二胡LESSON18

まずは準備運動の長弓。
そして、D調の音階を第一から第三ポジションまで、果てしなく弾いた後は、第一と第二ポジションを使うD調の練習曲を先生に聞いていただきました。

「すごいじゃん、ちゃんと音程が合うようになってきたよね」
と褒めていただき、特に注意することがないから、同じような練習曲はもう聞かなくても仕上がりが分かるから、パスと。。。パスされちゃいました(^^;
え?聞いてくれないのぉ???とずっこけましたが、まぁ時間の節約だわね。

で、もともとナナ先生のレッスンは龍海先生不在の間だけというつもりでお願いしていたのですが、龍海先生が帰ってこれないみたいなので、このままナナ先生について行ってもいいですか~?とお願いいしました。
大人のレッスンというのは、多分、それぞれ目的が違うので、先生も進め方に迷うところでもあり、この先、どうしたいかという話になりました。
ナナ先生曰く、「あなた、意外に覚えが早いのでどんどん進めちゃったけど、この先、新しいことを詰め込むと、今までの基礎が崩れないか心配なのよね」
ナナ先生が何度も、「あなたはすごく意外な生徒だ」とおっしゃるので、なんかビックリ。
もしも、わたくしの飲み込みが早いと感じるのであれば、多分、先生の教え方がいいんだと思う(^^;

う~ん、龍海先生も同じようなこと言ってたなぁ…
自分で言うのもなんだけど、真面目な方なので、やれと言われたことは素直にやるので、どんどん先に進んでいってしまうんだな。
で、普通は1年くらいかけてやることを数か月で突っ走るので、基礎が固まっていないうちに上に積み上げると、崩れるのが心配なんだろうね。

「今の音程の感覚があるならビブラート教えても別にかまわないのだろうし、趣味でテキトーに1曲弾ければいいやっていうなら、それでもいいんだろうけど、でもなぁ」と、なんか歯切れの悪いナナ先生。
最終的に、やっぱ、しっかり弾けるようになりたいから、ナナ先生のやり方でビシバシやってくださいということになりました。

今まで暫定の学生だと思って遠慮がちだったナナ先生、多分、次回からは厳しくなるかもしれません。。。(あいや~)

そんなわけで、ナナ先生の教え方というのは、とにかく第一ポジションだけで固まってしまうのはよくないので、D,G F C B♭調、それぞれ第一から第三ポジションまでは自然に音階が早く弾けるようにすることが第一関門であります。

今の課題は、D G F調の音階です(第一から第三ポジションまで含む)

柳琴やってたこと、二胡でも役に立ちますね。
龍海先生が、何も考えなくても、すぐに転調できるように身体に叩き込め~っていうの、役に立っていると思います。
絶対音感がなくてよかったとも思います。
だって、Dの音がドだったのに、急にソになったりするわけよ。
絶対音感があったら、絶対に気持ち悪くなるだろうなと思う。

10 Responses to “二胡LESSON18”

  1. くるみ より:

    絶対音感は調を感じる感覚じゃないので 主音が急に変わっても問題ありません。(笑)
    ピアノ曲なんて小節毎に調が変わるなんてのは
    日常茶飯事ですし。
    どちらかというと 転調した事が分かる能力が大切かも。

    初期から色々な事を教えるのは20年位前から流行ってますね。
    整理して考える習慣のある人には問題ないですから。
    調号が増えれば難しいなんてナンセンス。
    長調 短調それぞれの全半の並びは決まっているので、
    弦のどの高さから始めるかだけ気をつければ
    二胡だったら どの調の音階も指の幅って変わりませんもん、乱暴に言えば。
    (弦の上方下方で指の間隔の割合は変わりますが)

    行った事を素直に練習してくる生徒って
    先生も教えるのが楽しいんじゃないでしょうか。
    教えるのが面白ければ先生も やる気が出るしね。(^o^)

  2. きゅう より:

    はじめまして。いつも二胡Lesson楽しみにしています。私も最近始めたばかりなので、とても参考になります。さすが本場で習うと進みが違いますね。日本では基本月2回レッスンですし(本当は週1でやりたかったんですが…)、練習場所の確保も大変です。超初心者なのに開き直って近くの公園行って練習してます。もしよかったら寒陽先生のどんな教本を使っているのか教えてください。神田神保町に行って中国楽譜を仕入れてこようかと思っているのでよろしくお願いします。
    秋っぽい背景になりましたね。でも、東京はまだまだ暑いです。

  3. 游鯉 より:

    くるみさん、こんにちは~

    わたくしの場合は、子どもの頃に中途半端にピアノとバイオリンを触ったことがあるため、初めて笛子のF管を持った時、ちょっと気持ち悪かったんですよね。専門的に習ってこられた方は別として日本人の大部分の素人はC=ドだって刷り込まれているじゃないですか。世界はすべてハ長調を基準にまわっているわけですよね。だから、明らかにFの音が鳴っているのにドって言われてもピンとこなかったんですよね。1年前は楽譜見ながら弾く習慣がなくて(というか、練習曲は短いので、何回も弾けば必然的に暗譜してしまうので、楽譜見るのを忘れる…)、先生に「ソラシのところから、やり直し!」と言われても「ソラシ」なんて弾いたっけってポカ~んとしてたりしました。こう書くと絶対音感あるんじゃねぇのと言われそうですが、一度聞いただけでは再現できませんから無いみたいですね。

    最初は数字譜から音の高さと長さを読み取ることも難しくって(笑)だって五線譜って高さが視覚的に明確ですし。でも数字譜って調号を見ないと、絶対的な音の高さが分からないんですよねぇ。最初は不思議でしたが、そのまま数字譜で練習し続けていたら、今度は五線譜見て中国楽器を弾くことの方が面倒くさくなりました。
    さらに数か月前までは、二胡の伝統的な曲は十二平均律で弾いているわけではないので、十二平均律しか知らないわたくしが(正しいとされる音を知らないのに)どうしたら正しい音が出せるのか、出せるわけないじゃん、とパニクっておりました。
    もっとも、マニアックなチューナーを持っているので、いろいろな調律で自分の音を確かめることができますが、その都度、ばっちり合うわけないんだな。

    先生も、「私だって合わないし、私の先生だってお手本見せてくれるときに、音外すことあるよ」よと言っておられますので、もういいやと諦めました(^^;

    大人の利点は理屈で理解できる点ですが、逆に理屈をいろいろ知っていても、実際、感覚的にできるかどうか、感じられるかどうかは別物で、役に立たないことも多いようで。。。

  4. 游鯉 より:

    きゅう さん、こんにちは~

    寒陽先生はいっぱい本を出されているので、「XXX技巧に関する教本」「速成教本」とかいう特殊なタイトルではない一般的な教則本はどれも似たり寄ったりかなという気もします。。。
    わたくしの最初の二胡の先生は寒陽先生の「二胡基礎教程」藍天出版社というのを貸してくださいました。
    寒陽先生はDVD等が手に入りやすいので便利ですよね。個人的には先生のZhiやShiの発音が標準語っぽくないような気がいたしますが、親しみやすいお顔と話し方が好きですわ~

    確かに日本は練習場所の確保が難しいかもしれませんよね。
    わたくしなんて、朝の7時ころから自宅で弾き始めますが、怒られたことがありません。幸せですね。

  5. きゅう より:

    游鯉さん、ありがとうございます。週末にでも行って探してみようと思います。
    寒陽先生いいですよね。賽馬とか結構いろんな人がCDで同じ曲を弾いていますが、1度しか聞かなかったりすることが多い中(中国の曲は実はあまり好きではないので)、寒陽先生のは何度も聞いても飽きないんですよね。不思議。
    検索サイトで [赵寒阳二胡艺术  huahao yueyuan]と入れるとヒットする黄緑色のページで曲が聴けるので、主にネットしながらこれを聞いていますがCDやDVDも置いていれば買ってしまいそうです。
    私もピアノを子供のころ習っていて、嫌でろくすっぽ練習なんぞせず惰性でやっていましたが、やっと今やっててよかったなって思います。絶対音感はないですが、なんとなく、これぐらいってのは、わかる感じがするので役立っているような気がします。
    時間があるときにでも「二胡の伝統的な曲は十二平均律で弾いているわけではない」って所、どういうことか教えてください。普通のチューナーではダメなんでしょうか?今は音をつかむ為にチューナー見ながら半音ずつD、D♯、E、Fとかって練習しているんですけど、これってずれているんでしょうか?うーん。奥が深いっす。

  6. 游鯉 より:

    きゅうさん、こんにちは。

    すみません。昨晩、家でよく見てみたら、書籍の出版社間違ってました。
    「二胡基礎教程」国際文化出版公司 25.8元でした。

    わたくしは専門家ではないし、ちゃんと説明しようと思えば長くなるので、簡単に言いますね。
    音楽で使われる音の高さをどう決めるか、ということについて、世の中には実はいろんな調律法があります。十二律 は、1オクターブの中に12の音が設定されます。十二平均律とは、1オクターブを12等分した音律で、鍵盤楽器などで使われています(でも、別の音律でピアノを調律することもあると思います)。普通のチューナーはこれが基準になっていると思います。(別に、単なる決めごとですから、周波数を必ずしも等分する必要ないわけですが、転調するときとかに便利なのでよく使われています)単音のメロディだけ聞いてこれはどの調律かなんて普通は分からないと思いますが、和音になると違いが分かると思います。平均律は音と音の関係の周波数の比率をとにかく一定にしてどの音でもまぁまぁに響くようにした調律方法なので、どの和音も大体あっているだけで、完璧に綺麗にハモらない和音が出てくるわけです。
    でも、例えば、合唱なんかだとそれでは綺麗に聴こえないので、皆がお互いに知らず知らずのうちに、綺麗にハモれるように微妙に調整していると思います。管楽器や弦楽器などでも完璧な響きを求めてプロはそうやって合わせていると思います。
    中国の古典音律に三分損益法というのがあります。
    数学的なので、他の方のページを参考にした方が分かりやすいと思います。
    例えば、(はまぐりの数学)様のページ。
    http://www.rd.mmtr.or.jp/~bunryu/monocord.shtml 
    音の高さが何セントずれているか、という微妙な音の高低にすぎないのですから、ソロで弾くとか、現代音楽をピアノ伴奏で弾く分には気にしなくていいことだと思います。また、中国人は楽器の改良が好きですから、西洋音楽に合わせてどんどん楽器を改良してきました。だからだいたいの民族楽器が十二平均律で弾けるようになっています。 二胡も最近の改良の成果なので、先のわたくしの書き方は誤解が生じますよね。二胡の伝統的な曲も十二平均律で問題ないはずです。ただ、古い曲などを二胡とアレンジして民族管楽器と合わせようという場合、微妙なズレが生じるため、音がうねるといいますか、ゆれるといいますか、「キモい」状態が起こります。だいたいプロでなければこんなことを知っていても、実際にそんな機会もないし、微妙な合わせ方もできっこないのであまり意味ないかも。
    わたくしのような初級レベルでは、普通のチューナーのメモリがだいたいあっていれば、OKという程度で、いいのではないでしょうか。弓を押す時と引くときでは、針は揺れるのが普通でしょう?先生も、「音程気にしなさすぎはもちろんよくないけど、あなたは気にし過ぎ。感覚的にこんなもんだろうと思えば、それでよしとしなさい。大先生だって毎回、正確に押さえているわけではない、多少狂っている」と言われました。

    上手な方は、音を出す前に、すでに心の中に、この音はこのくらいの高さだという一定の基準がすでにあって、その心の中の音と実際に出た音が合っていなければ、瞬時に弦を強く推して音をあげたり、ビブラートをかけてちょっと指をずらしてごまかすなりして、矯正している筈です。

    なお、わたくしは、専門家ではないため、不適切な表現がありましたら、すみません。

  7. きゅう より:

    游鯉さま。くわしい説明ありがとうございます。はまぐりの数学の(89)音階をつくってみようの所の一番下の古代中国音階とピタゴラス音階の図をみて、納得です。
    大人になると知識から入っていくので、気になってしまうんですよね。
    音階練習は好きなので、ついやりすぎて腱鞘炎気味になってしまっているので、ほどほどにして続けていけたらなと思ってます。

  8. 游鯉 より:

    きゅう さん、こんにちは。

    音階練習お好きでしたら、こんな本がおススメなのではないかと…
    (もう、持っていらっしゃったら、スルーしてください(^^;)

    「二胡音階練習」 王国潼 人民音楽出版社 25元

    初級中級編ではDGCFB♭調の音階練習が載っています。
    わたくしは本屋で見て面白そうだと思って購入したのですが、後でナナ先生も「これをきっちりやっておくとすごく役立つ」と言っておられました。この本の高級編になると、七声、五声音階、半音階練習などが載っています。

    また、きゅうさん、寒陽先生好きなんですよね?
    中国語で問題なければ、以下の本なんかが面白いですよ。
    「一句話学二胡」藍天出版 12元
    「二胡演芸 知識500問」人民音楽出版社 16元
    上記は普通の教本ではなくて、問答形式の読み物という感じで、二胡演奏の知識が学べます。
    一つの問題提起が短いので、ほんと気楽に読めます。

    寒陽先生の大ファンだ~という人には、以下もおすすめかなぁと。
    「通向二胡演奏家」人民音楽出版社 12.2元
    演奏家になりたい人は読むとナルほどと思うし、演奏家には程遠い人でも、演奏家ってこんなこと考えているんだなぁということが分かって面白いです。
    「二胡情縁」中央音楽学院出版社 22.2元
    これは、寒陽先生が自分の半生を振り返って、ああだったこうだったと書いているものです。
    へぇ、こんな子ども時代だったんだ~とかいうことが分かります。

    わたくし自身は演奏家としての寒陽先生の大ファンとかいうわけではないのですが、彼の文章は大好きです。
    知り合いだったら、間違いなく許諾もらって、今頃は日本語に翻訳していると思います(^^;

  9. くるみ より:

    えらく度々ブログのデザインが変わってますね~。
    心境の変化でも?

    最近のちょっと良いキーボードだったら音律を選べます。
    平均率でも純正律でもミーントーンでも色々。
    でも実際に合奏の為に純正律を身につけるなら
    純正律で演奏できる人に聞いて貰って矯正して貰わないと。

    処で、ナナ先生は中央音楽院の方でしたか?
    前から疑問だったのですが、
    北京の生徒さんって中央音楽学院・海内外考級曲目-二胡・1-6級
    という水色の楽譜は使われてるんでしょうか?
    上海音楽院の老級1-10級の緑色の本に比べて
    凄く弾き方が難しいのですが。

  10. 游鯉 より:

    くるみさん、こんにちは~

    心境の変化というか、デザイン的にどういうのが見やすいかなぁといろいろ試しておりました。
    環境によっては、歪むのもあるみたいで。。。

    さて、ご質問の件ですが、北京の学生は皆、中央音学院の教材をつかっているのかどうかといえば、そうでもないと思うのですが、統計的資料があるわけでもなくよく分かりません(^^;

    ナナ先生に伺ったところ、受けたいところの考級を教材を使うんじゃないかなとのことでした。
    ということであれば、北京の人は中央院の教材、使う可能性は高いですよね。
    私の手元には中国音楽院の考級の本もありますが、上海音楽院のものは持っていません。
    ナナ先生は、楽曲の級の位置づけが多少違うし、確かに中央音楽院は他よりちょっと難しいかもしれないと言っておられました。

    楽曲を比べると、例えば「田園春色」、中央院では1級なのに、中国音楽院では2級に入っていますね。
    「賽馬」は中央院では3級、中国音楽院では4級ですもんね。

    子どもは、別に音楽専攻じゃなくてもどんな楽器にせよ級を取得することで、学校の成績に有利に働きますが、中国人の大人はこれといった利点があるわけでもないので、受ける人多いのかなぁって個人的には疑問なんですが、実際、どうなんでしょうね?

    あまり答えになっていなくてすみません。

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