二胡LESSON72
今日は、はっきりって、レッスン代をどぶに捨ててしまったような気がする…
やはり、ちゃんとした楽曲(今の課題曲は燭影揺紅)になると、あがりまくって人前(先生を含む)で弾けないの…
しかも、曲が進行するにつれ、自分の音に嫌気がさすというか、もう胸がむかむかしてきて、眉間にしわが寄ってきて、「あ~もうイヤっ」っていう気分がもろ表面化して、そんなもん聞かされる方はたまらんよな…ごめんなさい、ナナ先生。
一人で練習しているときは、練習そのものに集中しているから、音程狂おうが、音色が自分の思い通りになって無かろうが、それはそれで、次に直そうと前向きになれるので、そこまで胸はむかむかしませんが…
それでも自分の音が好きになれないというか、これはもう、はっきり言っちゃって自分が嫌い、肯定できないという、演奏以前の心理学の問題ですね。
子どものころ人に肯定してもらえなかったからって、大人の今の自分が自分を肯定してあげなきゃどうすんのってことですが、難しいですね。
そもそも、普段聞いている先生方のCDは、演奏者のレベルが自分とは違いすぎるので同じ土俵で比べようとしちゃいけない(当たり前なのにね~)。
ぶっちゃけ、CDの場合はいろいろ修正が入ってたりもするから、先生方がライブで一度もミスしたことがないということは本来あり得ないのですが…
そんなわけで、帰って来てから「ステージであがらない方法」というものを検索してしまいました。
「練習不足」っていう回答もありますが…
本来、90%できるところを、人前では10%しかできなくなっちゃうんです。
汗かいて、左手滑らなくなってくるし…
もっとも、本番は上がって当たり前だから、普段から120%にしておいて、本番では100%出すっていうのが、本来のあり方なのかもしれませんが。
検索してみたら、こういう対処方法もありました。
「スポーツ選手のように、毎回同じ動作をすることによって集中力を高めたり、ほどの良い緊張感に高めるなど、音楽の演奏家でも同じようにルーティンを行ってから弾き始める人もいますので、これらをうまく取り入れてみるのもいいでしょう。」
確かに、癖で毎回、同じ動作してから舞台に立つ先生というのはいらっしゃいますね…
ステージで必ず左足から一歩前に出て、また下がって立ち位置を決めて、笛を構える某先生。。。
別に調弦狂ってないのに、糸巻きに触れるフリをする某先生。。。
着物の袖の端をちょっと引っ張る某先生。。。
う~む、何かいい手はないものか???
ナナ先生には、「いくら自分の音が嫌いでも、『ひどい音』って自分で言うのはやめなさいね」、「どんなに思い通りにならなかろうと、弾いているのは自分以外の何物でもないんだから、それはそれで素直に受け入れるしかないんだよ」とたしなめられました。
前にも言ったような気がしますが、これが演劇だと全然、どうってことないんです。
多少、あがりますけど、だからってセリフが飛ぶとか、例え、セリフが飛ぼうが忘れようが、とっさに誤魔化すことはできちゃったりします。
自己分析するに、演劇は舞台上で別の誰かを演じているわけですから、あまり好い表現ができてなくても、なんとなく、舞台上の私が演じている誰かが恥をかいただけで、舞台下の私の人格が疑われるという恐怖感がないのかな。
これも変な話だなぁ。下手な演技すれば、それは本来的に自分の練習不足とか、研究不足なのになぁ…
人前で弾く時だけ、自分でない誰かになりきってしまおうか?
誰に?
作曲者ですか、やっぱり?
明日から、劉天華を演じますか?
いいかもしんない。