソルフェージュってあなたにはすごく効果あるかも」とのこと。
でも、もちろん、最後に
「まぁ、多少音程がずれているところもあるけど、ご愛敬だわ」とご指摘するのも忘れていない先生なのでありました。

なんと、結局、その後、もう一度だけ通してこの二曲を弾いただけでいわゆる聴いてもらうレッスンは終了してしまいました。
では、残りの40分、何してたかって、先生がいろいろお話してくださいました。
こういうレッスンスタイルが普通なのかどうかは分かりませんが、先生、わたくしがわりと調子いい時は、あまり技術的な何かを教えてくださることはないのです。
その代わり、精神面の話はいろいろお話になります。

先生が初めて誰かをきちんと教えたのは高校生のときだそうで、そのとき教えた自分より年上の高校生は、地区のアマチュア大会で優勝されたそうです。
多分、先生と呼ばれる人の中には、演奏家、教育者、楽器製作者、楽器販売者等、いろいろな側面を併せ持った人がいますが、ナナ先生は人を育てることが大好きな部類の人なのではないかと思います。

ナナ先生、1月は大学院の試験があるそうなので、レッスンは休みです。
その間、ソルフェージュがんばりますか。

そして、今回ナナ先生は、次は自分が弾きたいものを練習してきなさいとの課題をくださいました。
教科書にあるものなら、練習曲でも楽曲でも何でもいいそうです。
理由は、生徒は一生、先生に頼っているわけにはいかず、いつかは自分一人で演奏しなくてはならないのだから、ナナ先生はいつも、教えているときから、生徒が自分で考える力も養ってほしいと思っているからなのだそうです。

ニ胡LESSON33

実は先週のレッスン記録をずっと書く時間がなくて、今頃アップです。

出ている課題は相変わらず同じなのです。

中央音楽学院 考級1-6級

23頁 快速弓段練習
進歩ないわね、と先生、かなり残念がられました。

37頁 F調換弦練習
これは、超苦手かも。
そもそもF調とのお付き合いはものすごく短いためか、概念的にあまりよく分かっていない。
加えて、この練習曲、ポジション移動の幅がかなり大きい。
音、狂うのが怖くて、めちゃくちゃ状態。

今回のレッスンで、ナナ先生から「ソルフェ―ジュ」やったことあるかと尋ねられました。
まぁ、子どもの頃、ピアノの先生が簡単にお遊びとして、やってくれた程度しかありませんと答えたら、ちゃんとやってみた方がいいかも、と薦められました。
でも、普通、こんなに大きな門外漢の大人に教えてくれる専門の先生ってなかなか見つからないんだよね。
そんなわけで、友人(ピアノ講師アシスタント)がやってくれることになりました。
ははは、子どもの頃の悪夢がよみがえる感じ。
なんていうか、ニ度も試験に落ちたことがトラウマになっていて、聴音が必要以上に怖いんだよね。
多分、普通の人の何倍も緊張を感じる。
別に音大生じゃないんだから、間違ったって恥ずかしくもないだろうと思っていればいいんだろうけど、分からなかったり、間違うと、もう人格否定されているくらいの気持ちになってしまう。
途中で何回か半音が入ると、すごい恐怖。

あぁ…
耳が鈍感で記憶力が弱いって、哀しいね。

ニ胡LESSON32

最近不調なので、ナナ先生は簡単な課題をくださいました。
しかし、簡単と言っても、学習歴数年の趣味の人が普通に弾くのであれば、多分、初見でも簡単に弾けるかもしれませんが、ニ胡専攻の人のレベルで弾くのは難しいと思います。

中央音楽学院 考級1-6級 
1級部分
10 小指練習
13 換弦練習

2級部分
10 快速弓段練習

かなり遅いテンポで弾きましたので、いちおう弾けるものの、弓使いの怪しいワタクシ。
一音、一音をはっきり弾かないとダメよと注意されました。
というのも原因は、推弓の時の手首の使い方に問題があって、音があいまいになってしまうみたい。
長弓の練習の時のように意識しているときは、ちゃんと手首が使えても、速く弾こうとするとおろそかになってしまうのですね。
でも、速く弾こうと思えば思うほど、きちんと手首を使っていなかったら速く弾けるものではないですよね。
この亀テンポではっきり弾けるようになったら、徐々にスピードを上げて最後は指定されているスピードを実現しましょうと言われました。
先生がおっしゃるには、趣味の人には、今のわたくし程度の技術でOK出してしまうことが多いそうですが、わたくしはすごく上手くなりたいと言っていたので、出来る限り専攻にしている子に対する注意と同じくらい厳しくしてるだけだから、過度に気を落とすことはないとも言われました。
(先生、わたくしが最近低調なのを気にしてくれてるんだろうな…)

3級部分 F調換把練習
F調の音階があやふやなので、ほとんど練習していません。当然、持ち越し。

3級楽曲部分 「山村變了樣」の第一部分
一応、弾けることは弾けるのですが、音程狂ってるなぁ(爆)
で、先生に呆れられたのは、「ポジション移動すべきところでポジション移動してないから、指がつらいのであって、ポジション移動すれば楽でしょう」って。
そうなんですよね。手が大きいので、ポジション移動しなくても届くんですよ(笑)
ポジション移動して音程が狂うのが怖くて、まいいか、って指を思いっきり伸ばしていたりして。。。あはは

そしてもう一つ注意されたのは、「基礎部分は終了して、楽曲を弾こうという段階なのだから、これからはちゃんと考えて弾きましょう!」ということです。
いちおう、DVDの模範演奏は何度も聴いており、曲の雰囲気や作者の意図は知っているものの、確かに本人は全く何も考えずにただ単に音符を音にかえて弾いていただけだったりします。。。
先生がご参考までに弾いてくださいましたが、DVDの模範演奏とはずいぶん違いました。
これが曲の解釈の違いってやつねということがかなりはっきり分かりました。
ちゃんと自己表現しなさいと言われました。
でもね、前にも言ったかもしれないけど、ど下手な人にそれ言っても恥ずかしくてできないんだよなぁ。
聴いている自分が、技術の粗ばかりに気を取られちゃって…

ニ胡LESSON31

この頃、精神的にあまりいい状態ではないので、練習もすすまないんだよね。
ちゃんと練習しているつもりなのだけど、実際には全然、効果のない無意味な練習してるかも。
悪循環かなぁ。

まず、音階を弾こうと思って、開放弦ドソを確かめたら、先生がちょっとDが高いとおっしゃる。
さっき、チューナー見たから合っているはずなのにな、と思いながら、微調整ねじをほんの少しだけ回してみたらOKと言われました。
自分は、その差が全く分かりませんでした。
哀しいね~

完全5度は和音で聴けば、ピタッと合う瞬間がだいたい分かるのですが(例えばバイオリン弦や、柳琴の真中2本を一度に弾いた瞬間)、ニ胡は別々に弦の音を聴くので、そんな微妙な差なんて分かりようがない。
くやしいけど、しょうがないんだよね。
これが大人の初心者の限界なんだろうな。

Dの音階は、毎日何時間も嫌というほど弾いているし、学習期間が長いので、わりとすぐにパス。
G調は、やや不安定。
C調も狂いがち。

F調ポジション移動練習曲に至っては、ポジション移動がまともできなくて、狂いまくり。
オクターブの音をさがすのに、開放弦から順番に音を探すわたくしに気付いた、先生、「開放弦から何度離れているか考えてその位置を探しにいきなさいよ」と叱られました。
ははは、オクターブですら、きちんと一発で探し当てられない自分が哀しい。
本当にオクターブですら耳で判断するのが難しいので、ありのままそう先生に言ったら、先生、ちょっと考えて、適当にわたくしの指の位置をずらして

先生「その位置はあっていると思う?」
わたくし「多分、違うと思う」
先生「ちょっと位置を下げて、どう思う?」
わたくし「だいたい合っているかもしれない」

先生「でしょ、だいたい合っていると思ったところが正解なのよ、ニ胡という楽器は電子ピアノと違ってはっきりした音程があるわけじゃないって何度も私、言ってるわよね。完全に違ってたら注意するから、そうでなければ、だいたい合っていると思うところで、そのまま押さえて続行しなさい。それにあなた、分からない、分からないって投げやりに言うけど、傍から見ていると仕草で、あなた自分の音程狂っていることに気付いているように見えるけど?」

と、いろいろ、ご指摘を受けました(^^;
2度間の微妙なズレが積もり積もって、最後の最後の開放弦で、かなりずれれば、視覚的にも聴覚的にも誰でも気づくでしょ~

楽曲は時間的な問題で、聞いてもらえませんでした。
練習曲よりは簡単なので、マシだと思うのですが、いずれにしても、ポジション移動を伴う曲は、まともに弾けません。

そんなわけで、昨日はわざわざ、先生から「練習の調子はどう?」というご心配のメールまでいただいてしまい…
本当に手間のかかる生徒で申し訳ないと思うのでした。
これも、3級通ったらやめたいかも。

そんなことばかり考える自分。。。かなりまいっているのかなと思うのでした。

ニ胡LESSON30

準備体操は長弓に始まり、D調、G調、C調音階を第三ポジションまで繰り返し弾く。
第二ポジションから第三ポジションへ移るときは、第一から第二の時に比べて距離が長いため狂いやすい。
かなりの確率で急所を外して、後で修正することになる…(特に下から上に行くときが苦手)
まぁ、ズレが少なければすぐに直せるのだけど、ズレが大きいとどのくらい直していいのか見当がつかなくなり、開放弦を弾いてみて、自分の中の基準を作った上で探すのだけど、結局、きっちり直せなくて、というか開放弦と自分の音を繰り返し聞き直す回数が多くなればなるほど、逆に自分の中の基準がどんどんおかしくなるみたいな感じになってきて、最終的には我慢できなくなった先生に「高過ぎ!」と位置を教えてもらうことに。
オクターブの関係って素人でも分かりやすいはずなのに、分かんなかった自分が哀しい。
結局のところ、子どもの頃にちょっとピアノ習ったとかいう程度じゃ、音程とか音階概念って「無い」に等しいんだよね…ということに改めて気づかされるのでした。
でも、大人ってプライドだけは高いから「自分はだいたい分かっている」って言いたくなるんだよね。
くすん。
先生のような方とか、すごく上手い人というのは確かに脳内でずっと正しい音階で歌っているのですよね。
先生も時々、わたくしの音程がかなり狂うと基準までにご自身の声で「ら~」と歌ってくださいます(先生はいつも自分の楽器はお持ちになりません)
そういう意味では、自分の音程を出来る限り正確であるとされる音に近付けたいのであれば、やはりソルフェージュはいいお薬になるんじゃないかなと思うのでした。
正確に歌えれば、正確に弾けるはずですものね。
先生も音程を直すのに実際に効果のある練習方法は弾く前に正しく「歌うこと」と言っていました。
でも、わたくしの声の音域は1オクターブ(狭すぎ~)しかないので、ちゃんと歌えないなぁと先生に言ったら、「高音域は当然、1オクターブ下げて歌うのよ」と言われました。あはは、そうですよね、声楽家でもない限り、そんな何オクターブも出せる人なんていませんよね(^^;

三ミリずれただけで音が高いとか低いとかいう世界なのですから、人間、そうそう毎回急所に指が滑り落ちる筈もなく、実際、プロだって毎回全く同じ位置に指が滑るわけではないそうで…(そらそうだ、数十年修行しても1ミリもズレないってあり得ないと思う)。
どんな先生もおっしゃっていることですが、「耳の力と、自分のズレた音を聴いてそれをフィードバックして瞬時に直す能力」が大事なのですが、多くの初心者が耳に自信がなくて、習うこと自体を放棄しちゃうんだろうな。
多くの先生方が言ってますが、弾く前に、すでに目は何小節か先まで読んでいて、脳内では予め先の音が聴こえているわけです。

今回から王国潼先生の基本練習の本はお休みです。
基本的技術を身につけるにはとってもよい本なので、引き続きやる方がよいのでしょうし、本人も実はこういう単純な訓練の方が好きなのですが、先生曰く、「あまりこれをあなたにやらせると、神経質になってかえってマイナスになるかもしれないから…」
現在のメインは考級の本です。

「中央音楽学院海内考級曲目1-6級」
「快弓練習」(二)22頁。
音程の取り方自体は難しくないものの、真中ぐらいで、何回かミス。
「暗譜していないんだったら、少なくとも1小節先を読みなさい。演奏スピードと同じところを読んでいるのでは遅すぎ」と注意されるものの、難しいですよね。せいぜい、2つくらい先の音しか読めず、速度がはやいとそれでは間に合わなくて、ミス。

次は33頁の2級の楽曲「民謡風」
演奏はボロボロ。
以前、「楽曲より練習曲とかの訓練をもっとした方がいいのかなって思う」と以前、ネット越しにナナ先生に言ったんですよね。
「本当に練習曲の方が好きなの?」とたずねるナナ先生に本気で「そうですけど」と答えたら、この反応にかなりビックリして(普通、生徒は楽曲を弾きたがるものですよね)「でも、舞台で練習曲を弾くわけにはいかないでしょう?練習曲は、練習曲でしかないわけだから」と諭されました。
技術のかなりひどい楽曲を聴かされて「こらひでえや」とうんざりするくらいなら、そっけない練習曲「ドミドミ、ソミソミ」を聴いていた方がニ胡の純粋な音がして気持ちいいとうのが本音なのですけど…

ナナ先生「2級の曲難しかった?」
わたくし「はい」
ナナ先生「でも、あなた、1回目はほとんどとぎれとぎれで、ぜんぜん曲らしく弾かなかったけど、2回目はちゃんと通して弾いていたじゃない、個々の音程問題を抜きにすれば、一応、弾けているのよね、何で最初から思いっきり弾かないの?」
わたくし「音のずれにも一応我慢の限界があって…正直かなり美しくないので、そのまま先にいけない感じで…」
ナナ先生「もう、それは学習者にとって仕方ないこと。この段階では、はっきり言うけど、教師並みに美しく弾けることはあり得ないのよね。諦めなさい。そして、この先、どこまで上手くなっても、完璧ってことはあり得ないんだから、とにかく前進しないと」
わたくし「そうですよね…」
ナナ先生「あなたの“できない”とか“難しい”って、実際のところ“できる”んだけど“満足できない”というあなた自身の心の問題よね?」
わたくし「…」
ナナ先生「ここで向上を放棄して立ち止まるわけにもいかないから、先に行きましょうね。王先生の本は、高度な部分や特殊な部分を除いて、だいたいやるべきことはやったから、自分で復習して、問題にぶち当たったら、レッスンで質問しなさい、この先はこの本はしばらくお休み。次は3級の楽曲、やってみようか」
わたくし「はい、心を入れかえて、練習します…」

ここでふと、わたくしは観賞用の耳と自分を鍛えるための耳のダブルスタンダードが出来てないから、苦しいのかなと思いました。
大人の場合、長く生きているので、いい音楽を聴き過ぎていて、ひどい音に慣れていないのですよね。
でも、もし、自分に子どもがいて、同じような演奏したら「すごいね~もうこんなことできるんだ、偉いね~」って褒めてあげるだろうな。

中央音楽院の2級ってよそ試験の3級くらいなんですよね…
正直、キツイ…
そして3級となってくると、いわゆるプロが舞台で弾くこともあるような独奏曲が入ってくるわけで、次の課題は「山村変了様」の第一部分なのでした。装飾音符は出来なかった無視していいとのこと。
でも、これ、見た感じとしては、ポジション移動せず2の指や3の指を伸ばして音と音の間を移動するので(滑音)、超ふにゃふにゃした音で難しいんですけど…(それが、ニ胡っぽくていいのかもしれませんが…鍵盤楽器にはあり得ない音が出て、うまく滑らないと変な音でしかなくて、ちとキモい)

【余談】
「中央音楽学院海内考級曲目、時々譜面と模範演奏が違ってないか?
もっとも、指法やボーイングは、どれが正解とかいうものではないのだけど、不合理に感じるものや、明らかなプリントミスはちょっと困る。
「なんか変な弓使いだなぁ」と思ってDVDで確認してみると、模範演奏では、譜面上、連弓はないけど、ボーイング変えずに一気に弾いていたりする。その逆で連弓じゃないから弓を変えて弾いていると次の小節から何か変な感じがするので、DVDで確認すると、連弓で弾いていたりするのよね。
気づいたところで、1級部分2頁の「D調三、四指音準校正練習」の30小節目とか、33頁の2級楽曲「民謡風」の16小節目とか…。
先生も言っていたけど、この間、小学生の生徒が何か変な演奏するなと思って譜面見たら、譜面の音が一オクターブ違っていたとか…
知らない曲を弾く時は気をつけましょう~(笑)

音程の話(その後)

ナナ先生にネットで自分の思っていることをいろいろ話してみました。

先生の最終的なご感想というか、アドバイスは次の通りです。

「実際のところ、あなたはとっても優秀なのよ。あなたに最も必要なことは自分の考え方を手放すことだと思う。字も書く人によってそれぞれ違うように、それぞれの音が電子ピアノで奏でている音楽と全く同じにする必要はないの。ニ胡っていうものは、人の存在があってこそ、初めて人を感動させることができるのだから、できるだけリラックスしてたくさん聴きなさい。記憶する必要なんてないのよ。」

現実的に音程を良くすることに関してはあまり参考にはならないご意見なのですが(子どものころから専門教育を受けてきた超優秀な方にこちらの気持ちを理解することはかなり難しいと思わなくもありません)、別の角度から見ると、面白いことをおっしゃっているなぁと思いました。
なんというか、龍海先生(わたくしの最初の二胡の先生)も似たようなことを言ってたなぁと、ふと思い出しました。
ひたすら、誰かの演奏を聴いてそれを真似るようなことをとっても嫌いました。
わたくしとしては、わたくしのようなど素人は基準そのものが分からないんだから、まるまる模倣するしかないわけなんだけど(例えば画学生が模写する感じ)、キーボードの音階に合わせたり、ある特定の先生の演奏をコピーするようなことを絶対にするなみたいなこと言うんだよね。
それでは、あなたの個性が育たないみたいなことをおっしゃる…

でも、音高や音程って科学的には「記憶」以外の何でもないと思うんだけど(笑)
記憶しなかったら、再現できないよね~
多分、先生は「記憶しよう、記憶しよう」とわたくしがものすごく努力して、二進も三進もいかなくなっているので、難しく考えずに「多く聞け」と言っているのかなと思います。
何度も聞けば普通はある程度、記憶しますものね(笑)

音程の話

先週はナナ先生、急用のためレッスンはお休みです。

まぁ、最近、音程が上手く取れなくてどっぷり落ち込みモードなので、1回くらいお休みが入った方がよかったのかもしれません。
この1週間、ニ胡の音程について、う~んと考えました。
わたくしは音大等で専門教育を受けた人間ではないので、そこんとこ、よろしくです。
言っていることが正しいかどうかは、自己検証してください。

今まで先生が音が「低い」「高い」とおっしゃるときに、一体何を基準にして言っているんだろうということが全く分かりませんでした。
もちろん、限りなく半音に近いほど狂えば、さすがに素人でも、いわゆる「調子はずれ」だって思うので分かりますよね。
ワタクシの場合、少なくとも、子どもの頃、ピアノとかバイオリンやったことあるんですから、だいたいの音程は分かります。
でも、「だいたい合っている」じゃ、アマチュアなりに人前で演奏できる程度にはなりたいっていう技術レベルに行くためには、ぜんぜん使い物にならないんだよね。

音程が微妙に外れたとき、ナナ先生は何を基準にして、分かるのかって思っていました。
まぁ、ナナ先生のようなエリートは多分、相対音感だけでなく、絶対音感も持っているのでしょうから、どうってことないのでしょう。
こう言っちゃなんですけど、いわゆる先生というのは専門教育を受けているので、往往にして子どもの頃から普通に音感を身につけて来ていて、最後は「練習すれば分かる」とかって言うだけで、大の大人に対する教え方ってあまり気にしてないんじゃないかな。
「練習もちゃんとしているのに、わかんねーもんは、わかんねぇんだよ」とグレたくもなります。

例えば、第一から第五ポジションくらいまでの距離の長い音階練習曲を弾くとき、ワタクシ、技術レベルが低いので、ポジション移動する際に、微妙にズレが出てくるんですよね。第一、第二の間を行ったり来たりするくらいなら、多少ズレても次の音で適当に修正できますけど、音域が広くなってくると何を基準に直していいのか分からなくなっくるという状態だったのです。

わたくしの行きついた結論…
開放弦の音(DとA)を基準にして、そこから、何度離れているのかというのを聴き分けるしかないのですよね。
そして、高音域に達しても、オクターブ高いAやDを基準にしていれば、別に問題ない。
まぁ、技術レベルの高い方から見たら「そんなの当たり前じゃん、今頃気づいたの?」って笑われちゃいますよね。
今頃、気づいたんです(笑)

しかしながら、ニ胡ってほんと、やっかい。
バイオリンの場合、調弦するときに隣の弦との関係は5度で、ニ胡と同じなんだけど、音程が取りやすいのですよ。
調弦するときに、最初にAの音をもらって、次に隣の弦をDに合わせるのだけど、4本の弦をそれぞれチューナー見て合わせるわけじゃないんです。
Aの弦と一緒に隣の弦も合わせて和音で弾くんですよね。
このとき、きちんと純正の5度に合った瞬間、ものすごく綺麗な響きが得られます。
よく「うねりがなくなる」とか、そういう表現をすると思います。
ピアノの調律なんかも「うねり」がどうこうって言いますよね。
そしてA弦上で、ABCDと弾いていくときに、Dの音を弾くと、音程がまぁまぁ合っていれば、隣の弾いていないはずのD弦も共鳴するんです。
ニ胡ってそういうわけにはいかないですよね。A弦上で3の指がDの音を出す時、二本の弦を一緒に押さえているので、音程がずれていても、二本の弦はきっちり5度の関係で共鳴しちゃっているんで分かりようがない(笑)

Aを基準して、完全5度の関係にくる音は多分、他の音より分かりやすいはず。
とりあえず、二度、三度、六度、七度の関係はわたくしのような素人には厳密に分かりづらいので無視。
四度と五度は、人間の感覚として、分かりやすいはず。
オクターブも感覚として分かりやすいはず。
基準の音AやDをどうやって長い時間(少なくとも演奏が終わるまで)覚えているかは、もうこれはやっぱり練習しかないんだろうなぁ…
心の中で歌い続けるしかない。

十二平均律を基準にして、チューナー見て、一つずつ音の高さを覚えるようなことは愚かだよなぁ。
(それは、6歳以下の子どもに、A=440又はA=442の絶対音感をつけさせようっていうなら、有効な方法だろうけどねぇ。)
前にも、言ったかもしれないけど、ニ胡って十二平均律で弾いているわけじゃないんだよなぁ。
ナナ先生のようなエリートやプロの演奏家はもう耳が出来あがっているので、十二平均律だろうが、ピタゴラスだろうが時と場合によって意識して使い分けて、ずらすのでしょうけど。

もちろん、ナナ先生だって「チューナーに合わせろ」なんて無謀なことは、一言も言ってない。
参考にしていいけど、耳で覚えろって言うだけ。
でも、「どうやって耳で覚えるのか」は教えてくれない。
そらそうだ、彼女らは、子どものころから自然に覚えてきて、理屈(音のしくみや楽典知識)は後から覚えているんだものね。

ニ胡はバイオリンのように、楽器自体が音のつぼ(素人でも分かりやすい五度の綺麗な共鳴)を教えてはくれない。。。
結局、最初の開放弦の音だけは、しっかり短時間記憶にとどめて(別に長期記憶にとどめる必要はないでしょう…だってオケとかだったらその都度、Aの音が440とは限らないんだし…)、完全五度と四度の関係を耳で覚えるしかない???

という、結論に至りました。
砂漠で無数の砂の粒を拾うようなやり方つまり、一音ずつ、意識してその音の高さだけを、十二平均律に合わせて記憶しようとかいうことは、大人には無理。
ちょっと、深く考えれば、大人には絶対に無理だって分かることなのに、そんな愚かなことをしていた自分が可笑しい。

そんなわけで、気持ちは楽になりました。

Ringbinder theme by Themocracy