二胡LESSON3

龍海先生がLESSON開始前にまず言ったセリフ。
「やっぱ、お前の二胡いい音がするよね、楼の入口のところまで音が響いていたよ」

はぁ…やっぱ二胡の音というのは響くんだなぁ…
上手ければいいけど、下手なのに響くのはほんと、困りものだ(^^;

注意されたこと:
1、姿勢悪い
「お前、ただでさえ背が高いんだから、猫背だと、ものすごくみっともない!」
先生は、技術以外の見た目にもこだわりがあるんだよね。
そして先生は譜面台をものすごく高く調節してくださいました。
「こうしておけば、いやでも背を伸ばすだろう」
確かに…

2、小指に力が入りすぎ
3、親指にも力が入りすぎ

おっしゃるとおりです…
気付くと小指が緊張のあまり丸まっているワタクシ。
LESSONの最後の最後まで、小指をコンコンと弾かれて、「これ、何とかしなさいよ」と睨まれました。

4、内弦の音はまぁまぁだけど、外弦の音は身が詰まっていない。

まぁ、内弦はバイオリン弾いた経験があるので、同じかなって何となく力加減が分かるのですが、外弦は力の向きが分からないんだよねぇ。
外に向かって圧力をかけて弦を押したり引いたりって、何か変な感じ。

本日は一応、D調のドレミファソラシドレまで教えていただきました。
神経質に音程を気にしてしまうワタクシに先生は「まぁ、最初の最初だから、そこまで神経質にならなくていいよ」と言いましたが、弾けば弾くほど音程の狂いが分からなくなってきて、酔っぱらってしまった。

「だいたいは合ってるから、気にするな。俺が想像していたよりは正確だ」と先生は励ましてくれるものの、ドからレの間が少々ずれていて、レからミの間もちょっとずれてしまうと、ファくらいからさすがに自分でも何だか変だと気付き、ソになった段階で、ものすごい音のずれに超悲しくなって、上の指もすこしずつ調整してみたりする有様。
(もちろん、半音ずれているわけではないので、素人なら気付かないかもしれないけど、音楽経験者だったら、間違いなく気持ち悪くなる程のズレ)

「最初から音程がかなり正確だったら、神仙だよ。明日から舞台に立てるね。練習の過程なんだから、気にするな」と慰めてくださいました。
うぇ~ん。

結局、一時間のレッスンの約束が、2時間も付き合ってくださいました。
習っている本人より、教えている先生の方が熱かったりして…
どんな分野でもそうだけど、自分でやるのは超簡単だけど、他人に教えるのってほんと難しいよね。

実は、わたくしは龍海先生から音楽を習っていると同時に、別の角度からも先生を観察しています。
「どうしてこの人は教えるのが上手いのかなぁ」と興味がある。

1、ある意味、先生自身無邪気に楽しんでいるので、こっちもつられて楽しくなる。先生みたいに、いつか自分もそれくらい弾けるようになって楽しい気分になりたいと思ったりする。先生はわたくしの紫檀の二胡の音が相当気に入っていて、時々貸してといって適当に何か弾いてくれる。

2、何の根拠もなく(いちおう根拠は言ってくれるものの、大した根拠ではない…ような気がする)、生徒ができると信じている。本心はどうか知らないけど、少なくとも真剣にそう口にする(ある意味、怖いというか、女子高生、女子大生なら引いてしまうかもしれない…)。しかし、わたくしは、先生の本心がどうであれ、このセリフにのせられている(^^;

3、「厳しくするからな」と言いつつ、正直、あまり厳しいと思ったことはない…基本的に彼は今の状況についてシビアなことを言っても、かならず明るい未来がある話し方をするせいかもしれない。

4、もしかすると、キャバクラ嬢がお客さんの一人一人を「あなたは特別」と思わせられるテクニックを持っているのと同様、先生も「お前は俺の生徒の中でもできる方だ」と錯覚させるのが上手いのかもしれない…

5、でも、聞くところによると、先生も向上心のない生徒は好きではないらしく、「先週教えたことを全部忘れるようじゃあ、わざわざ、私に学費払う意味ないよ、習うのやめたら?」と生徒に言ったことがあるらしい。

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