右脳左脳

よく、芸術などをつかさどるのは右脳みたいな話をききますが、どこまで根拠があるんでしょうかね…

こういうサイトで、http://www.nimaigai.com/pc/usausa/shindan/index.php
診断してみると、私なんてまさに右脳駆使してる人間らしいんですよ。
インプットもアウトプットも全部右脳のうう女。
私が出会った器楽の先生方の手の組み方も、左手の親指が上になる人ばかり。
この理屈からすると、インプットは右脳の人が多いわけで、理屈よりイメージで覚えちゃうんでしょうか。
統計とったことないから分かりませんが、実際、どっちが多いのでしょう。

言語に関して言えば、
確かに私は中国語とりあえず、日常生活に困らない程度に話せて、大学院で困らない程度に論文が書けますが、実を言うと文法が大の苦手で…
いわゆる語学の成績がいい人に言わせると、文法なんて単にお勉強すればできるものらしく、リスニング等は単にまじめに本読めばできるってもんでもないから、やっかいだっていう。
私は日本人には珍しく、文法スコアが悪く、リスニングのスコアがいいタイプ。
海外旅行に行っても、実は文法的に相手が何言ってるのか分かってなくても、シチュエーションで、こう言ってるんじゃねーか?と想像力だけで聴きとる(笑)

うさうさ漫画http://www.nimaigai.com/pc/usausa/shinso/index.php
見ると、ほんと、結構自分に当てはまってて、こわいかも(^^;

二胡LESSON75

快弓ですが…

まぁ、なんとなく様になってきたそうで、このままがんばりましょ~ということです。

やはり内弦は外弦よりも音質悪いので、出来る限り外弦を弾く時みたいにリラックス~ということです。
で、快弓しながら、換弦する場合、
なんだかんだ、弓を換える瞬間、タイムロスするわけで、そのタイムロスを目立たなくするように、できるだけ音符の長さが均一になるように、がんばりましょ~ということです。

はぁ…先は長いなぁ…

課題曲「燭影揺紅」
前より良くなってるよ、と褒めていただきました。
が、相変わらず、尾声の手前の慢板の部分(123532123…という遅いメロディが続く部分)ですが、突然、リズムが乱れてしまうのです。
いつもいつもナナ先生に指摘されて、そのたび、直すのだけど、最初から最後まで通しで弾く場合、そこに来ると八分の12拍子だったはずなのに、八分の16拍子に近くなってるんですよね(^^;をい
「注意すればちゃんと直るのだから、これはもう単なる自己暗示みたいなもので、ここに来るとそうなる~みたいにすり込まれちゃってるのかな~」とナナ先生。
一小節前から弾いて、ちゃんと弾けたら、二小節前から弾いて、できたら、三小節前から~とつなげていって、最後に最初から弾いてみて、リズム狂わないかチェックするという方法を試してみるようにすすめられました。

はぁ…来週もまた、この曲です(^^;
この曲、卒業したいよう~

【余談】
ところで、大学は今、試験期間です。
先週、器楽関係のほとんどの試験は終わったみたいですが、今週も一部の専攻の試験が少しだけ残っています。
だいたい、皆、どこのレッスン室借りて練習するのか、好きなレッスン室っていうのはだいたい決まっているので、周囲はだいたい同じ顔ぶれということになる。
そうすると、他人が毎日弾いている曲を覚えちゃうんですよね~
「XXちゃん、いつもそこで間違える」とか知ってたりする。
自分の曲はすぐ空白になるくせにねぇ…

うちにはピアノ科なんていう専攻はないので、ピアノは作曲あるいは音楽教育専攻の子が弾いているらしいのですが、
いつもショパンのエチュードを弾いている女の子、いつも「エリーゼのために」を弾いてる男の子、いつも久石譲を弾いている男の子、多分、学科の試験には関係ないんだろうけど、すごく好きなんだろうね、それが。
そういえば、久石さん、好きな子本当に多いよなぁ…
ちなみに、私もたまに二胡で「君をのせて」とか遊び弾くけど(^^;

テンポの話

今回は、テンポって、あるようでないような、そういう話です。

昔は、譜面には四分音符=120とか、書いてあるのが普通だと思っていました。
まぁ、具体的なメトロノームの数字が書いてなくても、アレグロとか、アンダンテとか、言葉で遅めなのか速めなのか判断がついて、曲を知らなくても大体そういう範囲内で弾くものだと思ってました。

しかし…世の中にはもっと自由に解釈してもいい場合がある???

例えば、私の三味線の譜面、まったくテンポに関する記述なし。
知らない曲だとどれくらいのテンポか分かりゃしない。
もっともCDがついているので、それを手掛かりにすればいいのだけど、それはあくまで一例であって、実際にはいろいろなテンポで演奏されているらしい。

私が今、二胡で弾いている曲は「燭影揺紅」だけど、出だしはかなり自由なので、人によってほんといろいろ。
どーすりゃ、いいんだい、と素人は思う(^^;
ま、最初は自分の好きな演奏家の真似でもしてみろや、ってことでしょうね。

私の三弦の課題曲、全体を某大御所は3分30秒で弾き、某大先生は4分30秒でお弾きになる。
大先生の間でも1分の開きがある…
で、私が弾くと5分もかかる。
もちろん、もともと超絶技巧を必要とするような曲じゃないので、素人でもいくらでも速く弾けるのだけど、私の先生が私にこれをかなりスローに弾かせているのには訳があって、
「お前は技術で勝負できないから、せめて表現で人をひきつけられるように、間を伸ばして弾かせている」
ということだったりします。
ううむ、確かに、大御所先生は速く弾いても余韻が残っているし、その短い時間内でも内面が出てきているのでしょう。
私が3分30秒で弾いたら「平凡すぎてお話にならない」そうです(^^;

そういえば、のだめでも、ショパンのピアノコンチェルト1番を「遅っ…」とビックリされるような弾き方してますけど、ちゃんとオケと調和がとれれば、お客さん感動しちゃうんですよね…

テンポ~
っていったい、何なのでしょうね~

芸術感染力

日本語で「感染」といえば、
「何らかの原因で微生物の一部または新たに外界からの微生物が、宿主(しゅくしゅ)となる生物にその対象となる微生物が本来はいないはずの部位に侵入・定着した状態をいう。生態学的には寄生の形のひとつである。」
(参考:ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%9F%93)

中国語の「感染」には、日本語と同じ意味も当然あるのですが、もうひとつ、意味があります。
「影響力」とでも「感化」とでも訳せばいいのでしょうか。

以前、于紅梅先生の二胡コンサートを聴きに行って、
「甘い匂いが漂ってたような気がする」とナナ先生に言ったら
「感染しちゃったのね」と言われました。
耳で聴くはずの音楽に匂いが漂うという経験をしたのは、この時が初めてでした。
曲の内容が美少女だったからなのか…お年頃の女の子の甘ったるい匂いを感じちゃったんですよね。
(別に会場で誰かがお菓子食べてたわけじゃないよ(^^;)

そして、器楽のレッスン中にもたまに言われます。
例えば、先日、三弦のレッスン中に、本来、ず~っと余韻が続かなければならない音なのに、私の弾きが弱かったせいで音が途中で消えてなくなっちゃったんですよね。
そしたら、先生一言、
「実際には音が消えてなくなっていても、弾き手の心に音が流れていれば、聴衆も感染されて聴こえるものだ」
ひょえ~~~
それはずごいですね(^^;
聴こえない筈の音が聴こえるって、怪奇現象???

そもそも、「音楽を感じる」ってどういうことなんでしょうね。
もちろん作曲家や弾き手のイメージがそのまま聴衆に伝わるはずもなく、何の先入観も与えずに単純に音楽だけ聴いてもらった場合、
受けて手は多種多様なイメージを持つ筈です。
文化的な背景の違いからイメージが異なることもあるでしょうね。
楽しそうな、とか、哀しそうな、とかいうのは世界各国、割と共通点が多いのかもしれませんが、例えば低音男性の声を聴いて、欧州人は「神々しい」とか感じるところで、中国人は「悪人が出てきたか」とかいうイメージになると聞いたことがあります。

結局、音楽って音になった瞬間から、好き勝手に独り歩きしちゃうわけだけど、
ある種の才能を持った人が音楽を奏でると、聴衆に寄生しちゃう…

本来、ない筈の音が聴こえて、本来ない筈のものが見えたりする。
音楽ってほんと、抽象的で難しいですね。

二胡LESSON74

快弓の練習ですが、やっぱり内弦で外弦と同じような速度、音色でつっぱしるのは難しいですねぇ…つーか出来てない。

手首、前腕、後腕、肩の力を抜く。
「機械に例えるとそれぞれの関節にちゃんと潤滑油がめぐっているように」というのがナナ先生のアドバイス。
ちなみに、私の快弓の評価は下記の通り。
「う~ん、音自体はそれなりに速く安定してきてるから、これがもし商品だったら、店に出して売りに出しても構わないでしょ、っていうだけで、高い値は絶対につけられない、ま、試しに置いておこっか、みたいな???」

ちなみに、ナナ先生の生徒さんや、ナナ先生がこれまで見てきた人たちの快弓はほんと多種多様だそうで、中にはもっと不自由そうなフォームで弾く人もプロでもいるらしい。もちろん、そんなんでも速ければ、曲の中でそれなりに使い物になるけど、持久力が多分ないでしょうね、とのこと。
だから、習い始めの頃にできるだけ負担がかからないようなフォームでちゃんと習慣にしておけば、後が楽と言うことらしい。
ナナ先生の経験によると、音大附属中学に入ったばかりの頃、とある演奏会で速度200くらいの速弓が出てくる曲だったのだけど、ナナ先生以外、誰もその速度で出来なかったのだそうな。
ナナ先生が言うには、運動神経の問題じゃなくて、ナナ先生の先生がわりと教授方法を熱心に研究されている人で、5歳から大学入学までずっとその先生に教わってきたから、よい練習方法が習慣になっているのでしょうとのこと。
他の同級生はきっと、方法論をちゃんと教えてもらわなかったか、あるいは教えてもらってたとしても、実践してこなかったのだろうということらしいです。
それが、中年女子でも可能なのかどうかわかりませんが、先生に言われたことは気にして練習に励みたいと思います。
今の私の状態では、快弓だけやって見せることは出来ても、実際に曲の中で使いこなせないでしょうって言われました。
確かに…
左手と一緒だと、先ほどまであれほどスムーズに速く動いた弓も見事に崩壊…

課題曲「燭影揺紅」は相変わらず、クリアできず。
「ま、いろいろ問題点はあるんだけど、今これ言っちゃうと、あなた、また撃沈しちゃうから、もう少し経ったら言う」とのこと。
ははは~気になるなぁ…
いっぱいダメなところあるんだろうな。本人が気づいているだけでも結構あるんだから。
一番まずいのは、これは三弦の師匠にも言われていることなのだけど
「音程とかリズムとか狂っても、ビックリして「やば」という顔をしないの、何食わぬ顔して誤魔化しましょうね。誤魔化し方、もっと勉強しようね~」
でも、誤魔化すだけの力量がないんですぅと言ったら
「あなたの技術レベルでも十分に誤魔化せると思う、やってみようとしてないだけ」
とたしなめられました。

へへへ、特に音程狂うと、びくぅって出ちゃうんですよ、もろ。
つまり、そのまま、しらっばっくれ誤魔化していれば、音程の狂いに気付かなかったであろう聴衆にも、「あ、もしかして、今何か間違えたの?」っていうことがもろ分かりになるというやつです。
音程のずれ自体は大したズレではないのに、そういうアクションが出てしまうと、そもそも大したことないミスが大ミスになってしまう、そういうことですね。

要はやっぱり自分に自信持ってないと弾けないんですよねぇ…
そもそも音楽というものはかなり抽象的なものなので、絶対的な正解や間違いがあるはずもなく(根本的なミスは除くけど)、
Aさんの演奏が好きな人が100人いる、Bさんの演奏が好きな人が10人いる、Cさんの演奏がいいって言う人が一人いる、それだけの差。
少なくとも自分のファンは一人は絶対にいる(自分ね)。
私にはそれすらない…(^^;

もう、この際、多重人格を自分で作り出してみようかなと思っています。
二胡弾きの游鯉1号は、ものすごく臆病で、理屈っぽいわけですが、それとは別の評論家である游鯉2号をでっちあげて、下手くそな游鯉1号は自分とは関係ない人だと思いたい。
でもそれだと、二胡弾き游鯉1号は游鯉2号にいつも苛められて可哀そうだから、もう一つ、二胡弾き游鯉1号の熱狂的なファン游鯉3号も必要だな。
何やってんだか…

夏ですね

日本は梅雨だと思いますが、ここはもう暑い夏です。
レッスン室はクーラーがあるので涼しいですが、寮は扇風機しかないんで皆、ドア開けっぱなして風邪通り良くしてます。

ところで、試験前時期なので、レッスン室借りる学生が多いです。
そして、使用マナーが悪い子もいたりするので、宿直室の前に警告の張り紙が出されました。
しかし、いかにも中国らしい規則違反なのですよねぇ。

Aさんの場合、借りた後、練習するのでもなく、どこかにいなくなっちゃって、長時間帰ってこなかったため、他の子の使用を妨げた。
(長い時間留守にする場合、宿直室に鍵返すか、同級生に鍵預けりゃよかったのに)

Bさんの場合、自分では練習せずに、他大学の学生にピアノを使用させた。
(よく、問題になるのは学外者を入れたってパターン。私も子どもの頃、家にピアノなかったので、外でありとあらゆる場所にある本物のピアノ触ってたなぁ。分かるよ、その気持ち。でもBさん、お友達に使用させてあげるなら、自分がついててあげなくっちゃ…そしたら、うちの大学の別の学科の子がたまたま自分に用事があってここまで来ただけだとか何とか言って誤魔化す手もあったろうに…)

Cさんの場合、レッスン室で他の大勢の学生と煙草吸ってた。
(ははは…これ、先生たちだってたまにやってるんだよね。だからシメシがつかないことなのだけど。何で見せしめになっちゃたかは、多分、吸い殻大量にそのまま散らかしてほったらかしたんじゃないかなぁ。でも部屋の中に楽器あるんだよ、やめてほしいなぁ)

Dさんの場合、部屋でスイカ食べた。
確かに部屋でモノを食べちゃいけないことになっているけど、厳格に守っている子なんていやしない(先生だってそうだ~)
厳格に守ってたら、晩御飯食べる暇ないもの(誰だって時間ぎりぎりまで練習したいじゃんか)。
これも、こそっと食べりゃいいものを、中国の方は、食べ散らかしたんだろうな(種とか皮とか)
よくホテルや旅館の前に「スイカ持ち込み厳禁」という張り紙があったりするけど(本当によく注意書きがある)、分かるなぁ、ホテル側の気持ち。

そして彼らはよ~く反省して始末書書いて、学科の先生の許可が出たら、再度、部屋を借りられるようになるらしい。

二胡LESSON73

やっと、ナナ先生の前で「燭影揺紅」を弾ききることができました。
もちろん、まったくあがらないということはなく、多少、テンション上がって、結構、音程とリズム狂いました…
多少、アガリを克服できたのは、「こんなんじゃ、レッスン代、どんどん無駄になる」という貧乏学生根性のおかげか???

ナナ先生いわく
「これが、5年目の生徒だったら、音程やリズムやらを逐一あげて注意するところだけど、あなたの学習年数考慮したら、まぁまぁなんじゃないのぉ、次はもっとこなれた演奏になるように努力してきてね」

はい…ほんと、人には聴かせられませんわ(^^;
って、毎日、大学の人たちには廊下で聴こえてるんだろうけど…

「それから、自分で音程狂ってるって自覚出来ている場所があるなら、急いで手を動かして直す癖つけなさい~私達や大先生だってそうしてるんだから、これは二胡弾きにとって絶対マスターすべき小技!」
とも言われました。
でも…そんなに早く直せないですぅ、直す間もなく次の音符がもう来ちゃう。

そして、帰り際、もう一言
「思うに、あなた、だんだん、音程が高くなりがちってことは、もしかして千斤の位置、低すぎなんじゃない?もしかしてあなたにとって二胡の棹は短すぎるのかしらね~(笑)」
ええ、確かにおっしゃる通り、私の手の大きさと腕の長さからしたら、二胡の棹は短いです。
普段、大三弦弾いてますから、その他の楽器の長さや重さはおもちゃみたいな感じです(^^;
千斤の位置は、よく腕を立てて小指の第二関節の位置くらいがいいとか言いますが、それより低めに設定してあります。
本当にちまたで言われているようにあわせると、私の千斤の位置はとぉっても高くなるので、テンションがかかりすぎて皮に悪くないかなと思い、ワザと下にしていました(それでも、普通の女子より高い位置にあります…)
ううむ、この際、もっと上げてみよっか。

余談ですが「すり減る…」

二胡のテンペンは弓を動かすことで皮がすれてしまわないように保護しているわけで、すり減ってくれば自分で、あるいはお店で取り換えたりするものなのですよね、多分。
しかしながら、こういう皮に接触しているものを取り換えると、あれぇ、何か音変わったかも、ということがあるらしく(私は経験ないから分かんないけど)、ナナ先生はそこに絆創膏みたいなもの(あまりべとべとしないものがよい)を貼っておられます。
で、擦り切れてきたらそれを貼り替えるだけで、テンペンそのものはいじらないのだそうです。
いい音出す二胡というものは、様々な部品の集まりで、それで全体のバランスがとれているのだから、何かしらの部品だけいじるのは、したくない、そういうことらしいです。

私にもそうしときなさいと薦められたので、私は医療用のテープ(?)を貼っていましたが、どうも擦り切れてくるとべたべたしたものが弓の竹にくっついてきて、運弓に支障が…
そこで、思いついたのが、津軽三味線の撥皮シール(撥が皮に当たる部分を保護するシールで、定期的に張り替えますが、自分で簡単に貼れます)を細く切って貼ったらどうだろうと…
おっ、いけるじゃん!
うふふ、別に弓が変にひっかかかるとか、すべるとか、そういう感じがない。
よい発見したかも。

ところで、朝から晩までいろんな楽器を弾き続けると、指が痛い。
特に左手人差し指の爪が割れる…三味線弾きなら当然経験あると思う…
そういえば、姉弟子のSちゃんは副科で琵琶をとっているけど、何か指の皮がむけちゃった~と見せてくれたっけな。
私らの指の皮は相当厚いけれど、それでも練習しすぎると、爪の方まで裂けてしまうこともあったりして、そんなときは
瞬間接着剤、だったりする…
これは日本でも中国でも皆使った経験があるみたい。
わはは…でも液状の瞬間接着剤はうまく乾かすのが難しいし、垂れてくるし、関係ない皮膚にまでくっついて、そこがつるつるして、演奏に支障をきたすので、私はゼリー状の瞬間接着剤が好き(^^;
ちょっと乾くのに時間かかるけど、それで、弦で削り取られてしまった爪の穴埋めをしたりする。

じゃあ、つけ爪でもしたらいいじゃん、っていう案もあるかもしれないけど、それだと棹の方が削れてしまって、修理で余計に高くつくと思う(^^;
適度に爪が削れて、適度に糸が切れた方が楽器のためにはいいってわけなんだけど。

さて、本来今日、二胡のレッスンだったのだけど、ナナ先生からメールが入ってきて
「ごめん、今、北京にいないの、明日の同じ時間にレッスンするので、どう?」
ということになりました。
つくづく、不思議なのは、中国ではスケジュールが急に変更になったりすること。
ナナ先生自身もコントロールできないんでどうしようもないんだけど(ナナ先生の雇主あるいは大先生が突然、午後からリハするから、今から来いとか言うのだから、下っ端はどうしようもない)
私の大学のレッスンでも、「お前の講義時間帯に急に会議入ったから、その日レッスンできないけど、今だったら何とかなるから、今からおいで」とか先生急に言うからなぁ。
もちろん、こっちは何が何でも必死で行くから、その日の予定をキャンセルするわけだけど(笑)
どうして行き当たりばったりで、みんな動くのかなぁ。
まぁ、私はこの現象にもう慣れているけど、日本では普通あり得ない…
中国に来て間もない人たちは、神経すり減るかもなぁ…

二胡LESSON72

今日は、はっきりって、レッスン代をどぶに捨ててしまったような気がする…

やはり、ちゃんとした楽曲(今の課題曲は燭影揺紅)になると、あがりまくって人前(先生を含む)で弾けないの…
しかも、曲が進行するにつれ、自分の音に嫌気がさすというか、もう胸がむかむかしてきて、眉間にしわが寄ってきて、「あ~もうイヤっ」っていう気分がもろ表面化して、そんなもん聞かされる方はたまらんよな…ごめんなさい、ナナ先生。

一人で練習しているときは、練習そのものに集中しているから、音程狂おうが、音色が自分の思い通りになって無かろうが、それはそれで、次に直そうと前向きになれるので、そこまで胸はむかむかしませんが…
それでも自分の音が好きになれないというか、これはもう、はっきり言っちゃって自分が嫌い、肯定できないという、演奏以前の心理学の問題ですね。
子どものころ人に肯定してもらえなかったからって、大人の今の自分が自分を肯定してあげなきゃどうすんのってことですが、難しいですね。

そもそも、普段聞いている先生方のCDは、演奏者のレベルが自分とは違いすぎるので同じ土俵で比べようとしちゃいけない(当たり前なのにね~)。
ぶっちゃけ、CDの場合はいろいろ修正が入ってたりもするから、先生方がライブで一度もミスしたことがないということは本来あり得ないのですが…

そんなわけで、帰って来てから「ステージであがらない方法」というものを検索してしまいました。
「練習不足」っていう回答もありますが…
本来、90%できるところを、人前では10%しかできなくなっちゃうんです。
汗かいて、左手滑らなくなってくるし…
もっとも、本番は上がって当たり前だから、普段から120%にしておいて、本番では100%出すっていうのが、本来のあり方なのかもしれませんが。

検索してみたら、こういう対処方法もありました。
「スポーツ選手のように、毎回同じ動作をすることによって集中力を高めたり、ほどの良い緊張感に高めるなど、音楽の演奏家でも同じようにルーティンを行ってから弾き始める人もいますので、これらをうまく取り入れてみるのもいいでしょう。」
確かに、癖で毎回、同じ動作してから舞台に立つ先生というのはいらっしゃいますね…
ステージで必ず左足から一歩前に出て、また下がって立ち位置を決めて、笛を構える某先生。。。
別に調弦狂ってないのに、糸巻きに触れるフリをする某先生。。。
着物の袖の端をちょっと引っ張る某先生。。。
う~む、何かいい手はないものか???

ナナ先生には、「いくら自分の音が嫌いでも、『ひどい音』って自分で言うのはやめなさいね」、「どんなに思い通りにならなかろうと、弾いているのは自分以外の何物でもないんだから、それはそれで素直に受け入れるしかないんだよ」とたしなめられました。

前にも言ったような気がしますが、これが演劇だと全然、どうってことないんです。
多少、あがりますけど、だからってセリフが飛ぶとか、例え、セリフが飛ぼうが忘れようが、とっさに誤魔化すことはできちゃったりします。
自己分析するに、演劇は舞台上で別の誰かを演じているわけですから、あまり好い表現ができてなくても、なんとなく、舞台上の私が演じている誰かが恥をかいただけで、舞台下の私の人格が疑われるという恐怖感がないのかな。
これも変な話だなぁ。下手な演技すれば、それは本来的に自分の練習不足とか、研究不足なのになぁ…

人前で弾く時だけ、自分でない誰かになりきってしまおうか?
誰に?
作曲者ですか、やっぱり?
明日から、劉天華を演じますか?
いいかもしんない。

二胡LESSON71

お互いの都合が合わずに、2週間ぶりのレッスンとなりました。

長弓は退化したと言われました(;_;)
なんでぇ?
毎日練習してるのになぁ。前より練習時間長いのになぁ。
多分、練習時間の問題ではなく、自分のなかの基準の問題で、自分に対して甘くなっているのか、練習時間が長くとれるようになった分、ぼ~っと弾いていてそのうちに感覚がマヒしちゃってんでしょうね、ということらしいです。

課題曲、劉天華の「蝋影揺紅」
ちゃんと、練習したんだよ~なのに、なのに、どうしてここまで緊張しちゃうのっていうくらい恐怖で舞い上がってボロボロ。
大昔のピアノの試験思い出しました。
教室のオトモダチは皆楽勝で合格しているし、先生も私に大丈夫って言っていたにもかかわらず、二回も落ちたんだっけ(以降、二度と試験は受けなかったし発表会にも出たことない)
まずいよな~
このアガリ症。

二回目は先生が一緒に弾いてくれたため、さほどひどくはなかったけど、先生の音と自分の音が合っているかどうか気にしているんだよね。
先生いわく「十分、音程合ってるから音程気にしなくていいよ…って私、普通は生徒に絶対にこんなこと言わないけど、あなたは特別気にし過ぎるからなぁ(笑)」
ははは…

今度は暗譜してきてねと言われましたが、実際、もう何百回も弾いてるんで、本当に暗譜してるんですってば…
二胡を弾かない状態でなら、ちゃんと歌えるんですよ~
でも実際に弾くと忘れるんです…つーか、劉天華は似たような旋律が多くて、実際に弾いているうちに途中でぶっ飛びやすいので、楽譜見ざるを得ない。
歳のせいなんでしょうかね?と悪態ついてみたら、
ナナ先生曰く「あちこちのコンクールで、いまだに劉天華が絶対に課題曲に入ってるっていうのも、実際、暗譜しずらいからなんだよね。だんだん、どこ弾いてるのか、何弾いてるのか分かんなくなるから、ちゃんと弾けるってこと自体、すごいわけで(笑)」
え?ナナ先生みたいに若くても、緊張すれば、劉天華は忘れやすいのか???

ところで、出だしのオクターブ飛ぶミミ~ですが、あれ、緊張しますよね。
私はどうも低めになる傾向がある(十回弾けば、五回はBフラットに限りなく近い音になっている)ので、ナナ先生のアドバイスは、もう、人差し指を離すのを送らせて、薬指もそのまますべらせちゃって、多少、滑音がかった音で入ったら楽だよということです。
確かに、低い音から、音が合っていると思う定位置まで芸術的にちょっとだけ滑ってしまうのであれば、変じゃないですわな(ビブラートの範疇と言えなくもない)

余談…
レッスンが終わって二胡をしまおうと横を見たら、さっきまで騒いでいたワンちゃんが寝てて胸を「ぴくぴく」させているではありませんか。
ビックリしてナナ先生の方を見たら
「ああ、この子病気なの、でも、もう治ってるんだけど、神経的な後遺症で、そうなってるだけだそうだから心配ないよ」とのこと。
私はてっきり、私のひどい音に刺激を受けて、苦しんでいるのかと…(^^;
だって、ワンちゃんの耳ってよく聴こえるんでしょ?

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