柳琴きちんと持てますか2
さて、柳琴ちゃんと持てますかの続きです。
【前提事項】
柳琴のバランスをとるために柳琴と身体が触れる場所は以下の4点です。
1、支架(台座)
2、テイルピース上部に置かれる右手
3、琴をもつ左手親指
4、身体(体型によって触れる位置は違うかもしれませんが、お腹か胸のあたり)
上記写真はすべて悪い例です。反面教師にしてくださいませ。
一般的に右脚の付け根あたりに支架を置くのが奨励されていますが、わたくしは背が高い(177センチあります)ので、支架を付けても高度が足りず、かなりバランスを崩します。
どこを改善すべきかは、以下、孟憲洪先生と孟醒先生のアドバイスを参考にしてください。
なお、以下の引用部分は、孟憲洪先生と孟醒先生の許諾を得て、徐州孟宪洪柳琴制作中心ウェブサイト(www.mengxianhong.com)の掲示板より翻訳、転載したものであり、孟憲洪先生と孟醒先生及び翻訳者である萩原有里(游鯉)の書面 による同意なく、著作権法の定める適正な利用を超えるその他の利用はできないことをご理解ください。
孟憲洪先生の回答
(^_^)身体と琴の接触点は補助にすぎず、主要部分ではありません。接触点はおそらく腹部(各人の身長や体型が違うので一概には言えませんが…)でしょう。
柳琴の主要なバランス支点となるのは台座(支架部分)で、そのほか、左手と右手がサポートします。左手にせよ、右手にせよ、右手だけに頼れば、右手がテイルピースを圧迫し、音色に影響が及びますのでよくありませんし、左手だけに頼れば、左手親指が琴を下から押し上げることになり、これもよくありません。なぜなら、左手の負担が大きく、ポジション移動に不利になるからです。ですから、左手右手の両方を実情に応じて調節すべきです。
一般的に、左手親指は主要な支点ではありませんが、全く支えないのもいけません。なぜなら左手のその他の4本の指とバランスをとるために必要です。琴が完全にバランスを保っていれば、左手の親指も力の入れようがありません。
(^_^)左手親指の運用は奥が深いです。
孟醒先生の回答
写真を拝見しました。次の点に気をつけてみてはいかがでしょうか。
1 もし、可能であれば、右足を左足の上に置いてみる(中国語で俗にいう「二郎腿」の姿勢、つまり脚を組む)と基本的に柳琴の高度を上げることができると思います。
2 これまで何度か徐州に来てはいかがでしょうかと言いましたが、これは支架を改善してはどうかという意味で(^_^)、柳琴を注文制作してはどうかとの意味ではありません。あなたが使用している支架はちょっと低めで、おそらく穴の場所もあなたの身体の角度に合っていない可能性があります。無償で支架の穴の位置と角度を調整します。
3 あなたの右手はもしかして、テイルピースの上部で宙に浮いてしまっているのでしょうか?支架は支点です。テイルピースと右手は琴のバランスをとるために重要な一部分です。力を抜いても大丈夫です。自然に右手の腕の重力を利用してテイルピースの上部においてください。このように支架の支点を利用することで、バランスを保つ力の一部にします。
4 身体と琴は基本的に平行です。琴はほんの少し身体に触れます。ポジションの位置によって、演奏及び身体と楽器の重心によって、多少変化します。
5 あなたの右手の手の形は一般的且つ正確です。でも、左手の手の形は逆です。流線形で下に向かうべきところ、あなたの場合は下に向かっています。左手の親指も適当にもう少し後ろに置いてもいいでしょう。第一ポジションのとき、琴の首を一冊の本だと思ってください。前面の親指と後ろの4本の指の頭を用いて本を持つときの形を基準にして、そこからさらに一辺に向かって少し傾斜し、少し琴のバランスにも配慮してください。
以前にも言った通り、琴のバランスは4つの点を相互に配慮しなければなりません。演奏技巧に基づき、ポジション移動等の必要性により微妙に変化します。
以上4点が私のおおむねの視点及び見解です。お返事おまちしております(^_^)
以下続く。。。