音楽を奏でるって?
本日も笛子のお稽古に行ってきました。
子どもの頃に習ったピアノの先生とか、若い頃に習ったバイオリンの先生とか、先生と歳が離れていたせいか、所詮趣味だから適当だったのかは分かりませんがキツイことを言われたことがないのだけど、笛子の雪ちゃん先生はすごく一生懸命、辛いことを言ってくださいます。
「楽譜を吹くんじゃなくて、音楽を奏でて」
と言われてしまいました(^^;
もっとも楽譜自体、そのとおりに吹けているかと言うと吹けていないんですが…
ピアノはたたけば音なんて出るし、強くたたけば大きな音が出るし、弱くたたけば小さな音が出るのに、笛子はそうはいかないんですよ。
高音でピアニッシモなんて、息をうまくコントロールできない初心者には超難しいんだよお~~~~~
低音のフォルテも難しいっていう人もいるそうですが、こっちはできるんだけどな。
初心者は「肺活量ないから」とか言い訳する人が多いらしいですが(わたくしもそう)、実際にはよほどひどい病気でもない限り、肺活量ってのはさほど問題ではないそうなんですよね。
要はお腹で息を支えて、出ていく空気の量とスピードを調整できるかどうかってことのようです。
ちなみに雪ちゃん先生も戯劇学院に入学したばかりの頃、兄弟子が皆、ものすごく上手に息を使っているのを目の当たりにして、すごく落ち込んだそうです。
「手の技巧なんて、どんな馬鹿だって、不器用だって1年も経てばなんとかなるもんだけど、息の使い方は本当に一生懸命、毎日練習しないとダメ」
ひぇぇ…そうですね、そうかもしれません。
もちろん、毎日ロングトーン、高8度のスタッカート、タンギング、ダブルタンギング、トリプルタンギング」、やってますって。
「基礎練するときは、その意味を考えてやらないと意味ないわよ」
ひぇぇ…そうです、そうだと思います(^^;
「あなたの演奏は何かこうネバネバするんだけど、この曲は軽快にって書いてないかしら?」
結局、息をコントロールできないので、ピアノだったら何でもない旋律が、吹けないんですよ。
悲しい~~~
「そこは、シンコペーションでしょう、リズムと強弱狂ってるって」
はい、そのとおりなんですが、シンコペーション、難しいです。
嫌い、嫌い、普通じゃないリズムって嫌いだぁ。
雪ちゃん先生、とっても熱心でいい人なんだと思いますが、超厳しいです。
ご本人も、「わたし、早口で何でもずけずけ言う方だから」、とおっしゃってまして、これでも「外国人相手だからゆっくりしゃべっている」そうですが、そうは思えないほど喋りまくっている気がするんだけど。
才能ある子どもがこの人に着いて行ったら、結構、モノになるかもしれないけど、何せ、40に限りなく近い中年だからね…(音楽教室の先生方はわたくしの年齢を知らないので、多分自分たちと同じくらいだと思い込んでいるフシがあるのですが)
そもそも、この年になってから、まったくやったことのない類の楽器を持って、音が出るだけでもマシって自分を慰めてみたりする(^^;