笛子LESSON27
先週はめちゃくちゃ忙しかったので、ほとんど練習できませんでした。
この頃、吹く時間がないので、息が続かなくて、本当に苦しい。
笛を吹いていないとき、つまり普通にしていても、ちょっと息苦しいのですよ(疲れているのか風邪気味のせいなのか、加えて精神的な問題もあるのだと思います)
そんなわけで、ぼろぼろ~
いつもだったら、ロングトーンしても、「低音と中音はまぁまぁ、高音はもっとがんばりましょう」と怒られるところなのですが、今回は「どの領域の音も口先だけでかなり無理して出しているにすぎないわよ、お腹で息を支えられないの?」と睨まれました。
ぜえぜえ、ほんま体力がないのは笛吹きにとって致命傷ですわ。
ずっと課題になっている「美麗的姑娘」も当然パスできない。
「通して吹ければいいってもんじゃないから、もう一度、練習してらっしゃい。」と先生。
とほほ。
う~ん、間違えずにとりあえず通して吹くのが精いっぱいで、いわゆる「音楽感」まで頭がまわんないのよ。
中国語で先生方が言うところの「音楽感」というのは、おそらく日本語にすれば「表現力」とかそういうことだと思います。
確かに同じ楽曲でも違う人が演奏すれば、違う雰囲気になりますしね。
それこそ人気漫画「のだめカンタービレ」ではありませんが、演奏を聴くと目の前に草原が広がったり、白い羽とか音の粒が浮かぶ、音にはある意味、色彩みたいなものがあると個人的には思っております。
音に色彩がある、で思い出しました。
余談ですが、先日、日本で「のだめカンタービレ最終楽章」のCDを購入いたしました。
モーツァルトの「二台のピアノのためのソナタ」を聴いた時、「何で二台のピアノで弾くための曲を独りで弾いているわけ?独奏用にアレンジしているのかな?」と一緒にCDを聴いていた夫に話しかけました。
「そんなわけないよ、さっきのフレーズなんて1人では絶対に弾けないよ、10本以上指がないと無理」と夫が笑って返事しました。
でも、わたくしの耳には、どうしても独りで弾いているとしか思えないのです。
あせってCDの解説を読んだら、原因判明。
ピアノ第1パートもピアノ第2パートも、同一人、つまり朗朗さんが弾いていらっしゃるのですよ(つまり録音処理しているわけ)。
わたくしの耳っていいんだか、悪いんだか…
「やっぱり、二台のピアノのためのソナタなんだから、全く違う個性と個性がぶつかって、共鳴して、はじめて面白い演奏になると思うんだけど。」と夫に言ったら「2人分のギャラを払いたくないっていう問題なんじゃない」という現実的な推測回答が返ってきました(笑)
そんなわけで、どうもわたくしは、同じ人の演奏を聴き続けると、その人のカラーを記憶してしまうようです…
もし、わたくしの演奏を漫画化したら、バックは真っ白な白紙だと思います。
何の面白みもないってやつね。
世の中には、適当にめちゃくちゃ演奏しているのに、おそろしく華やかな色彩を放つ音を出す人もいるし、まったく、羨ましい限りです。