阿膠(アージャオ)
笛吹きのかばんの中身
さて、これらは何でしょう。
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答えは左から
愛用のリップクリーム「SAVEX」
(北京は乾燥しすぎです)
YAMAHAの「SLIDE GREASE」
(本来、フルート等の抜差し管等に使用するものですが、笛子の抜き差し部分が滑らない時使用します)
「阿膠(アージャオ)」
(本来、漢方薬ですが、わたくしは笛子の膜を貼るときに糊として使用します)
しかしまぁ、グリースとリップは形状が似ているので間違えそうですね。
「阿膠(アージャオ)」はチョコレートの板みたいな形状のものを適当な大きさに割ってからそのまま持ち歩き、先端に水をつけて笛の上をなぞってから、その上に膜を貼る人が多いのだと思いますが、わたくしは「阿膠(アージャオ)」の上に水を一滴落としてからその上を指でなぞって、どろどろしてきたところで、その指で笛に「阿膠(アージャオ)」をつけてから膜を貼ります。
何故そうするのかというと、わたくしの場合はその方が貼りやすいから。
前者のように貼るのが普通なのだと思っていましたが、ある楽器店の老師がかなり大きい「阿膠(アージャオ)」を何かの工具の間に挟んで机の上に固定していて、手を洗ってから、その洗った手をふかずに「阿膠(アージャオ)」をなでなでしているのを見てから、「あ、これいい」と思ったからです。ちなみに、北京はものすごく乾燥しているので、水の1滴や2滴、すぐに乾いてしまうため「べたべたしたでかい阿膠(アージャオ)をどこにしまっておくのよ」という問題はおこりません。
しかしながら、大きな「阿膠(アージャオ)」をまるで硯のようにして使うには、持ち歩きに不便ですよね。そこで、「阿膠(アージャオ)」は、少し熱を加えれば簡単に軟らかくなるものですから(そもそもこれは食べ物ですから加熱して問題はありません)、化粧クリーム等の詰め替えケースに入れて、携帯に便利なようにアレンジしました。
また、日本では水がその辺にいつもあるわけではないので、アトマイザー等で水を持ち歩かなくてはいけないようですが、北京だったら、しょっちゅう水やお湯を飲む習慣がありますから、どこにでも水があるので(あるいは水筒を持っていることも多いわけで)、アトマイザーで水を少量だけ持ち歩いているという人はいないと思います。
また、どうしても水がなかったら、自分の唾で貼っちゃう人もいるわけで。
ちなみに、膜を切り開くハサミも常時、携帯すべきなのでは?との疑問があるかもしれませんが、時間のあるときに全部、切り開いておくので、かばんに一緒に入れておく必要はありません。
しかしながら、わたくしはいつもソーイングセットを持ち歩いているので、いざとなればそのハサミを使えばいいだけですし。
(要はいちいちハサミを出すのが面倒くさい)
ちなみに、北京では女性がソーイングセットを携帯していることは稀なので、重宝がられます…いつぞやは、日本人の年配男性に「日本人の女性なら絶対に持っていると思って声をかけたんだ!」とかなり感動されました。
こんな些細なことで「大和なでしこ(?)」だと勘違いしていただけるなんて何だか申しわけないなぁ。
また、オリンピック期間中、飛行機の荷物検査が非常に厳しかった頃、ソーイングセットに入っていた小さな日本古来のにぎり鋏が検査で引っ掛かったのですが、検査員の若いお姉ちゃんは、「これ何に使うの?」って聞いてきたりして…
超一流のプロ演奏家がどうしているのか見たことありませんので、どうしているのだろうなぁと興味のあるところでもあります。