孟憲洪の柳琴その2

この記事は、中国のメーカー不詳粗悪楽器VS.柳琴の中国一といわれる製作所の演奏用最低ランク琴(つまりその辺のメーカーの高級琴よりも安い)の感想だということをご了承くださいませ。
機会があれば、そこそこのメーカーの高級柳琴や孟先生のところの練習用琴等をまぜて、複数の琴の比較すると面白いかも。

まずは、品(フレット)の数。
一般的に練習用の琴は24品、演奏用が29品のものが多いといわれていますが、孟憲洪制作中心のものですと、練習用の安い琴でも29品あるみたいです。
フレットの数が多いということは、さらに高い音域が出るということです。
そこまで出す必要がある、あるいは、そこまでの高音域でもいい音がでるということですかね。

次に駒。
孟先生の駒は余分に穴が4つあいていますね。
これと音色はどういう関係があるのでしょうか。

そして、おそらく音色にとても影響していると思われるのが、品(フレット)の接着面です。
通常のフレットは面板にべったりとすべて底が面板と接着されていますが、孟先生の琴には、明らかに隙間があります。
フレットの端っこの方だけが面板と接着されていて、真中に隙間があり、あたかも橋のようになっているのが写真だと分かりづらいかな~

ピック。
孟先生おすすめのピックはナイロンの変形六角形。初級者におすすめとか。
何ミリかは存じませんが、指で押してみた感じが、いつものウルテム0.8ミリより、ちょっとぐにゃっと感がきついかも。
他にもプロの演奏におススメとかいうピックは、変形三角形のようなものがあるみたいです。

そして、わたくしの琴の琴頭は、岫玉(しゅうぎょく)という玉がついております。
多分、舞台では可愛いく映えるから、こういう琴頭があるのかな?
装飾的効果を期待するものだと思います。
岫玉というのは、等級にもよりますが、大したことない石ですととても安いので、そこそこの綺麗な天然石という感じでしょうか(よく中国では大人気で高価って宣伝文句があるけど、等級次第だよなと思いますがねぇ…高級玉石というより中級玉石じゃないかな)。
琴頭の装飾はあんまり音色に影響しないでしょうけど、どうなのかなぁ。
例えば、二胡の琴軸に携帯ストラップみたいな可愛い飾りを付けている方もいるかもしれませんが、「琴に何かついていると音色に影響する」といって嫌がる人もいますよね(わたくしも、そういうことはしません。音の振動に影響が全くないとは思わないので)。

どうでもいいことですが、岫玉は「集中力・洞察力を高め、感情の安定を図る石」ということらしいので、舞台で最高の演奏ができるように助けてくれたりするのでしょうか(^^;

さて、音ですが、曲をアップすると下手くそなのがバレバレなので恥ずかしくてできません。
それに、曲によってイメージがくっついてしまうと思ったので、開放弦だけをアップしてみようかと思います。
なるべく、そのものの音が分かるようにと、適当に開放弦だけを軽く弾いたものをほとんど加工せずUPしてみました。

しかしながら、音は録音機器や収録場所の影響も受けるので、やはり自分で弾いてみないと分からないと思います。
そんなわけで、柳琴をやっている方には、やはり、どこかで一度、弾かれてみることをおすすめいたします。
ま、この響きがきら~いって人もいるかもしれないけどね(独特だしね)。
それはそれで、一度はこの音を生で聴いてみると面白いと思います。

聴いてみたい方は、以下のURLにアクセスしてください。
http://www.voiceblog.jp/youli/1165672.html

Comments are closed

Ringbinder theme by Themocracy