柳琴きちんと持てますか?

恥ずかしながら、告白しますと、未だにきちんと持てません…

市場で売っている柳琴には普通、支架(支え)が付いてきます。
それを琴のおしりの穴のねじにくるくるとはめて、支架を右足の太ももの付け根あたりに置いて琴を安定させます。
琴は何度くらい傾斜するように構えるのがいいのでしょうね。
いずれにしても、右手を琴から離して、左手親指だけで軽く支えているくらい、それで上下のポジション移動がスムーズにできる安定した位置を探しなさいとどの先生も言われると思います。

でも、現実的に、すぐに琴を安定させられる人っているのでしょうか…
どうしても左下へ琴が傾き、左手、重くないですか?
親指に負担がかかり過ぎて、スムーズに上下に動かないようって思いません?
現に、中国の愛好者の掲示板等を見ていると、持ちにくいとか、支架をどこに置いたらいいのか分からないという人がいるので、わたくしだけの問題ではないような気もいたします。
親指に負担がかかり過ぎる場合は、姿勢が正しくない、重心が安定する位置が分かっていない等、の原因が考えられます。
琴のつくりそのものが悪くて琴が安定しない場合もあるそうですが、そこそこのメーカーが作った琴なら、規格面において超粗悪品ってことはないでしょう。
(でも、たまにあるらしい…)

そして、試行錯誤を繰り返しても、わたくしはうまく琴が持てないのです。
最後はしょうがないから、琴から支架を外して、琴本体を両足の中間に置いてできるかぎり琵琶のようにタテにならないように無理して抱えておりました。
多分、これだと若干、琴の傾きがベスト状態から離れる筈です…
哀しくなって、もう、やめちゃおうかと何度も思いましたが、先生が余り楽しそうに弾いてわたくしを励ますので、やめるきっかけを失いました(^^;
続けてきた理由は、単にそれだけのことです。

ピックの角度についてブログでコメントをいただき、日頃、自分の角度は多分よくないだろうと思っていたので、この際、琴の制作者孟憲洪先生とその息子さん、孟醒先生に思い切って聞きました。
柳琴に支架を付けることを思いついた人間(孟憲洪先生)に聞くのがやっぱりベストでしょう?
ちゃんと琴が持てる支架ってないのか、わたくしの持ち方は良くないとは分かっているけど、どうしようもないんだとメールで訴えてみました(^^;
(大先生に何とまぁ。。。と思われるかもしれませんが、教えてくれる人が少ないし、愛好者の中にはいい加減なことを言う人もいるし、こちらも必死なんですよ)

結論は、やはり、中間に琴を置く持ち方は右手に影響を及ぼすため、音がよくないだろうから薦めないとの回答をいただきました。
琴制作者の孟先生もわたくしの体型や姿勢を見ていないので具体的にはアドバイスしようがないのですが、もし、身長が高い、手が長い、手が大きい等の身体的理由から持ちづらいということはあるかもしれないので、自分に合うように琴を制作して、支架も体型に合わせて穴をあけて、長さも高めに調整するのが一番いいだろうとおっしゃっていました。

琵琶は右手の腕をまげてきて、手の指が行動半径になるので琴を中間に置いても問題ないけど、柳琴は手首が行動半径になるわけだから、琴を中間に置くと音色が悪くなるはずだし、そうするとあなたの身体はまっすぐではないか、少し傾斜してしまうのではないですか。

という孟先生の回答は、右手のあるべき姿の参考になるかと思ったので、ご参考までにネットにアップしてみました。
しかしながら、超初心者の外国人なのに、親切に回答していただき、感激いたしました。

え~、もう、これは孟先生の製作所まで飛行機に乗って行って、その場で姿勢を見てもらって矯正していただくか、やっぱりどんなにがんばっても琴と身体が思いっきり合っていないということであれば、そこで、調整してもらって、1把制作してもらうしかない?
わ~、旅費と琴代、合計いくらかかるんだぁ???
非現実的だわ。

ちゃんと琴持てなければ、結局、今まで何を勉強してきたんだろうね。
(龍海先生は、今のままでも、ちゃんと弾けるんだから、別にいいじゃないって言うけど(ショートメッセージで報告したら、そう返事が返ってきた)、中国人だからおおらかなだけで、日本人だったら何それって言うと思うよ)
これじゃあ、人と遊んでもらえないよう。
本当に哀しいよう。

2 Responses to “柳琴きちんと持てますか?”

  1. くるみ より:

    支架の発明者に答えを頂いたんですか!?
    それは孟先生凄い!
    きちんと対応して下さるなんて!!

    私のは支架がついていません。(入札する時から支架が無いのは分かってました)
    なので最初に柳琴を持った時には親指に力を入れねばならず どうやってポジ移動をするんだろうと思ってました。
    で、如何考えても このままじゃ無理なので
    発砲スチロールかなにかで台座を作ろうかな、と思ってます。

    二胡奏者のチェンミンさんがお父様お手製の台座を使ってらっしゃるので
    そんな感じで響きに影響の出ない形にして足に載せられたら良いなと考え(夢想?)中です

    それよりもギターみたいに肩から下げるストラップをつけてみるのが手っ取り早いかなぁ。
    見目はわるいですけど。

    そう言えば どこぞの動画でギターの様に横倒しに近い角度で柳琴を演奏しているのをみました。
    プロじゃないんだし 自分が弾き易い角度で持てば良いのかも。

  2. 游鯉 より:

    くるみさん、こんにちは~

    >>それよりもギターみたいに肩から下げるストラップをつけてみるのが手っ取り早いかなぁ

    わたくしもそうしようと何度思ったことか(笑)
    だって、首が長いベトナム月琴とか、そうやって持ってライブしている人見たことあるし、柳琴がいけないってことはないんじゃないかとマジで思ったりしました。
    あ、でも柳琴は首が長くないから難しいかな。

    柳琴の重心問題、雰囲気的にどうも、趣味でやっている人は皆さん悩んでいるみたいなんですよね。
    だから、先生方も積極的にお返事くださるみたいな感じ。
    で、個人的なメールじゃなくて、掲示板で発言してくれると、他の学習者の参考にもなるから、と励まされています(^^;
    回答を翻訳してこっちにアップできないかなと思い、許可をくださらないか打診中。

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