二胡LESSON74

快弓の練習ですが、やっぱり内弦で外弦と同じような速度、音色でつっぱしるのは難しいですねぇ…つーか出来てない。

手首、前腕、後腕、肩の力を抜く。
「機械に例えるとそれぞれの関節にちゃんと潤滑油がめぐっているように」というのがナナ先生のアドバイス。
ちなみに、私の快弓の評価は下記の通り。
「う~ん、音自体はそれなりに速く安定してきてるから、これがもし商品だったら、店に出して売りに出しても構わないでしょ、っていうだけで、高い値は絶対につけられない、ま、試しに置いておこっか、みたいな???」

ちなみに、ナナ先生の生徒さんや、ナナ先生がこれまで見てきた人たちの快弓はほんと多種多様だそうで、中にはもっと不自由そうなフォームで弾く人もプロでもいるらしい。もちろん、そんなんでも速ければ、曲の中でそれなりに使い物になるけど、持久力が多分ないでしょうね、とのこと。
だから、習い始めの頃にできるだけ負担がかからないようなフォームでちゃんと習慣にしておけば、後が楽と言うことらしい。
ナナ先生の経験によると、音大附属中学に入ったばかりの頃、とある演奏会で速度200くらいの速弓が出てくる曲だったのだけど、ナナ先生以外、誰もその速度で出来なかったのだそうな。
ナナ先生が言うには、運動神経の問題じゃなくて、ナナ先生の先生がわりと教授方法を熱心に研究されている人で、5歳から大学入学までずっとその先生に教わってきたから、よい練習方法が習慣になっているのでしょうとのこと。
他の同級生はきっと、方法論をちゃんと教えてもらわなかったか、あるいは教えてもらってたとしても、実践してこなかったのだろうということらしいです。
それが、中年女子でも可能なのかどうかわかりませんが、先生に言われたことは気にして練習に励みたいと思います。
今の私の状態では、快弓だけやって見せることは出来ても、実際に曲の中で使いこなせないでしょうって言われました。
確かに…
左手と一緒だと、先ほどまであれほどスムーズに速く動いた弓も見事に崩壊…

課題曲「燭影揺紅」は相変わらず、クリアできず。
「ま、いろいろ問題点はあるんだけど、今これ言っちゃうと、あなた、また撃沈しちゃうから、もう少し経ったら言う」とのこと。
ははは~気になるなぁ…
いっぱいダメなところあるんだろうな。本人が気づいているだけでも結構あるんだから。
一番まずいのは、これは三弦の師匠にも言われていることなのだけど
「音程とかリズムとか狂っても、ビックリして「やば」という顔をしないの、何食わぬ顔して誤魔化しましょうね。誤魔化し方、もっと勉強しようね~」
でも、誤魔化すだけの力量がないんですぅと言ったら
「あなたの技術レベルでも十分に誤魔化せると思う、やってみようとしてないだけ」
とたしなめられました。

へへへ、特に音程狂うと、びくぅって出ちゃうんですよ、もろ。
つまり、そのまま、しらっばっくれ誤魔化していれば、音程の狂いに気付かなかったであろう聴衆にも、「あ、もしかして、今何か間違えたの?」っていうことがもろ分かりになるというやつです。
音程のずれ自体は大したズレではないのに、そういうアクションが出てしまうと、そもそも大したことないミスが大ミスになってしまう、そういうことですね。

要はやっぱり自分に自信持ってないと弾けないんですよねぇ…
そもそも音楽というものはかなり抽象的なものなので、絶対的な正解や間違いがあるはずもなく(根本的なミスは除くけど)、
Aさんの演奏が好きな人が100人いる、Bさんの演奏が好きな人が10人いる、Cさんの演奏がいいって言う人が一人いる、それだけの差。
少なくとも自分のファンは一人は絶対にいる(自分ね)。
私にはそれすらない…(^^;

もう、この際、多重人格を自分で作り出してみようかなと思っています。
二胡弾きの游鯉1号は、ものすごく臆病で、理屈っぽいわけですが、それとは別の評論家である游鯉2号をでっちあげて、下手くそな游鯉1号は自分とは関係ない人だと思いたい。
でもそれだと、二胡弾き游鯉1号は游鯉2号にいつも苛められて可哀そうだから、もう一つ、二胡弾き游鯉1号の熱狂的なファン游鯉3号も必要だな。
何やってんだか…

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