柳琴LESSON35~孟憲洪老師編

以下は原文が中国語でして、それを自分で日本語に翻訳したので、何か、語感が違うんですよね~(笑)
中国語版は 孟憲洪柳琴制作中心のウェブサイトを参照。
http://www.mengxianhong.com/jdls-1.asp?aa=643

liuqin
一日目の午前中は、孟憲洪先生のレッスンを見学させていただきました。
実は、柳琴の生演奏、聴いたことがないのです(わたくしに柳琴を教えてくれた龍海先生(仮名)は、柳琴がご専門というわけではなく、子どもの頃からニ胡を弾いていらして、音大での専攻は作曲です)。
そんなわけで、孟先生の学生の生演奏を聴いて、ぱぁっと視界が広がりました。
柳琴ってこんなに表現力があるんだ~!
わたくしの現在のレベルでは、主要な調の音階を知っていて、いくつかの童謡がトロトロ弾けるに過ぎず、独奏曲なんて弾けないので、柳琴ってこんなに大きな音が出せて、こんなに澄んだ音が出て、和音がこんなに響くんだってことを知りませんでした。

今の日本では、中国器楽と言えば、多分、二胡学習者が多くて、柳琴をやっている人なんてすごく少ないと思いますが、おそらく、よい演奏を聴いたことがないため、やってみようと思う機会もないのだと思います。ちょっと勿体ないかもね。

学生さんのレスン終了後、わたくしの支架を調整するために、徐州孟憲洪柳琴制作中心(先生の職場)へ行きました。中秋節のお休み期間中なのに、職人さんにわざわざ来ていただき恐縮。職人さんにお礼を言ったら「どうってことないよ、どんなお客さんにもこうだから」とのご返事。
(日本語版だけのつぶやき:う~ん、日本だったらまぁ、お客様のためならって結構当たり前っぽいのですが、中国だと正直、ちょっと違和感あるセリフ。お客さんっていうより、“お前は友達だから”ってノリなのかもしれない…)

わたくしの柳琴の支架は通常の倍にしていただき、「腕托」とよばれる右手の置き場所みたいなものをくっつけていただいたら、前よりも琴が安定しました。
(日本語版だけのつぶやき:背の高い方、腕の長い方にとって、確かに小さな柳琴は持ちづらいはずなので、試してみてはいかがでしょうか。)

支架の職人さんが支架を調整している間、孟先生はわたくしに「赤とんぼ」と「牡羊曲」を教えてくださいました。

午後は、先生のお宅のレッスン室(車庫を改造した)をお借りして、一人で練習しておりました。
4時くらいになって孟先生と一緒にお散歩。(先生は気を遣って、どこか景色のいいところに連れ出してあげようと思ったのだと思います)
わたくしは楽器の材料や構造に興味シンシンなので、孟先生に質問しながら歩きました。
(日本語版だけのつぶやき:いろいろ聞いたのですが、あまり面白い話でもないし、書きにくいのでスルーです)

実は、わたくしの祖父は指し物屋だったので、子どもの頃、家にはたくさんの木材がありました。父は祖父の家業を継ぎませんでしたが、実物そっくりそのままの電車や船の模型を作ることが趣味で、家には道具がいっぱいありました。また、父はクラッシックが好きで(カラヤン指揮のベートーベンがお気に入り)、よく聴きながら模型を作っていました。こういう環境で育ったので、わたくしも工作や音楽を聴くことが好きなのかもしれません。

孟先生いわく「楽器だけ作っていてはダメだ」
(日本語版だけのつぶやき:中国に多くの粗悪な安い楽器が存在する理由の一つには、楽器のできない大工さんが作っていることがあげられます)
確かに、演奏できない大工、演奏者が求めているものが分からない人に好い楽器は作れませんよね。

例えば、祖父が生きていたら、柳琴を模倣して作ることはとても簡単だと思いますが、祖父が何か楽器を弾けたと言う話は聞いたことがありません。父が生きていたとしたら、やはり、柳琴を模倣して作成可能だと思います。でも、父も何か楽器をやっていた人ではありません。父は音楽好きでも、聴いていたのはもっぱら西洋クラッシックだったので、もし、父が柳琴を作ったら、中国民族楽器の音には絶対にならないと思います。

「楽器だけ作っていてはダメだ」という理屈はよく分かります。
例えば、翻訳と同じで、ただ外国語ができるというだけでは、好い訳文が書けるはずもないですよね。出てきた訳文はネット上の機械翻訳のようなもの。両国の文化を理解し、その分野を完全に理解していて、初めて好い訳文が書けるのだと思います。

孟憲洪:中国音楽家協会会員、中国柳琴協会常務理事、中国楽器改革制作協会常務理事、民族楽器制作名人、高級工芸アーティストであり、現在の柳琴の規格に主要な役割を果たす。中国民族楽器(柳琴)制作の終身成就賞を受ける。南京師範学院音楽系卒業。これまで王恵然、閔季騫先生に師事。長期にわたり、楽器の制作、改良及び音楽の実演、創作、教学に従事し、これまで、柳琴、中音柳琴、五弦柳琴、双共鳴箱柳琴、六弦柳琴、電気音響柳琴、機械軸柳琴及びその他の民族楽器の改良と研究・制作活動に参加。また、柳琴の支架(台座)と柳琴のテイルピースも考案。これまで孟憲洪に師事した学生のなかには、中国戯曲学院、上海音楽学院、中国音楽学院、徐州師範大学音楽院、瀋陽音楽学院、 上海戯曲学院、西安音楽学院、上海師範大学音楽院、浙江メディア大学等の高等音楽学府に入学した者もいる。
http://www.mengxianhong.com より引用

2 Responses to “柳琴LESSON35~孟憲洪老師編”

  1. くるみ より:

    右手を置く為の托もあるんですね!
    ちゃんとした人に調整して貰えば そのまま演奏姿勢の矯正にもなるし。

    柳琴演奏者や教える人が日本に居ないから目にする事も無く
    そんな楽器が有る事も知らないんじゃないかな?
    中国楽器のオケには数人づついる様ですけど
    柳琴専門の人に習っている訳でもないみたいですよ。
    (オケの指導をしている先生が何でも面倒をみて、後は自分なりに考えて。)

    これからは弾き易くなった柳琴で驀進ですね!

  2. 游鯉 より:

    くるみさん、こんにちは~

    そうですねぇ。確かに前よりは持ちやすくなりました。
    しかしながら、身体的な向き不向きは、やはり多少、あると思います。
    明らかに身体の大きな方は持ちづらい楽器だなと思うので、わたくしのような大女は工夫が必要ですね。

    わたくしの琴は孟憲洪柳琴の低ランクの琴でして、最高クラスの琴も弾かせてもらいましたが、重さが全然違います。
    琴の重さによっても、持ちやすさ、持ちにくさがあります(ほんと、天と地ほど違います)
    上手い方が余り軽過ぎる琴を持つと、激しく演奏しようと思っても琴がふわふわして持ちにくいみたいですね。

    余談ですが、一度弾いてみたいと思っている方で、この時期、中国にいらっしゃる人は、2010年10月12日から15日まで、上海新国際展覧中心で中国(上海)楽器展覧会がやっているので、そこで実物を見て、触ることができると思います。
    徐州孟憲洪柳琴制作中心の展示場所は、 E3 D84 (3号館D84号)

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