音程の話(その後)

ナナ先生にネットで自分の思っていることをいろいろ話してみました。

先生の最終的なご感想というか、アドバイスは次の通りです。

「実際のところ、あなたはとっても優秀なのよ。あなたに最も必要なことは自分の考え方を手放すことだと思う。字も書く人によってそれぞれ違うように、それぞれの音が電子ピアノで奏でている音楽と全く同じにする必要はないの。ニ胡っていうものは、人の存在があってこそ、初めて人を感動させることができるのだから、できるだけリラックスしてたくさん聴きなさい。記憶する必要なんてないのよ。」

現実的に音程を良くすることに関してはあまり参考にはならないご意見なのですが(子どものころから専門教育を受けてきた超優秀な方にこちらの気持ちを理解することはかなり難しいと思わなくもありません)、別の角度から見ると、面白いことをおっしゃっているなぁと思いました。
なんというか、龍海先生(わたくしの最初の二胡の先生)も似たようなことを言ってたなぁと、ふと思い出しました。
ひたすら、誰かの演奏を聴いてそれを真似るようなことをとっても嫌いました。
わたくしとしては、わたくしのようなど素人は基準そのものが分からないんだから、まるまる模倣するしかないわけなんだけど(例えば画学生が模写する感じ)、キーボードの音階に合わせたり、ある特定の先生の演奏をコピーするようなことを絶対にするなみたいなこと言うんだよね。
それでは、あなたの個性が育たないみたいなことをおっしゃる…

でも、音高や音程って科学的には「記憶」以外の何でもないと思うんだけど(笑)
記憶しなかったら、再現できないよね~
多分、先生は「記憶しよう、記憶しよう」とわたくしがものすごく努力して、二進も三進もいかなくなっているので、難しく考えずに「多く聞け」と言っているのかなと思います。
何度も聞けば普通はある程度、記憶しますものね(笑)

4 Responses to “音程の話(その後)”

  1. たく より:

    音程の話は語学の話と似てきますね。
    単語や文法を覚えた方がいいのか、聞き流していればうまくなるのか。
    僕は日本語しか話せないので語学の部分には触れないでおきますが。

    そこら中で流れているメロディーをピアノに変換するときはピアノが
    浮かびますし、バグパイプに変換するときは目の前にバグパイプが
    浮かびます。
    ピアノのある音名に対してバグパイプの同じ音名はピアノを基準にすると
    半音1つと半分ぐらい高いのですが、齟齬をきたさずに頭の中で共存しています。
    音そのものだけでなく、ある音と音を出す場所の関係を密接に結び付けられれば音を覚える助けになると思います。
    この穴を塞いでいるときにはこういう音が出るはずだ、というような感じでしょうか。

    その段階に達するためにどうしたらいいのかは分かりません(笑)
    管楽器は鍵盤楽器より音を合わせにくいとは言え、弦楽器ほど難しくはないでしょうから。

  2. 游鯉 より:

    たくさん、こんにちは~

    >>ピアノのある音名に対してバグパイプの同じ音名は
    >>ピアノを基準にすると半音1つと半分ぐらい高いのですが、

    それでも混乱しないのですから、やはりそこは長い経験によりきちんと身についていらっしゃるのですね。
    以前、笛子を教えてくださった先生は、ピアノと笛子では音律が若干違うので、何も考えずに一緒に吹くとちょいズレてキモいと言っていました。

    >>音そのものだけでなく、ある音と音を出す場所の関係を密接に
    >>結び付けられれば音を覚える助けになると思います。

    そうですね。確かにピアノの鍵盤や笛の穴の位置、琴のフレットの位置と音は記憶と結びつきやすい感じがします。
    歌う時はピアノの鍵盤が頭に思い浮かびます。

    でも…ニ胡って、二本の弦がそこにあるだけなのよね…(汗)
    しかも宙に浮いている…
    そして、緊張などで弦をいつもよりきつく押してしまうと音程が上がるので、同じ位置でも音が違ったりして…
    (逆にプロはこれを利用して、音が低い、しまったと思った瞬間に少し圧力を加えて修正したりするわけですが…)

  3. たく より:

    宙に浮いている弦を相手にするのは大変ですね…
    冗談半分ですが、弦にペンで印をつけるというのはどうですか?
    日によって位置を変えるのは無理なことと、
    バレたら先生に怒られそうというデメリットはありますが。
    バグパイプの管を差し込む位置を同じにするために印をつけたもので。

    管楽器は吹いている間にピッチが変わるので
    下手をするとチューニングばかりやる羽目になります。
    ですから、練習のときは妥協することにしました。
    その日の目標の周波数±3程度ならそのままにしています。
    ブーという持続低音とハモらなくてイライラしますけど。
    いつでも完璧な音程で吹けるといいですね。

  4. 游鯉 より:

    たくさん、こんにちは~

    >>冗談半分ですが、弦にペンで印をつけるというのはどうですか?

    小さい子は竿に目印をつけたりする子も多いです。
    ちなみに、友人は一日で素人に曲を演奏させろとの依頼を受け(受ける方も受ける方ですごいですけど)、仕方がないので目印を打ったらしいです。
    でも、実際には竿と弦は離れてますから、バイオリンみたいに印はつけられないのですけどね。
    おっしゃるように、入門時には弦そのものに印を打ってみようかと思ったこともりますが、指が弦の上を滑りながらポジション移動するので、消えちゃうと思います…

    >>ですから、練習のときは妥協することにしました。
    わたくしもそうしようかと思います。
    ある程度のずれは妥協して練習しないと先にいけませんものね。
    でも、あまりにも「これでいいのだ~」と妥協し過ぎると、いつまでも音程はよくならないので、さじ加減が難しいですよね。

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