音程の話

先週はナナ先生、急用のためレッスンはお休みです。

まぁ、最近、音程が上手く取れなくてどっぷり落ち込みモードなので、1回くらいお休みが入った方がよかったのかもしれません。
この1週間、ニ胡の音程について、う~んと考えました。
わたくしは音大等で専門教育を受けた人間ではないので、そこんとこ、よろしくです。
言っていることが正しいかどうかは、自己検証してください。

今まで先生が音が「低い」「高い」とおっしゃるときに、一体何を基準にして言っているんだろうということが全く分かりませんでした。
もちろん、限りなく半音に近いほど狂えば、さすがに素人でも、いわゆる「調子はずれ」だって思うので分かりますよね。
ワタクシの場合、少なくとも、子どもの頃、ピアノとかバイオリンやったことあるんですから、だいたいの音程は分かります。
でも、「だいたい合っている」じゃ、アマチュアなりに人前で演奏できる程度にはなりたいっていう技術レベルに行くためには、ぜんぜん使い物にならないんだよね。

音程が微妙に外れたとき、ナナ先生は何を基準にして、分かるのかって思っていました。
まぁ、ナナ先生のようなエリートは多分、相対音感だけでなく、絶対音感も持っているのでしょうから、どうってことないのでしょう。
こう言っちゃなんですけど、いわゆる先生というのは専門教育を受けているので、往往にして子どもの頃から普通に音感を身につけて来ていて、最後は「練習すれば分かる」とかって言うだけで、大の大人に対する教え方ってあまり気にしてないんじゃないかな。
「練習もちゃんとしているのに、わかんねーもんは、わかんねぇんだよ」とグレたくもなります。

例えば、第一から第五ポジションくらいまでの距離の長い音階練習曲を弾くとき、ワタクシ、技術レベルが低いので、ポジション移動する際に、微妙にズレが出てくるんですよね。第一、第二の間を行ったり来たりするくらいなら、多少ズレても次の音で適当に修正できますけど、音域が広くなってくると何を基準に直していいのか分からなくなっくるという状態だったのです。

わたくしの行きついた結論…
開放弦の音(DとA)を基準にして、そこから、何度離れているのかというのを聴き分けるしかないのですよね。
そして、高音域に達しても、オクターブ高いAやDを基準にしていれば、別に問題ない。
まぁ、技術レベルの高い方から見たら「そんなの当たり前じゃん、今頃気づいたの?」って笑われちゃいますよね。
今頃、気づいたんです(笑)

しかしながら、ニ胡ってほんと、やっかい。
バイオリンの場合、調弦するときに隣の弦との関係は5度で、ニ胡と同じなんだけど、音程が取りやすいのですよ。
調弦するときに、最初にAの音をもらって、次に隣の弦をDに合わせるのだけど、4本の弦をそれぞれチューナー見て合わせるわけじゃないんです。
Aの弦と一緒に隣の弦も合わせて和音で弾くんですよね。
このとき、きちんと純正の5度に合った瞬間、ものすごく綺麗な響きが得られます。
よく「うねりがなくなる」とか、そういう表現をすると思います。
ピアノの調律なんかも「うねり」がどうこうって言いますよね。
そしてA弦上で、ABCDと弾いていくときに、Dの音を弾くと、音程がまぁまぁ合っていれば、隣の弾いていないはずのD弦も共鳴するんです。
ニ胡ってそういうわけにはいかないですよね。A弦上で3の指がDの音を出す時、二本の弦を一緒に押さえているので、音程がずれていても、二本の弦はきっちり5度の関係で共鳴しちゃっているんで分かりようがない(笑)

Aを基準して、完全5度の関係にくる音は多分、他の音より分かりやすいはず。
とりあえず、二度、三度、六度、七度の関係はわたくしのような素人には厳密に分かりづらいので無視。
四度と五度は、人間の感覚として、分かりやすいはず。
オクターブも感覚として分かりやすいはず。
基準の音AやDをどうやって長い時間(少なくとも演奏が終わるまで)覚えているかは、もうこれはやっぱり練習しかないんだろうなぁ…
心の中で歌い続けるしかない。

十二平均律を基準にして、チューナー見て、一つずつ音の高さを覚えるようなことは愚かだよなぁ。
(それは、6歳以下の子どもに、A=440又はA=442の絶対音感をつけさせようっていうなら、有効な方法だろうけどねぇ。)
前にも、言ったかもしれないけど、ニ胡って十二平均律で弾いているわけじゃないんだよなぁ。
ナナ先生のようなエリートやプロの演奏家はもう耳が出来あがっているので、十二平均律だろうが、ピタゴラスだろうが時と場合によって意識して使い分けて、ずらすのでしょうけど。

もちろん、ナナ先生だって「チューナーに合わせろ」なんて無謀なことは、一言も言ってない。
参考にしていいけど、耳で覚えろって言うだけ。
でも、「どうやって耳で覚えるのか」は教えてくれない。
そらそうだ、彼女らは、子どものころから自然に覚えてきて、理屈(音のしくみや楽典知識)は後から覚えているんだものね。

ニ胡はバイオリンのように、楽器自体が音のつぼ(素人でも分かりやすい五度の綺麗な共鳴)を教えてはくれない。。。
結局、最初の開放弦の音だけは、しっかり短時間記憶にとどめて(別に長期記憶にとどめる必要はないでしょう…だってオケとかだったらその都度、Aの音が440とは限らないんだし…)、完全五度と四度の関係を耳で覚えるしかない???

という、結論に至りました。
砂漠で無数の砂の粒を拾うようなやり方つまり、一音ずつ、意識してその音の高さだけを、十二平均律に合わせて記憶しようとかいうことは、大人には無理。
ちょっと、深く考えれば、大人には絶対に無理だって分かることなのに、そんな愚かなことをしていた自分が可笑しい。

そんなわけで、気持ちは楽になりました。

4 Responses to “音程の話”

  1. きゅう より:

    こんにちわ
    前に教室の見学に行ったときに 結構上手な人のを見させて頂いたんですけど、その時の先生が「音がずれるのは当たり前。人間だもの。開放弦だけは音がずれないので、しっかり聞くこと」とおっしゃっていました。そういうことなんですねぇ。
    音がずれるのは当たり前という所だけが頭に残ってて、最近は、ずれても仕方がないやぐらいにしていました。反省(^^ゞ
    游鯉さんの進むペースが速すぎて、ついていけないよぉと思っていたのですが、早く進めばそれだけ課題もでてきますね。私は2週間に1度のレッスンのスピードなので、もっと弾きたいよと思うぐらいですが それはそれでもいいのかもしれないと思うようになりました。あまり弾くと腱鞘炎がぶり返してしまうし。自分に合ったペースで続けられたらいいですよね。

  2. くるみ より:

    私は一曲づつ音程を覚えていってる様な気がします。
    音程を覚えて腕の動きがその音程に丁度合うようになってきたら
    「覚えた」って感じかなぁ。
    曲によって、曲の部分によって、チューナーの音程では気持ちよく無い
    もしくは曲の感じに合わない時があるので。

    それに二胡は結構ピッチを低く(438とか)した方が雰囲気というか良い響きになる気がします。
    楽器によるのかもしれませんけど。

    前後の音に関係なくミを高くしていくと 高めのミから どうしても低めのファにしか
    聞こえなくなる境目があります。
    もしかしたら この辺りの感覚で音程を測ってるのか、と思わないでもない 今日この頃。
    かなり いい加減な基準ですな。(^_^;)

  3. たく より:

    はじめまして。
    いつもROMってます。

    音程の問題は常について回りますよね。
    弦楽器はやったことがないのでどれぐらい難しいかは分かりませんが。

    僕はバグパイプをやっていまして、常にドローンが同じ音を出してくれます。
    ですから、長3度、5度、オクターブはラクに合わせられます。
    演奏中にズレるとチューニングができないのはつらいところです。
    2,4,6,7度は難しいですが、少し高いかな、と思ってチューナーを確認すると大体高いので、慣れだと思います。
    慣れるためにはどうしたらいいのかと言われると困りますが・・・。

    専門家としてやっている人は弾いていないときでも頭の中で音を鳴らしていて、実際に弾くときにそれが合っているかどうかを確認する、というプロセスをずっと経ているのではないでしょうか。
    それを何十年もやっていれば音程を正確に取るぐらいラクなものでしょう。羨ましい限りです。

    僕も音程にこだわりすぎるので、ベテランの人には「こだわりすぎ」とよく言われます。
    でも、気になるのですよ。
    常にうなりが聞こえている演奏なんて聞いている人だって気持ち悪いでしょうし。

  4. 游鯉 より:

    きゅうさん、こんにちは~

    確かにわたくしの進度は早過ぎかなって感じがしてきました。
    この先何年ナナ先生に教えてもらえるのかなという焦りが先生とワタクシを急がせてしまったのかもしれません。
    息切れしないうちに適当に休むのも大切かなって気がする今日この頃です。
    確かピアノのフジコ・ヘミングさんだったと思うのですが「人間だもの、間違ったっていいじゃない」みたいなことおっしゃったような…
    機械演奏じゃないんだから、もう少しおおらかになった方がいいのかも(反省)
    でも、専門家の音外しは芸術でも素人の音外しは単なるミスかも???

    くるみさん、こんにちは~

    >>それに二胡は結構ピッチを低く(438とか)した方が
    >>雰囲気というか良い響きになる気がします。
    >>楽器によるのかもしれませんけど。

    そうなんですか?古典的~
    今度、試しにどこかの楽器屋で何把か試奏させてもらおうかなぁ…
    ニ胡じゃないんですけど、柳琴を以前は低めに合わせていました。
    だって、1弦を切っちゃうのが怖いんで…
    あ、今気付いたけど、だから、わたくしの体内音程Aは低めなのか???

    たくさん、はじめまして~

    >>慣れるためにはどうしたらいいのかと言われると困りますが・・・。
    そうなんですよね。
    有る程度、理屈を理解したら、後は慣れるしかないんですよね。
    これは、もう仕方ないことなんでしょうね。
    でも、例えば、やみくもにドラマ見て外国語が覚えられないのと同じで、文法が分かっていた上でドラマ見る方が効果的ということと同じなのかって気もします。

    >>専門家としてやっている人は弾いていないときでも頭の中で音を
    >>鳴らしていて、実際に弾くときにそれが合っているかどうかを確認
    >>する、というプロセスをずっと経ているのではないでしょうか。

    そうなんでしょうね。
    わたくしの場合、修行が足りなくて、自分が楽器で実際に出した狂った音(特にポジション移動後)につられて、体内(脳内?)音程もずれ始めるわけで…

    音痴な人につられて自分の歌声がずれなければいいわけですよね(笑)
    あぁ、先は長い…

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