余談ですが「すり減る…」

二胡のテンペンは弓を動かすことで皮がすれてしまわないように保護しているわけで、すり減ってくれば自分で、あるいはお店で取り換えたりするものなのですよね、多分。
しかしながら、こういう皮に接触しているものを取り換えると、あれぇ、何か音変わったかも、ということがあるらしく(私は経験ないから分かんないけど)、ナナ先生はそこに絆創膏みたいなもの(あまりべとべとしないものがよい)を貼っておられます。
で、擦り切れてきたらそれを貼り替えるだけで、テンペンそのものはいじらないのだそうです。
いい音出す二胡というものは、様々な部品の集まりで、それで全体のバランスがとれているのだから、何かしらの部品だけいじるのは、したくない、そういうことらしいです。

私にもそうしときなさいと薦められたので、私は医療用のテープ(?)を貼っていましたが、どうも擦り切れてくるとべたべたしたものが弓の竹にくっついてきて、運弓に支障が…
そこで、思いついたのが、津軽三味線の撥皮シール(撥が皮に当たる部分を保護するシールで、定期的に張り替えますが、自分で簡単に貼れます)を細く切って貼ったらどうだろうと…
おっ、いけるじゃん!
うふふ、別に弓が変にひっかかかるとか、すべるとか、そういう感じがない。
よい発見したかも。

ところで、朝から晩までいろんな楽器を弾き続けると、指が痛い。
特に左手人差し指の爪が割れる…三味線弾きなら当然経験あると思う…
そういえば、姉弟子のSちゃんは副科で琵琶をとっているけど、何か指の皮がむけちゃった~と見せてくれたっけな。
私らの指の皮は相当厚いけれど、それでも練習しすぎると、爪の方まで裂けてしまうこともあったりして、そんなときは
瞬間接着剤、だったりする…
これは日本でも中国でも皆使った経験があるみたい。
わはは…でも液状の瞬間接着剤はうまく乾かすのが難しいし、垂れてくるし、関係ない皮膚にまでくっついて、そこがつるつるして、演奏に支障をきたすので、私はゼリー状の瞬間接着剤が好き(^^;
ちょっと乾くのに時間かかるけど、それで、弦で削り取られてしまった爪の穴埋めをしたりする。

じゃあ、つけ爪でもしたらいいじゃん、っていう案もあるかもしれないけど、それだと棹の方が削れてしまって、修理で余計に高くつくと思う(^^;
適度に爪が削れて、適度に糸が切れた方が楽器のためにはいいってわけなんだけど。

さて、本来今日、二胡のレッスンだったのだけど、ナナ先生からメールが入ってきて
「ごめん、今、北京にいないの、明日の同じ時間にレッスンするので、どう?」
ということになりました。
つくづく、不思議なのは、中国ではスケジュールが急に変更になったりすること。
ナナ先生自身もコントロールできないんでどうしようもないんだけど(ナナ先生の雇主あるいは大先生が突然、午後からリハするから、今から来いとか言うのだから、下っ端はどうしようもない)
私の大学のレッスンでも、「お前の講義時間帯に急に会議入ったから、その日レッスンできないけど、今だったら何とかなるから、今からおいで」とか先生急に言うからなぁ。
もちろん、こっちは何が何でも必死で行くから、その日の予定をキャンセルするわけだけど(笑)
どうして行き当たりばったりで、みんな動くのかなぁ。
まぁ、私はこの現象にもう慣れているけど、日本では普通あり得ない…
中国に来て間もない人たちは、神経すり減るかもなぁ…

2 Responses to “余談ですが「すり減る…」”

  1. くるみ より:

    受験生やなんかは急にレッスン入ったりしますね。
    その場合 当然学校は休みます。
    なので、学校の先生の覚えが目出度くない、と。(^_^;)

    三味線の撥皮シールっていうのがデンペンに合うんですね。
    皮に貼るものだから糊も工夫されてるんでしょうね。

    デンペンにテープを貼るのは弓が滑るから、と聞かされてました。
    私は自分でデンペンを貼り換えます、アロンアルファプロで。

    2か月前に先生が蘇州から担いでこられた二胡を買いましたが、
    それのデンペンに貼ってあった保護用テープは剥がしても全然ベタつきませんでした。
    専用じゃないのでしょうけど、あちらには丁度良い粘度のテープがあるようです。

  2. 游鯉 より:

    くるみさん、こんにちは~

    蘇州から先生が担いできた二胡…なんか良さそうですね~
    私の今の二胡も蘇州生まれです。
    買ってから何カ月経ったんだろ…

    本日、ナナ先生に
    「その二胡はもっと成長する余地があるから、がんばって毎日練習していい音出るように育てなさいね~」と言われました。

    お互い、マイ二胡がうまく育つといいですよね!

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