二胡LESSON6

さて、相変わらず、音程を正確にとるための練習曲ばかり弾いております。
自分で音程外しまくっているのが分かっており、かなり落ち込んでいるので、龍海先生は怒らず「だいたい合っているから、俺は満足している」と慰めてくれたりします。
「厳しくするからな」と言っておきながら、先生はわたくしに厳しくしたことがないのですよ。
往々にしてすごく気に病むわたくしを励ましている感じ。
上から順にドレミファと弾いているときの音程は正確にとれるのですが、開放弦から小指(ドからソ)、人差し指から小指(レからソ)に移る際に、どうしても音程がなかなかあわない…
皆、どうやって正確に弦を押さえているのかと思い、いろんな人のDVDを観たり、教材の説明を読みましたが、あまり役に立たない…
悲しくなって、先生に訴えたところ、「たくさん練習するしかないよ」と当たり前の返事がかえってきました。
そして、ついでにこうも言われました。
「演奏家のDVDいっぱい観ても参考にならないよ、人によって手の大きさや特徴が違うし、遠慮なく言わせてもらえば、彼らだって悪い癖のまま弾いていることもある」
そういわれてみれば、そうだよな…納得。
「DVDは観賞だけにとどめて、絶対に研究するな」と釘をさされました。
つまるところ、演奏家の誰それさんのファンで一生懸命研究してそれを模範しちゃうと、よくない癖まで真似ることが往々にしてあるのだそうで、それは後で直そうと思ってもなかなか直るものではないので、絶対にやめなさいというようなことを言われました。
二胡に関しては、特に好きな演奏家なんていないので、そういう気もないのだが…わたくしは単に正確な音程を取るにはなにか法則があるのかと思い、一生懸命にDVDを観ていたにすぎない。
余談ですが、演奏家としれではなく教育家として好きなのは中央音大の趙寒陽先生かなぁ。

【余談】
わたくしの二胡の琴筒にヒビが入っているのを発見。いつ割れたんだろう…
「このヒビ、この先ひどくなって音色に影響するかなぁ」と龍海先生に言ってみたら、「どこよどこ?」というので、「ここよここ」と言ってみたけど、龍海先生、ちょっと老眼なのか、よく見えない感じ。やっとヒビを認識した龍海先生「修理しないとなぁ」と言いました。
わたくしは月末から5月初めまたもや日本に帰国する予定なので、「ま、お前が北京に戻ってきたら修理に出そう」と言って先生はレッスン終了後、お帰りになりました。
そしたら、翌日「仕事帰りにお前の家に二胡を取りに行くけど家にいるか?」とショートメッセージが届き、雨の中、先生は二胡を取りに来ました。
しかも、先生「俺、傘持ってないのでバス停まで二胡を持ってこい」と追加メッセージが。
ひょえ~と思い、バス停まで二胡を持っていくと、先生は二胡を受け取るとそのまま反対側のバス停に移動し、帰って行きました…
夜の雨の中、わざわざ二胡を取りに来た先生に申し訳なくて、「晩御飯ごちそうします」と言ったら「そんな暇がったら帰って柳琴の練習でもしろ!」と遠慮されました。
ひょえ~ 先生の熱意はある意味、こあい。
果たして3日後にちゃんと修理された二胡を受け取り、わたくしは帰国できるのでしょうか???
先生は2日もあれば大丈夫と言ったので、てっきり先生が自分で直すのかと思いきや「専門工具が家にはないから無理だよ、人に頼むよ。そういう友人はいっぱいいるんで、何とでもなる」とわたくしの二胡を抱えてお帰りになりました。
先生は北方の男性なので「俺に任せとけ」「ありがとう~」という頼られるシチュエーションに慣れているのかもしれないけど、ここまで親切にしていただいて、上達しなかったらどうしよう…(^^;

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