二胡LESSON21の前日

いつか「考級」を受けたいなと思い、音楽院のなかにある書店へ「考級」の本を買いに出かけました。
だいたいの位置は知っているものの、行ったことがないので、フラフラとあっち行ったりこっち行ったりしながら、やっとたどり着きました。
「あ、あの建物、音楽院…コンセルバトワールって書いてある…」という方角だけを頼りに歩いていったので、正門ではなく裏口から入ってしまいました…
しかも今、工事中なので、変な立ち入り禁止のテープが張ってあるところをくぐりぬけ、まるで怪しい侵入者。
ほんと、総合大学ではないので、狭いのよ(そこら辺が北京大学等の総合大学とは大違い。ちなみにわたくしの母校(研究所)もなんじゃこりゃというほど小さかったが…)。
コンサートホール、練習棟、教学楼、図書館…あちこちフラフラしたけど書店が見あたらないので、最後の手段としてナナ先生に「書店どこですか…どこにも見当たらないです~」と間抜けたメールを打ったら、「正門の傍よ」とのお返事。
「あ?そういえば、正門どこだったんだ???」ということに気付き、自分がようやく裏から来たことを知りました。なんだ、ほんと正門の傍にしっかりあったわ。

ちなみに日本語の「裏口入学」という言葉、中国語にもありまして「走後門」といいまして、やはり裏口へ行くと言うのです(^^;

前置きが長くなりましたが本題…

北京の二胡考級の主宰団体といえば、おおむね、次の4つらしいです。
中国音楽家協会、中央音楽学院、中国音楽学院、中国民族管弦楽学会。
どこが偉いとかいうことはないらしいですが、「級の数と曲の配置には差がある」のは周知の通りです。一般的に中央音楽院が一番厳しいのではないかといいますね(試験そのものが難しいというより、難しい曲をマスターしたとしても、級が大して高くなかったりするので気分的に割にあわない???という意味かもしれない)

例えば、中国音楽家協会は10級が最高、中央音楽学院は9級が最高だけど、その次に「演奏家証書」という特別なレベルがあったりします。
「良宵」「賽馬」は中央音楽院だと3級だけど、中国音楽院では4級です。
こうなってくると、有名な曲がどこに配置されているのか知りたくなってくる…

「光明行」中国音楽院5級 中央音楽院4級
「月夜」中国音楽院6級 中央音楽院6級
「空山鳥語」中国音楽院7級 中央音楽院5級
「聽訟」中国音楽院7級 中央音楽院6級
「江河水」中国音楽院9級 中央音楽院6級
「秋韻」中国音楽院9級 中央音楽院8級

ちなみに中央音楽院の演奏家証書は「第一二胡狂想曲」とかそういうやつを弾かなければならないみたい。

う~む、ほんと級と曲の配置が違うんだなぁ…

中央音楽院の場合、器楽試験の3級以上に申込む場合、「音楽基礎試験」(音楽に関する一般教養?)の証書もいるらしいので、(器楽試験の1、2級受験者及び40歳以上は要らない)中国語が出来ない人は40歳になるのを待つしかないわな。もしかして、他の団体では必ずしもこういう試験証書が必要ないのかもしれない(未確認なので、受験を検討中の方はご自身で調べてください)。
4級以上に申し込む場合、必ず一つ前の級の証書がいるらしい(初めての受験又は本当に実力があって飛び級をする場合は、試験時に前の級の課題も弾かなくてはいけないらしい。
また、25歳未満は暗譜しないといけないらしい。
うーむ、歳をとっていて得したな。
でも、暗譜は自然にできるから優遇してくれなくてもいいんだけど。

考級の本以外には、音楽史みたいな本も買ってみました(ナナ先生には、「そんな試験勉強みたいな本、私達は嫌いだけど、あなたってほんとそういうの好きよねぇ…」と不思議がられました)
考級の補助教材DVD以外には、王国潼先生の演奏DVDも買いました。
あぁ…いつか、王先生みたいな「良宵」が弾けたらいいんだけどな…

Comments are closed

Ringbinder theme by Themocracy