柳琴LESSON21

まずはG調の音階。
あいかわらず、速度が遅いのでした。

課題曲の新疆民謡「手拉手」はいつまで引きずっているのでしょう…
相変わらずパスできない。
「もっと速く弾きなさい(–;)」
と先生に睨まれるものの…
「これ以上、速く弾くと右手と左手のタイミングが合わなくなって音が出なくなっちゃうんで…てへ」
と笑ってごまかしたけど、当然許してもらえなかった。
「もっと上手くなりたいでしょう?だったら、出来ないことを出来るようにしようね」
「はい…」

そして、とどめは
「新疆の曲ってさ、踊るためのものなんだから、お前のスピードだと踊れないよ」
と言われてしまい、それは自分でも分かっているので
「これじゃあ、日本舞踊ぐらいしか踊れないですね」
と相槌を打ったら、
「“太極拳の舞”、だな」
と命名されてしまいました(^^)
あははははは(笑っている場合か)

次は「春天里」
これは、「まぁまぁ」と言ってくださいました。
最も速度も遅くていいし、薬指や小指を駆使しないから全然、難しくないし。

そして、先生、何気におっしゃいました。
「通常1年でやるところを半年で突っ走ったから、なんというか、中間に手抜き工事というか欠陥があるといつか崩れるから怖いんだよね。今のうちに穴うめないとな。」
「あはは、先生、またまた。進度が速いとは自分では全然、思えないんですけど…(だって子どもだったらもっと理解早いよ)」
「まぁ、いいか。でもお前、今年日本に帰るって言ってたから、なるべくある程度にまで達するようにしないといけないしなぁ」
「うん、うん」

そして次はC調へ
「草原上昇起不落的太陽」
メロディ自体は簡単なので、通して弾くことは何でもないんですが、先生の怖い一言。

「とりあえず弾けたからって満足しちゃだめだよ。何で音楽やってるかって、人に聞いてもらうためでしょう?音楽と言うのは、音で絵を描くというか、人に物語を聴かせなきゃだめなんだから。お前の障害は2つあるけど何だと思う?」
「???」
「言葉と文化。きちんと曲をアナリゼしてないよね。中国人だったらこういう有名な曲は歌詞も背景もきちんと知っているから、難なく表現してしまえるけど、お前には難しいよね」
そして続けてくぎを刺されました。
「もっと正確にリズムをとりなさい。特にトレモロ奏法になるとリズムが狂って一拍目が妙に長めになるよね。拍子を確認して、強弱をきちんと表現する、それから、クレッシェンド、デクレッシェンドとか気にしなさいよ。それが全部できたら、作者の考えていることが7、8割は理解できたことになるかもしれないね。9割に達することができれば、それはかなり素晴らしい演奏になるけど」

龍海先生、何か今日はすごく厳しかったです。
「半年でこの程度弾けるなら、それはそれでマシな方なんだけど、人に聞かせられるくらい上手くなりたかったら、これじゃまずい。これからもう少し厳しくするけど、いいよな?ストレスになるかな?」
「いえ…かんばります(^^;)ひくひく」

そして「ジングルベル」
一か所、弾きづらいところで、音がぎこちなくなる点を除けば特に悪いところもないようで、引き続き、その一小節を特訓しなさいとのことでした。

そして、「小白船」
3通りの変奏にアレンジしてもらったので、今後、それを弾いていくことになります。
トレモロと単純な奏法を組み合わせた編曲では、わたくしはメリハリなくついつい流して弾いてしまうので叱られました。
「みかんはみかんの味、リンゴはリンゴの味、ちゃんと分けなさい、混ぜるんじゃない~」
先生の例えはいつも面白いなぁ。
つい、ミカンとリンゴを一度に頬張る自分の姿が思い浮かび、笑いをこらえるのに必死。

ところで、この日は元宵節(旧暦1月15日)でして、この日は爆竹解禁の最終日。
6時半を過ぎたあたりから、外では爆竹や花火ががんがん上がって、しまいには先生の言っていることが聴こえない…(くっそ~)
信じられないことですが、楽器店の前の道路でも爆竹ががんがん鳴っている中、このやろうと思いつつ、柳琴を弾き続けました!

【独り言】
本当にわたくしのレッスンのスピードは速いのでしょうか?
先生の言葉が本当なら、あれもこれも短期間に教えすぎたかもって反省している龍海先生を眺めつつ、本人はどうしようもなく進展が遅くて、もう日本に帰ったら誰も教えてくれないし、どうしようかと途方にくれてるんですけど…とつぶやきました。

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