北京のちまたの音楽教室事情

ちまたの音楽教室で笛子を習い始めてそろそろ1ヶ月…
なんとか音は出るようになりました。

ちなみにフツーの庶民のための音楽教室ですから、フツーのマンションの一室をレッスン室としているわけです。
何々教室というわけではなく、ありとあらゆる楽器を習いに来る人がいまして、教室は生徒と先生に機会と場所を提供しているエージェントみたいな感じですね。
フツーのマンションの一部屋ずつがレッスン室になっていて、すべての部屋にアップライトのピアノがあります。
(メーカーはよく見てない・・・)
事務の老師と世間話をしていて分かったことは、一番多いのはピアノを習う子どもで、日本人で習いに来るのは「二胡」が圧倒的に多いのだということ。
確かにわたくしの子供のころも日本ではピアノを習う女の子は多かったな。

先日、笛子の先生が世間話の際に「自分が子供の頃は楽器を習うということはお金儲けというか将来に直結していたが、今や音楽は趣味だからね、時代はかわったものだ」というようなことをおっしゃっていました。
確かに大人になってから「趣味」として楽器を習う人が増えたということは、社会が豊かになっているのでしょうね。
しかしながら、中国の親が子供に楽器を習わせるのは「趣味」や「教養」というよりは、一芸に秀でればそれなりにいい大学にはいれるとか、やはり将来に直結している野心がある感じもします。
実際、子どもに何か楽器と外国語を習わせる中国の親は非常に多い…子どもも楽じゃないよな~

ちまたの音楽教室ですから、先生はわりとお若いです。
わたくしの笛子の先生は、本職の都合でしばらく北京を離れるから、代わりに妹弟子を紹介すると言い残して去ってしまいました。
新しい先生は、ついこの間卒業されたばかりのお若い女性。
しかし、民族楽器なんて言うと爺さん婆さんの余生とか、古臭いイメージがありますが、先生はフツーの若い女の子、栗色の巻き髪に、ダーク系のマニュキュアして、ラメ入りのストッキングはいて、ビジュアル的に可愛いのです。
こんな可愛い女性が、「あなた腹式呼吸がきちんとできていないから、高音が綺麗に出ないのよっ!私のお腹さわってごらんなさいな」と手を取って熱心に教えてくださいました。
しかし、こんなに可愛い顔して、細いくせに出す音はダイナミックです。

先生やわたくしの都合でいつも午前11時にレッスンしてもらっていたのですが、本日、事務の先生に午後にできないかしらと相談を持ちかけられました。
理由は「あなた方の出す音が超大きいから、上に住んでいる人のご機嫌損ねないか心配」
確かに、ピアノや琴の音色は穏やかですが、笛子って響くんですよね。
小さな音で吹くこともできなくありませんが、それでは練習の意味がな~い、というのが先生のご意見。
小学校のリコーダーの音色を想像している人には信じがたいかもしれませんが、本当に大きな音が出せるものなのです。
日本だと、そもそもそんな会社にマンションを貸すこと自体しないかもしれませんよね(^^;

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