今週は仕事が忙しくて、練習あまりできませんでした…
と素直に先生に言って、レッスンを受けるというより、その場で練習状態へ突入…
すんません。
基礎練習
相変わらず、高音で息が続かないのですわ。
低音と中音はあなた、別に問題ないのよね、と先生、おっしゃった後、高音は口の形が壊れないようにちゃんと支えて、お腹できちんと息を支えなさいと結局、いつもと同じことを言われ続けているだけだったりする…とにかく息をやたら速く使い切ってしまうので、綺麗な高音を長持ちさせることができない。
もう、年寄りにはこれが限界なんちゃうかな(悲)
…とぼんやり思っていると、「私だって未だにパーフェクトじゃないわ、永遠の課題なのよ」と先生。
はぁ…ほんと笛子って悲しくなるほど残酷な楽器ですわね。
課題曲:
「金蛇狂蛇」を一フレーズずつ、お手本を吹いていただき、それに続けて吹くということを2回ほどしていただきました。
そして、恐怖の装飾音だらけのわけのわからん民謡調練習曲。
最後のトリルは「まるで鳥がさぁーっと飛び立っていくみたいな、そんな感じで吹いてみなさい」と先生がおっしゃったにもかかわらず、わたくしはまるで雛が初めて飛び立つかのように、ふらぁ~っと飛んだかと思ったら、ぼとっと地上に落ちてしまいました(あたた)
【独りごと】
潔先生いわく、来週は全国ツアーに行ってしまった妹が北京に帰ってくるから、先生代役はこれで最後、次からは妹にチェンジするわねとのこと。
潔先生、優しくって好きだったけど、残念だなぁ。
うぅ…厳しい雪先生が帰ってくるよう。
しかし、先生はまるで少女マンガのネタのような双子の姉妹です。
一方はボーイッシュな恰好が好きで服は地味目、もう一方はちゃらちゃらした女の子全開なファッション大好き。
一方はちょっとのんびりした喋り方で癒し系キャラ、もう一方は早口で勝気なお姫様キャラ?
顔と声だけは本当にそっくり。
でも、きくところによると、双子だから身体のつくりはほとんど同じなのに、例えば「花舌」(要するにフラッター(巻き舌)ですわ)ができるようになるまでの時間には大きな差があったりして不思議ですね。
もちろん、曲の解釈だって双子でも違います。
双子で同じ顔、同じ身体、同じ声、同じ教育を受けて、同じ時期に同じように笛子を習っても、人間、同じにはならないんですね(あたりまえって言えば当たり前なのですが…)
そうやって考えてみれば、わたくしが陸春齢大先生と双子だったと仮定して、同じ身体をもっていたとしても、同じ音は出せないってことだわさ。
音楽を奏でることというのは、魂の問題なのかなって気もします。
Posted in 笛子 by , 2009年12月14日 3:37 PM コメントは受け付けていません。
1週間前のボロボロ状態より復活!
1週間前、どうしてあんなに音がこの世の終わりのように儚くボロボロだったのか…
今思うと、唇が荒れていたからだと思います。
笛を吹かない人は、「え?たったそれだけ」って思いますよね?
それが大違いなんですよ…
わたくしは昔から唇の皮がすぐガサガサになる質です(栄養不足かと小学校の先生に心配されたこともあります)。
特に冬は輪をかけてひどくなり、加えてここは北京、乾燥がすざましいのです。
荒れた唇の皮を無理にめくってしまうと当然、唇が若干、腫れます。
昨年は笛なんて吹かなかったから、何気にいつも唇の皮をむいておりましたが、もうやめようと思います。
ただでさえ、コントロールが効かないのに、ますます口がコントロールできなくなってしまう…
傍からはたいして腫れていないように見えても、ちょっとでも唇の厚さが変わると、「いつもと違う」ためにものすごく焦ります。
先週は理由が分からず「なんで、なんで???」と本当に困りました。
恐ろしいです…
以下、レッスンメモ
「金蛇狂舞」 職場の忘年会で吹いてしまおうなどと大それたことを考えてしまい、先生に特訓してもらう予定です。
「よく分からない題名のない練習曲」
とにかく、旋律のリズムが難しい…1小節先生がお手本で吹いたのを真似ると言う感じで、手とり足とり教えていただきました。
ほんと、情けない中年です。
子どもだったら、親か先生に殴られているか、本人もここまで出来ないと嫌になって早々に投げ出してしまっているところですが、真面目な大人が必死にやっていることなので、先生も「しょうがないなぁ」って感じなのだと思います。
新課題
上記、練習曲の亜流みたいな、やはりわけのわからない練習フレーズ…
装飾音符キライ…
徹底的に装飾音符を練習するようなメロディなので、訳が分からない。
家で独りで練習しているときに忘れてしまわないよう、先生に録音をお願いたしました。
あ、先生でも気を抜いて、1か所雑音がちょびっと入ってしまったところがあったりして。
ご本人も「はは、雑音入っちゃった(てへ)」と言っておられました。
そんなに難しいフレーズなら、わたくしが吹いて変な音の5個や6個入ったって、愛嬌だな(居直る…)
Posted in 笛子 by , 2009年12月7日 8:30 AM コメントは受け付けていません。
日本では「清しこの夜」として広く知られる作品(賛美歌109番)の笛子二重奏です。
先週のレッスンで、先生にお願いして二重奏してもらった時の録音データ、本日、先生の許可をいただきましたので、興味のある方は、ケロログの記事http://www.voiceblog.jp/youli/1001528.htmlから試聴してみてください…
テンポが速めなのは、わたくしの息が続かないことを先生が考慮してくださったからです。
もう少し、ゆっくり吹ければ、美しく響くのになぁ。
イメージはウサギ並みに突っ走っていくのに、自分の腕前がカメのために、両者のギャップに苦しむ今日この頃です…
譜面は以下です。
きよしこの夜 楽譜
Posted in 笛子, 簡譜(数字譜) by , 2009年11月29日 9:45 PM コメントは受け付けていません。
タイトルにしておきながら、記憶があやふやなのだけれども、多分、19回目のレッスンだったと思う…
結果は最悪…
わたくしの場合、練習していないなら、レッスンが最悪でも自業自得だから仕方ないなぁって思えるのだけども、1日1時間以上、練習しても相変わらずなので悲しくなります。
仕事しながら、趣味で月に2回しかレッスンにいかず、1日30分程度の練習でも、上達の早い人もいると思うので、やっぱり、根本的に不器用なのでしょう。
先生いわく「前よりは良くなっているのだから、後は練習繰り返すしかない」
すっぱり止められないなら、やるしかないのでしょうね。
とにかく、息がコントロールできないので、それに気を取られて、他のことに気を配れない。
気休めかどうか知らないけど、先生も「私だって、今でも、いつもすべての高音が綺麗に出ているかと聞かれれば、そうでないときもある」そうな。
呼吸関係の基礎練習…ボロボロ。
半音階の練習…音はわりと正確。後は高音でも息ができる限り続くようにしなさいとのこと。
トリルの練習…薬指、もっときちんと動かしましょう…(ハイ)
タンギング類の練習…もっと元気よく、はっきり音を切れないの?(ハイ)
滑音の練習…雰囲気は多少出てるいけど、もっとなめらかに滑りましょうね。(ハイ)
8度音程の練習曲…相変わらず、高3(ミ)の音から始まる小節で、すっころぶ。
練習曲…ピアノの初級教則本に載っているような曲を編曲したモノ以外は、どれもあやふや。指が転ぶ、転ぶ。できるのとできないのが極端。
先生曰く「どれも練習用に簡素化してある譜面だから、簡単でしょう。息のタイミングも、指づかいも、その都度、頭で考えているから遅れるだけで、暗譜してしまうほど何回も練習すれば、吹けるはずです」
【先週からの課題曲】
「掀起ニイ的蓋頭來」「天鵝湖」
【追加された課題曲】
「青春舞曲」「台湾島」
【独り言】
前々から言われていることだけど、とにかくわたくしの演奏は“元気がない”のです。
しかも、これは管楽器に限らず、どの分野の先生の言われ続けてきたことなので、技術面と言うよりも半分は「性格」なのかもしれません。
根本的に人前で奏でることに向いていないのでしょうか。悲しい…
音楽を奏でることというのは、ある意味ものすごく怖い行為ですね。自分の内面というか人間性とか、生きてきた過程が赤の他人に全部さらけ出てしまいます。
人づきあいと同じで、表裏を使い分けられる人もいるのかもしれませんが…
(いや、皆大半がそうなのかもしれないけど、わたくしはかなりその時の気分や自分の素が出てしまう方なのです)
Posted in 笛子 by , 2009年11月16日 10:00 AM コメントは受け付けていません。
標題は新疆ウイグルの有名な民謡です。
邦題は「ベールをあげて」、女子十二楽坊も演奏してますから、皆さん結構知ってる曲ですよね。
実はわたくし、この曲が大好きで、毎日、朝も夜も笛子で吹いています。
西北部・新疆ウィグル自治区に暮らすウズベク族の結婚式でよく歌われるそうです。
あぁ、もっと若い頃から中国音楽を習っていたら、誰かの結婚式で吹いてあげられたのに…
…でも、もう一回結婚式する友人がいたりする可能性がないとはいえないよな(をい)
もっともわたくしの奏でる楽譜はシンプルでして、プロの演奏家が使用する難しい技巧などは使わず、いわゆる素描みたいなメロディだけで吹いていました。
そしたら、笛子の先生(先々週から、某先生の演奏ツアーに御供して北京不在の雪先生に代わってお姉さまの潔先生になりました)が、来週、これやろう!と言いました。
わ~~~い!!!新疆のメロディー大好き~
ついでに、滑音という、指を滑らせて揺らいだ音を出す技巧も、やってみようと教えてくださいました。
う…嬉しい。自分の素描の「ベールをあげて」が二色刷印刷になりました!
いつになったら、フルカラーになるんでしょうね(^^;
ちなみに、わたくしのお遊びで吹けるレパートリーは
「兎と亀」
「かえるの歌」
「茉莉花」
「掀起ニイ的盖頭来」
「トルコ行進曲」
ってなところでしょう…
まぁ、他にも楽譜見ればいわゆる童謡とかのメロディなら何だってできるけども、それは「演奏」って言わないわね(^^;
「お遊び」です…
初級者ですからレッスン時は延々、基礎技巧の特訓であります。
本人も別に簡単なレパートリーだけが増えたって面白くもなんともないって思ってるし。
先生には、いつも「息をもっと速くたくさん吸いなさいっ!」「お腹で息を支えきれてないから、高音が通ってない!」って叱られてるし…
ところで、このブログ、「日記ブログ」だから何でもありでいいんだろうけど、やっぱり本当は方向性があったほうがいいとは思っているんです。
研究ネタを書くのは時間がかかるので、月火水は音楽レッスンネタで(こんなバカで不器用な初心者でも、恥ずかしげもなく習い続ける奴がいるって事実は、多少なりとも人の役に立つかも)それ以外は多少なりとも中国社会や中国法に関するネタにしとこうか、とか検討中です。
Posted in 笛子 by , 2009年11月9日 8:30 AM コメントは受け付けていません。
「そろそろ半音の練習しましょうか」と笛子の雪先生が言いました。
そこで、わたくしに聞きました。
「ドレミファソラシドの中で、半音しか上がらないのはどことどこの間?」
ピアノとかやっていた人ならすぐにわかると思いますが、ミとファ、シとドの間に決まっていますよね。ピアノだとこの間に黒鍵はありません。
游鯉:「ミとファ、シとドです」
雪先生:「そうですね、では、ドの♯は何の♭?」
游鯉:「レの♭です」
雪先生:「よくできましたね。」
雪先生:「じゃあ、ファの♭は何でしょうね?」
游鯉:「ミの♯?」
雪先生:「……」
游鯉:「???」
雪先生:「よく考えてから、答えなさい(–;)」
ファの♭はミに決まっていますね。
ミの♯はファ。
理屈は分かっているのですが…頭にピアノの鍵盤を思い浮かべないと信じられないようなバカなことを口走るわたくし。
「さっきまで、正解だったのにどうしてそうなるかな…」と頭を抱える雪先生。
雪先生は、超おバカな学生を北京に残し、来週から1カ月ほど、全国演奏ツアーに出かけてしまうのでありました…
Posted in 笛子 by , 2009年10月18日 3:26 PM コメントは受け付けていません。
答:朝起きるとそこに笛があるから。
さて、先週の土曜日、わたくしは笛子の雪ちゃん先生に「長期休暇」を願い出ました。
金曜日の夜、自宅で練習中にお先真っ暗のような気がして、そもそも体力のないわたくしに管楽器は無理だったんじゃないかという疑問がふつふつとわいてきて、信じられないくらいおいおい泣いてしまいました。
果たして趣味なのにこんなに悲観して情緒不安定になる必要があるのか…!?
そもそも何で吹いているんでしょうね。
単純に楽しいから、だったのだけど。
ちょっと吹けるようになると欲が出てくる。
数年先には、誰か、例えばピアノか琴、あるいは琵琶とかと一緒に合奏したいよ。
そうするとですね、こんな音とリズムでいいわけないだろうという現実と向き合わないといけません。
音楽教室の事務の先生(とはいえ、たいていの楽器はど素人並みにできます)にも、「そんなに気にしなくても、数か月で、あれだけ音が出りゃ十分よ、普通、まともに音が出ないわよ」って慰められても、自分で自分の音に耐えきれないといいますか。
他の初心者の音を聴いたことがないので理想が高すぎっていうのもあるのかもしれません。
ある意味、上手い人の音しか身近で聴いたことがないので…
だいたい、学生時代にブラスバンド部にいましたって人なら、中年になってから管楽器を押し入れから出してきたってどうにかなるだろうけど、わたくしみたいに鍵盤楽器と弦楽器しか触ったことのない人間にはものすごい冒険でしょう。
声楽とかやっているなら、まだ呼吸の基礎があるから救われるものの…
しかし、日本では楽器の売れ具合からして、フルート人口がものすごく多いそうじゃないですか。でも皆が皆、学生時代にブラバンしていたとは思えないので、おそらくど素人からはじめた人がかなりいるのではないかと推測できます。
自分で自分の音に嫌気がささないのかな?
もっとも、プロの演奏家だって、どこまでも音色を追求するといいますから、どうしたらその「嫌ンなっちゃう音」を我慢し続けられるのでしょうか。
この壁、乗り越えられるか、このまま永久にお休みしちゃうか…
しかし、基礎練は1日やらないと見事に腕(呼吸機能?)が落ちるので、長期休暇とは言ったものの、やはり気づくと毎日やっている自分がいるわけで、だったら、ちっとも休暇じゃないので、変な癖がつかないようにやはり休まず、先生に見てもらい続けるのがいいのかなと今、休暇願を撤回しようかどうか、非常に悩んでいるところです。
Posted in 笛子 by , 2009年9月7日 1:32 PM コメントは受け付けていません。
昨日の笛子のレッスンはぼろぼろでございました。
そもそも「入門レベル」にも達していない状況で止めるのもいかがなものかと思うけど昨日は本当に悲しくて別の楽器に浮気してやろうかと本気で思っておりました。
本当に腹式呼吸、できない…
低音、中音は息があまり要らないので綺麗な音が出ますが(人によっては高音より低音が綺麗に出ないようですが)高音になると途端に息が上に上がって下に行かず息をお腹で支えていられないのです。
音楽教室の事務の先生にも泣き言を言ってみたりしたんだけど、もうその楽器を触るのも嫌で仕方がないっていうんじゃなくて、ずいぶん笛が好きみたいだし、続けた方がいいんじゃない?と諭されました。
まぁ、そうだな。
笛が嫌いなら、うちのダブルベットの半分を占領している数々の笛と教則本及び楽譜は一体何?!ってことになるでしょう。
「理想高すぎ」
「考えすぎ」
とよく言われます(^^;
気晴らしにと寄った楽器屋(初めて入るところ)で、横笛に比べたらほとんど息がいらない楽器、フルスとバウーを試吹させてもらい、買わずに帰ってきました。
隣にいたおばちゃんが「あらぁ、いい音が出るのねぇ、うちの子に勉強させようかしらん」と言って帰って行ったので、ま、買わなかったけど、お店のバイトのお姉ちゃんの代わりに演奏し続けて営業のプラスになったかは分からなけど、マイナスにはなっていないだろうということで、許してほしい。
少数民族の音楽を暗譜していないので、最後の方は日本の童謡を吹いていたのだが、誰も分かるはずもなく、「何か分かんないけどいい曲ね」と周囲は納得していたのでした。
Posted in 笛子 by , 2009年8月24日 10:46 AM コメントは受け付けていません。
今朝、携帯電話の電源をONにした途端、笛子を教えてくれている雪ちゃん先生からのメールを受信した。
何何?
初めてネットニュースに取り上げられたから、見てね。
http://ent.mtvtop.com/file/hyxw/2009/07/24/16719.htm
おぉ~先生と双子のお姉ちゃんが載っているではないか。
そういえば、先生は「女子十二楽坊」みたいな音楽をやっているけど、大人数のグループで、「笛子を吹いてる子」と呼ばれるのではなく、TWINSとかSHEとかみたいに個性を活かして発展していきたいの、とかいうようなことを言ってたっけなぁ。
正直、この写真より普段の実物のほうが可愛いと思うなぁ。
短めのワンピとか着て、黒いマニキュア塗って、今時の女の子~って感じで。
その割には、早口で、レッスンそのものはすご~く厳しいんですが。
(全然、腹式呼吸ができていないと、何度お腹を押されたことか。。。)
実はここ1カ月、レッスンしてもらってないのは、先生もいろいろ忙しいんだよね、きっと。
自分も来週から半月、日本に帰ってしまうし、もしかすると、今後、レッスン見てもらえないかもしれないなぁ。
結局、こういうお仕事をしている人っていうのは、結構、不定期に忙しいのでレッスンも不定期にならざるを得ないのかな。
でも、雪ちゃん先生が自分の好きな演奏のお仕事、どんどんできるのであれば、わたくしも嬉しいなぁ。
Posted in 笛子, 音楽あれこれ by , 2009年7月30日 10:26 AM コメントは受け付けていません。
笛吹きのかばんの中身
さて、これらは何でしょう。
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答えは左から
愛用のリップクリーム「SAVEX」
(北京は乾燥しすぎです)
YAMAHAの「SLIDE GREASE」
(本来、フルート等の抜差し管等に使用するものですが、笛子の抜き差し部分が滑らない時使用します)
「阿膠(アージャオ)」
(本来、漢方薬ですが、わたくしは笛子の膜を貼るときに糊として使用します)
しかしまぁ、グリースとリップは形状が似ているので間違えそうですね。
「阿膠(アージャオ)」はチョコレートの板みたいな形状のものを適当な大きさに割ってからそのまま持ち歩き、先端に水をつけて笛の上をなぞってから、その上に膜を貼る人が多いのだと思いますが、わたくしは「阿膠(アージャオ)」の上に水を一滴落としてからその上を指でなぞって、どろどろしてきたところで、その指で笛に「阿膠(アージャオ)」をつけてから膜を貼ります。
何故そうするのかというと、わたくしの場合はその方が貼りやすいから。
前者のように貼るのが普通なのだと思っていましたが、ある楽器店の老師がかなり大きい「阿膠(アージャオ)」を何かの工具の間に挟んで机の上に固定していて、手を洗ってから、その洗った手をふかずに「阿膠(アージャオ)」をなでなでしているのを見てから、「あ、これいい」と思ったからです。ちなみに、北京はものすごく乾燥しているので、水の1滴や2滴、すぐに乾いてしまうため「べたべたしたでかい阿膠(アージャオ)をどこにしまっておくのよ」という問題はおこりません。
しかしながら、大きな「阿膠(アージャオ)」をまるで硯のようにして使うには、持ち歩きに不便ですよね。そこで、「阿膠(アージャオ)」は、少し熱を加えれば簡単に軟らかくなるものですから(そもそもこれは食べ物ですから加熱して問題はありません)、化粧クリーム等の詰め替えケースに入れて、携帯に便利なようにアレンジしました。
また、日本では水がその辺にいつもあるわけではないので、アトマイザー等で水を持ち歩かなくてはいけないようですが、北京だったら、しょっちゅう水やお湯を飲む習慣がありますから、どこにでも水があるので(あるいは水筒を持っていることも多いわけで)、アトマイザーで水を少量だけ持ち歩いているという人はいないと思います。
また、どうしても水がなかったら、自分の唾で貼っちゃう人もいるわけで。
ちなみに、膜を切り開くハサミも常時、携帯すべきなのでは?との疑問があるかもしれませんが、時間のあるときに全部、切り開いておくので、かばんに一緒に入れておく必要はありません。
しかしながら、わたくしはいつもソーイングセットを持ち歩いているので、いざとなればそのハサミを使えばいいだけですし。
(要はいちいちハサミを出すのが面倒くさい)
ちなみに、北京では女性がソーイングセットを携帯していることは稀なので、重宝がられます…いつぞやは、日本人の年配男性に「日本人の女性なら絶対に持っていると思って声をかけたんだ!」とかなり感動されました。
こんな些細なことで「大和なでしこ(?)」だと勘違いしていただけるなんて何だか申しわけないなぁ。
また、オリンピック期間中、飛行機の荷物検査が非常に厳しかった頃、ソーイングセットに入っていた小さな日本古来のにぎり鋏が検査で引っ掛かったのですが、検査員の若いお姉ちゃんは、「これ何に使うの?」って聞いてきたりして…
超一流のプロ演奏家がどうしているのか見たことありませんので、どうしているのだろうなぁと興味のあるところでもあります。
Posted in 笛子 by , 2009年6月5日 10:38 AM コメントは受け付けていません。