二胡は日本で大流行しているから、もう、この蛇皮がワシントン条約に引っかかるということは誰でも知っているのでしょうね。
(そうでもないのかな?)
そんなわけで、ちゃんと輸出手続をしてみました。
上手くいけば、4月末又は5月上旬に日本に持ち帰ることができると思います。
ちなみに、この証明は取得してから180日有効、申請してから書類受領まで20日ほどを要するとのことですので、出国タイミングを確認してくださいね。
【必要書類】
(1)パスポートの原本及びコピー
(パスポートナンバーや名前等が書いてある頁だけでいい。ビザや最近の入国スタンプ等の頁はいらないといわれました。)
(2)「二胡収蔵証」の原本及びコピー
(収蔵証は、法的に二胡の売買には必ず必要なもののはずなのですが、中国人が中国人に売る場合は余り気にしていないのか、収蔵証がない二胡、収蔵証はついていても二胡に同じ番号が刻まれていない、というケースがあるので、完全に条件を満たしていなければ、お店に絶対必要だからと言ってもらってください。)
(3)発票(領収書)の原本及びコピー(中国の領収書には、納税している「発票」と単に店がお客に発行する受取の「收據」というものがあるのですが、発票をもらってください。これ、お金がかかると言われるかもしれませんが…)
(4)中华人民共和国野生动植物及其产品《允许进出口证明书》申请表
日本語に訳せば「輸出許可証申請表」です。(www.cites.gov.cnからダウンロード)
<輸出許可証申請表の記載例>
1a.发货人及地址(中英文):発送者氏名および住所(中国語及び英語で記入)
わたくしの氏名及びパスポート番号、中国の住所
1b.发货口岸(中英文):発送税関所在地
わたくしの場合は「北京 Beijing」
1c.发货国家(地区)(中英文):発送国
「中国 China」
2a.收货人及地址(中英文):荷受人および住所(中国語及び英語で記入)
わたくしの氏名及びパスポート番号、日本の住所。
2b.到达口岸(中英文):到着税関所在地
わたくしの場合は、「東京 Tokyo」
2c.到达国家(地区)(中英文):到着国
「日本 Japan」
3.物种名称(中文名及拉丁学名):種の名称(中国語および学名)
「Python molurus bivittatus」
4.货物类型(中英文):貨物の種類
「二胡 Erhu」
5.海关商品编码:税関商品コード(HS code)
「9202100019」。これは、税関での二胡の商品コードらしいです。
6.公约级别:ワシントン条約(CITES)による等級分類、分類記号で表記
「II」
7.我国保护级别:中国に置ける保護等級分類、分類記号で表記
「I」
8.目的:用途、分類記号で表記
わたくしの場合は個人財産なので「P」
9.来源:原産および入手経路、分類記号で表記
「U」(原産不明、正当な証明有)
10.数量及单位:数量および単位
わたくしの場合は1つなので「1 Pc」
11.规格及含量:規格および分量
空欄
12.单价:価格
「XXXX RMB」
13.原产地:原産地
「中国 China」。
14.申请单位地址及邮政编码:申請法人所在地および郵政番号
わたくしの中国の住所。
15.联系人姓名、电话及传真:連絡先氏名、電話、FAX番号
わたくしの中国国内の携帯電話番号。
16.装运期:輸送時期
わたくしの場合は「2010年4月」
申請時に何日まで特定できなかったので、月までしか書かなかった…
17.货物总金额:貨物送金額
「XXXX RMB」(上記12と同じ金額)
18.附件:関係資料
空欄
19.每证进出口物种和数量:各証明書の輸出入の種類と数量
空欄
20.填表日期及申请单位签字或盖章:申請書記入年月日および申請法人署名または捺印
わたくしが申請日を手書で記入し、署名しました。
21.备注:備考
空欄
(5)申請書(様式はなし。自分で適当にパソコンで作成・印刷し、最後に手書で日付を記入して署名しただけです。)
<申請書の記載例>
申请书
申请人XXXX(护照号码:XXXXXXXXX) 为了更好地学习中国传统音乐,在XX购买了收藏编码为XXXX/XX/XXXXX的演奏用二胡。并为了便于练习,希望于2010年4月底带回去日本。特此申请。
日期
署名
日本語に訳せばこんな感じ。
申請書
申請者(自分の名前)(パスポートナンバー:XXXXXXXXX) は、中国の伝統音楽を勉強するために、XX(買った場所)で収蔵番号XXXX/XX/XXXXXの演奏用二胡を購入しました。練習の便宜を図るために、2010年4月末に日本に持ち帰りたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
日付
署名
(7)申請手数料:200元(受取の際に納めればいいとのこと)
【申請場所】
ネットで流れている情報を参考にして、TEL 010-84238896に問い合わせましたが、ここは総務だそうで、実際に申請に行く場合には弁事処に行ってと言われました。
実際に行った場所は以下です。
北京市北三環裕民路8号 林業局 西楼212室
TEL 6237-0030
時間は月曜日から金曜日の午前9時から11時半 午後1時半から4時半
はっきり言って分かりづらい。
林業局の門で何処に行ったらいいかと聞いてみたが、門の人は誰も事務室をよく知りませんでした。
仕方がないので、事務室にもう一度、電話してどの楼の何階か問い合わせました。
申請から20日で発行するそうです(上海だと3日だって聞いていたけど???遅い~)
しかしながら、「急いでいるの」とうるうるして言ってみたら、「早めに出来るだろうから、問題ねぇよ、電話するよ」とのことでした。
結論的には、申請自体は、中国語ができて、結構長期間いる人にはどうってことない簡単な手続です。
事務室におっちゃん二人いるだけで暇そうだったし、数分で済みます。
でも申請書の書き方を手とり足とりは教えてくれないので、普通の短期の旅行者にはおすすめできませんね(^^;