柳琴LESSON34

中年女子のゼロからスタートだから、仕方ないにせよ、わたくしには、とにかく「速く弾けない」という弱点があります。
少数民族の舞曲せよ、一部の童謡にせよ、練習曲の中には、結構テンポの速いものがあります。
しかし、テンポを上げると音がきちっと出なくなるとか(要するに、決まった場所をきちんと押さえられなくなる)、そもそも指がすっころんで速く移動できないとか、どうしようもありません。
でも、先生は絶対に許してくれないのだ~
「「手拉手」が、このくらいのスピードで弾けるようになるまで、俺はあきらめない!」とおっしゃり、更に続けて、
「この要求をクリアできたら、技術的に一段高いところへ行けるのだから、これをやらせないわけにはいかない」とのことです。
「手拉手」が速く弾けない理由は、実はテンポだけの問題じゃなくて(同じくらい速いテンポでも問題なく弾けてしまう曲もあります)、薬指と小指を交互に使う部分が多すぎるせいもあるんです。
薬指が言うことをきかないんですよね。

「薬指が言うことをきかないんです」とうるうる訴えてみたら、
そんなことは当たり前のこと。ピアノ弾く時だって、薬指は一番、どんくさい指だからな。暇があったら、膝の上で薬指だけ持ち上げて、トントン膝をたたいて遊んでいれば、そのうちもっと速く動くようになるぞ」とにっこりかわされました。
小指はまぁ動いてくれるし、力も入るのですが、薬指って日常生活でほとんど使わないから、感覚あまりないんだよねぇ…

今回はB♭調を中心におさらいしました。
「採蘑菇的小姑娘」はどうやら、わたくしの理解していたテンポが少し遅すぎたようで、もっと速く弾け~と言われ、「こういう感じ」と例のごとく歌ってくださいましたが、ちゃんと速く弾けて楽しかったです。
そして、「瑤族舞曲」後半の16分音符は、速度が足りないので、その部分だけ特訓して、来週、ちゃんと弾いて見せろということになり、レッスンは終了しました。

帰り際、先生は「柳琴の場合、今のお前のレベルだったら、人と公園で十分遊べると思うけどなぁ」と励ましてくださいましたが、先生、基準甘いんだよなぁ…

確かに中国の公園で弾いてみたら、全く楽器やったことない通りすがりの人は褒めてくれるかもしれないし、初級レベルの二胡弾きさんが相手にしてくれるかもしれないけど、日本だったら、騒音扱いか、後ろ指さされて笑われるんじゃなかろうか…正直、母に笑われたし(この時は学習2ヶ月目だったからか???いや、多分、今でもバカにされると思うな)、近所迷惑だから、お願いだからやめてくれと言われましたしね。

まだ、単純な音だけの旋律しか弾けないし、装飾音符とか、華やかな技巧の一つもできやしない状態だから、ほんと情けない。
トレモロやらせた日にゃ、均等にリズムを刻んでいないため、一小節の中で、リズムが微妙に狂ってしまいます。
それが自分で分かっているだけマシって先生、言ってくれますけど…

「音程の狂いは自分で分からない人がいるかもしれないけど(音感は訓練しなきゃ身に付かない)、リズムの狂いは普通、誰でも自分で気付いているのではないですか?」と自分の思っていることを素直に先生に聞いたら、
「いや、本当に分かっていない人もいるよ」との返事。

そういえば、カラオケとかで、音楽と全然、合っていないのに自分のペースで歌い続ける人いらっしゃいますが、わたくしは逆に、機械のような正確な伴奏を聴いていたら、どうしてもそれに合わせちゃいますよ?
少なくとも合っていないと気付いた時点で、合わせようと努力し、合わせきれない場合は、しばらく待って合わせられるところから入り直します。

思うに、譜面や伴奏や他人のメロディに関係なく我が道を走るというのは、緊張すると心拍数が上がったりして、それにつられてテンポが狂うとか、緊張して周りの音がまったく聴こえなくなるとか、そういうことなのかなと思っているのですが…

周囲の音が聴こえているのにどうしても合わせられない、あるいは心の中で刻んでいるリズムと合っていないという場合、技術的に手が速く動かないから、ずれちゃうとか、そういうことだと思っていたのですが、そもそもずれていること自体に気付かない場合があるとは…正直、想像していませんでした。

自分はたまたま、分かる場合が多いだけ、先生が細かすぎる点は指摘しないだけに過ぎず(気付かないことも、あるんだ…)、そうであれば、上記はかなり無神経な発言だったわけで、反省中…

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