巴烏(ばう~)に浮気

今回ご紹介する怪しげな笛は「巴烏(BAWU)」です。

雲南省の民族楽器でございます。
この楽器には伝説があります。
ある女性が鬼に森の中へさらわれるのですが、女性がこの笛を吹くと、恋人がその音色に気づいて助けたというお話らしいです。
その二人の名前(男性が「巴沖」、女性が「梅烏」というのだそうで、1文字ずつ取って、「巴烏」なのだそうです。

縦型巴烏

相変わらず、楽器屋のお兄さんにいろいろ遊んでいただきました。
いつでも教えてあげるから、暇があったら遊びにおいでとよくしていただきました(^^;
吹きたい曲とかあったら、楽譜コピーしてあげるよとか言ってくれて、優しいなぁ。
実はぶっちゃけ、わたくしは笛子は別のお店のおじさんから買ったり、教えてもらったりするので、彼のところでは笛子以外の笛しか買わないのですよ。
優しいのは、彼はわたくしが笛子を含めていろんな笛が好きなことを見抜いているので、この先、いいカモになりそうだと思われているのでしょうね。
笛は調があるので、ハマっちゃった人は結局、何本も違った調の笛を欲しがるものですからね。
北京の新街口という場所一帯は楽器街として有名で、通りが左右すべて楽器屋なのですが、わたくしとしては、まるで繁華街を歩く男性のように、他店の女の子に浮気しているのが行きつけのお店の本命の女の子にバレないように…じゃないですが、他店の楽器屋のおじさんに悪いなぁと思いつつ(別に何も悪いことをしているわけではないのだが)こそこそ通りを歩いていたりして…

いや、だっておじさんもお兄さんもどっちも笛上手だし、どっちもわたくしに優しいからしょうがないじゃん(^^;

巴烏といえば、本来はリードのある横笛なのですが、わたくしが買ったものは縦に改良された巴烏です。
伝統的な巴烏を買うつもりだったのですが、なにせリード楽器なので、直接吹き口を口でがばっと覆わなくてはならないのですが、横に長い吹き口をがばっとしづらい。
おまけに、リコーダーのように後ろで親指を使って押さえる穴があるのですが、それが真後ろではなく、ご丁寧にも少し斜めについている。
わたくしはギッチョだから、余計なお世話なんだよ~~~穴をふさぎにくいじゃん(><)

というわけで、伝統的な巴烏ではなく、縦型巴烏を買いました。
噂では鍵をつけて更に音域を広げた巴烏が存在するようですがまだ見たことがありません。

あまりにも可愛い音を出すので、しばらく連れて歩きたいのですが(犬じゃないだろ)、8月2日から16日まで日本なので、荷物になるよなぁと悩んでおります。
(笛子は二つに分解してパソコンの隣りに放り込むだけなので、いつも連れて歩いてますけど)

(次回へ続く)

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